頑張りすぎてない?保育士が抱えやすい悩みやストレスの対処法とは?
2021/07/06

保育士は、子どもたちの笑顔や成長を肌で感じられるやりがいのある仕事です。
その一方で、悩みやストレスを抱えている人が少なくありません。
保育園で働く上でどのような悩みがあるのでしょうか。
ちなみに、悩みを抱えているのはあなただけではなく、他の保育士も同じです。
そこで今回は、保育士の悩みの種類と解決策を詳しくまとめました。
あなた一人で抱え込まず、一緒に悩みを解決していきましょう!
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ30年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
職場の人間関係についての悩み
保育士の悩みは、子どもに関することだけではありません。
職場には同僚だけでなく、上司の保育士などたくさんの人が一緒に働いています。
当然そこには、大人同士の人間関係が存在し、自分に合う人と合わない人がいるでしょう。
では、毎日顔を合わせる職場の人間関係について、どのようにすれば良い方向に向かっていくのでしょうか。
いくつか例を挙げるので参考にしてみてください。
挨拶をきちんとする
円滑な人間関係を築くためには、挨拶を基本としたコミュニケーションが大切です。
人間関係の基本であり、保育士として子どもたちにも伝えていることでしょう。
それは大人も全く同じです。
朝の気持ちの良い「おはようございます」の挨拶は、朝を爽やかな気持ちにさせます。
ちょっとしたことでも「ありがとうございます」、ミスをしたときには「申し訳ありません」としっかり口にすることで、人間関係は格段に良くなります。
報告・連絡・相談はしっかりと行う
業務の行き違いが起こらないように、「報告・連絡・相談」をしっかりと行うことで仕事が円滑に進みます。
特に保育士の仕事には、チームプレーが欠かせません。
お互いに情報を共有し、相談しながら円滑な仕事が進められれば、自ずと人間関係は良好になります。
特に悪いニュースほど、早めの報告、連絡、相談が必須です。
最悪の事態を防ぐためにも、徹底して行いましょう。
園長先生に相談する
人間関係は、些細なことで壊れやすいものです。
壊れた原因がはっきりわかっている場合は、改善の余地がありますが、問題は理由が不明な場合です。
その場合、個人では解決できないことの方が多いでしょう。
そんな時は、一人で解決を図ろうとせず、園長先生に相談した方が早く解決できる場合が多いです。
園全体のことを考えても、職員同士の人間関係が良好であることに越したことはありません。
また、園長先生は、ほかの保育士よりも年長者であり、これまでにもいくつもの人間関係の場面を経験してきました。
だからこそ、園長先生に相談することで、悩んでいた悩みが意外にあっさり解決することはよくあります。
子どもとかかわりについての悩み

保育士といえど、全ての子どもと常に円滑な人間関係を築けるわけではありません。
子どもにもそれぞれ個性があり、すぐに心を開いてくれる子もいれば、そうでない子もいます。
子どもたちとの関わりについて悩んだ時、どのようにすれば良いのでしょうか。
ここでは、そんな子どもたちの対処法をいくつかご紹介します。
声かけの仕方や対応を工夫する
保育士として知識も経験もあり、子どもへの声かけに自信がある方も多いと思います。
しかし、子どもたちは千差万別。
声かけも、アプローチや声のトーンなど、子どもによって最適な方法がそれぞれ異なります。
一人ひとりの子どもの状況、性格を見極め、アプローチを工夫してみましょう。
ひとりひとりの子どもとじっくりと向き合う
保育園では、どうしても一人の先生と複数の子どもたちという向き合い方になります。
集団保育なので仕方ありませんが、子どもたちにとって先生は一人です。
時に時間を作って一人ひとりと向き合うだけでも、信頼関係は変わってきます。
「必ず一人1回はお話ししよう」など、毎日の小さな目標を決め、園児一人ひとりに向き合ってみましょう。
先輩保育士の関わり方を参考にする
子どもとの関わりに悩んだら、先輩や身近な保育士を参考にするのも良い方法です。
最初は見よう見まねでも、徐々に自分のものになり、保育士としての引き出しが増えることになります。
自分では思ってもみなかった方法で、子どもとの信頼関係が築けることもありますので、周りに目を向けて見ることは大切です。
保護者への対応についての悩み
保育園に子どもを預ける保護者は、多忙な方が多く、ゆっくり時間をかけてコミュニケーションをとるのが難しいことがあります。
近年では、モンスターペアレントと呼ばれる無理難題を押し付ける保護者も少なからず存在しており、保育士の悩みの一つになっています。
ここでは、これらの保護者への対応について、どのような対処があるかご紹介します。
接し方を工夫する
保護者とは信頼関係を築くことが大切です。
そのためには積極的にコミュニケーションをとることです。
ここでのコミュニケーションとは、何も対面で話すだけではありません。
連絡帳を丁寧に細かく書く、お便りで子どもの様子を詳細に伝えるなど、時間がなくても心を込めたメッセージを発信することで信頼関係を築くことができます。
対応できることとできないことをはっきりさせる
自分が対応できる基準ではなく、園として対応ができるか境界線をはっきりと引くことも重要です。
自分が対応できることであっても、他の先生では対応できないことなど、保護者から見るとわかりません。
「〇〇先生はやってくれたのに」など、不公平感が強まると、これまで良好だった保護者との関係が一気に壊れる可能性があります。
要望の強い保護者の要求ばかりを聞くのも同様です。
通園する子どもに平等であるように、日頃から線引きしておくことが求められます。
待遇についての悩み
東京都「令和4年度東京都保育士実態調査報告書」を見ると、職場への改善希望として「給与・賞与等の改善」が1位となっています。
同調査では、2位「職員数の増員」、3位「事務・雑務の軽減」となっており、やはり待遇についての悩みが続きます。
保育士の待遇改善については、国や地方自治体も改善に向けて動いていますが、いまだに給与を含む待遇について悩みを持つ保育士は多いです。
これらの問題は、保育士個人では限界がありますが、どのように向き合えばよいのでしょうか。
職場や働き方を変える
保育士業界で待遇自体は徐々に良くなってきています。
しかし、それぞれの園ごとにみると、待遇に格差があるのが現状です。
求める良い待遇というのは、保育士個人によっても異なります。
例えば、「残業も厭わないから、とにかく給料が高い方が良い」という保育士もいれば、「給料よりも時間の融通が欲しい」という保育士もいます。
どちらが良い、悪いということではなく、自分に合った職場を選ぶことが大切です。
どんな待遇で働きたいのか明確で、今の環境の待遇が合わないのであれば、「転職」という選択肢もあります。
一人で抱え込まずに自分に合った対処方法を見つけよう!

今回は、保育士の悩みについてみてきましたが、いかがだったでしょうか?
保育士の仕事は、保育園という閉じられた環境の中で勤務するため、一般的な社会人の環境とは異なり、悩みも深刻になりやすいのです。
保育士は、子ども好きで愛情溢れる方が多く、「自分がなんとかしなければ」という責任感や、「自分が我慢すれば」と我慢してしまう傾向にあります。
しかし、その頑張りを一人で抱え込んでも解決はできません。
周りに相談する、行動を少し変えてみるなど、小さなアクションを起こすことで解決への糸口が見えてきます。
保育士の仕事に悩みがあれば、一人で抱え込まず、少しづつやり方を変える方法を探すことから始めてみましょう。
カテゴリ
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保育士は、子どもたちの笑顔や成長を肌で感じられるやりがいのある仕事です。
その一方で、悩みやストレスを抱えている人が少なくありません。
保育園で働く上でどのような悩みがあるのでしょうか。
ちなみに、悩みを抱えているのはあなただけではなく、他の保育士も同じです。
そこで今回は、保育士の悩みの種類と解決策を詳しくまとめました。
あなた一人で抱え込まず、一緒に悩みを解決していきましょう!

【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ30年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
職場の人間関係についての悩み
保育士の悩みは、子どもに関することだけではありません。
職場には同僚だけでなく、上司の保育士などたくさんの人が一緒に働いています。
当然そこには、大人同士の人間関係が存在し、自分に合う人と合わない人がいるでしょう。
では、毎日顔を合わせる職場の人間関係について、どのようにすれば良い方向に向かっていくのでしょうか。
いくつか例を挙げるので参考にしてみてください。
挨拶をきちんとする
円滑な人間関係を築くためには、挨拶を基本としたコミュニケーションが大切です。
人間関係の基本であり、保育士として子どもたちにも伝えていることでしょう。
それは大人も全く同じです。
朝の気持ちの良い「おはようございます」の挨拶は、朝を爽やかな気持ちにさせます。
ちょっとしたことでも「ありがとうございます」、ミスをしたときには「申し訳ありません」としっかり口にすることで、人間関係は格段に良くなります。
報告・連絡・相談はしっかりと行う
業務の行き違いが起こらないように、「報告・連絡・相談」をしっかりと行うことで仕事が円滑に進みます。
特に保育士の仕事には、チームプレーが欠かせません。
お互いに情報を共有し、相談しながら円滑な仕事が進められれば、自ずと人間関係は良好になります。
特に悪いニュースほど、早めの報告、連絡、相談が必須です。
最悪の事態を防ぐためにも、徹底して行いましょう。
園長先生に相談する
人間関係は、些細なことで壊れやすいものです。
壊れた原因がはっきりわかっている場合は、改善の余地がありますが、問題は理由が不明な場合です。
その場合、個人では解決できないことの方が多いでしょう。
そんな時は、一人で解決を図ろうとせず、園長先生に相談した方が早く解決できる場合が多いです。
園全体のことを考えても、職員同士の人間関係が良好であることに越したことはありません。
また、園長先生は、ほかの保育士よりも年長者であり、これまでにもいくつもの人間関係の場面を経験してきました。
だからこそ、園長先生に相談することで、悩んでいた悩みが意外にあっさり解決することはよくあります。
子どもとかかわりについての悩み
保育士といえど、全ての子どもと常に円滑な人間関係を築けるわけではありません。
子どもにもそれぞれ個性があり、すぐに心を開いてくれる子もいれば、そうでない子もいます。
子どもたちとの関わりについて悩んだ時、どのようにすれば良いのでしょうか。
ここでは、そんな子どもたちの対処法をいくつかご紹介します。
声かけの仕方や対応を工夫する
保育士として知識も経験もあり、子どもへの声かけに自信がある方も多いと思います。
しかし、子どもたちは千差万別。
声かけも、アプローチや声のトーンなど、子どもによって最適な方法がそれぞれ異なります。
一人ひとりの子どもの状況、性格を見極め、アプローチを工夫してみましょう。
ひとりひとりの子どもとじっくりと向き合う
保育園では、どうしても一人の先生と複数の子どもたちという向き合い方になります。
集団保育なので仕方ありませんが、子どもたちにとって先生は一人です。
時に時間を作って一人ひとりと向き合うだけでも、信頼関係は変わってきます。
「必ず一人1回はお話ししよう」など、毎日の小さな目標を決め、園児一人ひとりに向き合ってみましょう。
先輩保育士の関わり方を参考にする
子どもとの関わりに悩んだら、先輩や身近な保育士を参考にするのも良い方法です。
最初は見よう見まねでも、徐々に自分のものになり、保育士としての引き出しが増えることになります。
自分では思ってもみなかった方法で、子どもとの信頼関係が築けることもありますので、周りに目を向けて見ることは大切です。
保護者への対応についての悩み
保育園に子どもを預ける保護者は、多忙な方が多く、ゆっくり時間をかけてコミュニケーションをとるのが難しいことがあります。
近年では、モンスターペアレントと呼ばれる無理難題を押し付ける保護者も少なからず存在しており、保育士の悩みの一つになっています。
ここでは、これらの保護者への対応について、どのような対処があるかご紹介します。
接し方を工夫する
保護者とは信頼関係を築くことが大切です。
そのためには積極的にコミュニケーションをとることです。
ここでのコミュニケーションとは、何も対面で話すだけではありません。
連絡帳を丁寧に細かく書く、お便りで子どもの様子を詳細に伝えるなど、時間がなくても心を込めたメッセージを発信することで信頼関係を築くことができます。
対応できることとできないことをはっきりさせる
自分が対応できる基準ではなく、園として対応ができるか境界線をはっきりと引くことも重要です。
自分が対応できることであっても、他の先生では対応できないことなど、保護者から見るとわかりません。
「〇〇先生はやってくれたのに」など、不公平感が強まると、これまで良好だった保護者との関係が一気に壊れる可能性があります。
要望の強い保護者の要求ばかりを聞くのも同様です。
通園する子どもに平等であるように、日頃から線引きしておくことが求められます。
待遇についての悩み
東京都「令和4年度東京都保育士実態調査報告書」を見ると、職場への改善希望として「給与・賞与等の改善」が1位となっています。
同調査では、2位「職員数の増員」、3位「事務・雑務の軽減」となっており、やはり待遇についての悩みが続きます。
保育士の待遇改善については、国や地方自治体も改善に向けて動いていますが、いまだに給与を含む待遇について悩みを持つ保育士は多いです。
これらの問題は、保育士個人では限界がありますが、どのように向き合えばよいのでしょうか。
職場や働き方を変える
保育士業界で待遇自体は徐々に良くなってきています。
しかし、それぞれの園ごとにみると、待遇に格差があるのが現状です。
求める良い待遇というのは、保育士個人によっても異なります。
例えば、「残業も厭わないから、とにかく給料が高い方が良い」という保育士もいれば、「給料よりも時間の融通が欲しい」という保育士もいます。
どちらが良い、悪いということではなく、自分に合った職場を選ぶことが大切です。
どんな待遇で働きたいのか明確で、今の環境の待遇が合わないのであれば、「転職」という選択肢もあります。
一人で抱え込まずに自分に合った対処方法を見つけよう!
今回は、保育士の悩みについてみてきましたが、いかがだったでしょうか?
保育士の仕事は、保育園という閉じられた環境の中で勤務するため、一般的な社会人の環境とは異なり、悩みも深刻になりやすいのです。
保育士は、子ども好きで愛情溢れる方が多く、「自分がなんとかしなければ」という責任感や、「自分が我慢すれば」と我慢してしまう傾向にあります。
しかし、その頑張りを一人で抱え込んでも解決はできません。
周りに相談する、行動を少し変えてみるなど、小さなアクションを起こすことで解決への糸口が見えてきます。
保育士の仕事に悩みがあれば、一人で抱え込まず、少しづつやり方を変える方法を探すことから始めてみましょう。