保育のコラム

派遣保育士は週4からでも働ける!仕事内容や給与、待遇を解説

2025/07/11

週5日フルタイムで働くのは難しいけれど、保育士の資格や経験を活かして、安定した収入を得たいと考えている方は多いと思います。

最近では保育士の働き方が多様化しており、正職員以外の選択肢も広がっています。

そのひとつが「派遣保育士」という働き方です。

派遣という働き方を選べば、週4日勤務など、自分の生活に合わせた働き方が可能になります。

しかし、「派遣って何?」「仕事内容は正職員と違うの?」「お給料は少ないの?」といった不安を持つ方も少なくないでしょう。

この記事では、週4日で働く派遣保育士の働き方・仕事内容・お給料や待遇などを、できるだけわかりやすく解説します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

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派遣保育士は週4でも働ける?

派遣保育士は、週4日からでも働くことができます。

「派遣保育士」とは、保育園や幼稚園などに人材を紹介する「派遣会社」と雇用契約を結び、保育の現場に派遣される保育士のことです。

派遣会社や保育園の多くは、保育士のライフスタイルや、家庭の事情に合わせた働き方ができるように配慮しています。

たとえば、子育て中の方、親の介護がある方、学業と両立したい方など、それぞれの状況に応じたシフトを組むことができるのです。

近年では、以下のような理由から、週4日勤務のスタッフを必要とする保育園が増えています。

  • 人手不足の解消
  • 急な欠員への対応
  • 保育士の負担軽減

派遣会社に登録する際には、自分の希望する勤務日数や働きたい時間帯を詳しく伝えておくと、より条件に合った職場を紹介してもらいやすくなります。

派遣保育士として週4で働く場合の仕事内容

派遣保育士として週4で働く場合の仕事内容は、以下のとおりです。

  • 保育補助業務(登園・降園のサポート、遊びや活動の見守り)
  • 食事やおやつの介助
  • オムツ替えやトイレのサポート
  • 保育室や遊具の清掃・消毒
  • 保護者への連絡帳記入や報告
  • 行事やイベントの準備や片付け
  • 担任保育士のサポートやフリー業務

こうした業務を通じて、子どもたちが安全に楽しく過ごせるようにサポートするのが役割です。

派遣保育士は、正職員と比べて担任を任されるケースは少なく、「保育補助」や「フリー(担任ではない補助的役割)」として働くことが一般的です。

特に、週4日勤務の場合は、曜日が限定されていることもあるため、担任業務のような長期的責任を持つポジションよりも、日々のサポート業務を中心に担当することが多くなります。

また、保育園によっては、行事の準備や壁面装飾などの制作物づくり、清掃など「裏方」の作業を任されることもあります。

曜日や時間帯を固定した働き方も可能です。

したがって、自分の生活リズムに合った働き方ができます。

こうした点は、派遣保育士ならではの魅力ともいえるでしょう。

派遣保育士として週4で働く場合の給料相場・待遇

派遣保育士として週4で働く場合、給料相場や待遇は気になるところです。

ここでは、次の内容について解説します。

  • 給料相場はどれくらい?
  • ボーナスは出る?
  • 扶養範囲内で働ける?
  • 持ち帰り仕事や残業はある?
  • 契約期間はどれくらい?

以下から、それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。

給料相場はどれくらい?

派遣保育士の給料は「時給制」が基本です。

全国平均では、1,200〜1,800円ほどの求人が多く、都市部では2,000円近い時給も見られます。

正職員の保育士と比較すると、ボーナスや退職金の有無で差はあるものの、時給換算にすると大きな違いは見られない状況です。

保育士(正職員) 保育士(派遣)
1,627円(※小数点切り捨て) 1,200〜1,800円

※参考元:厚生労働省「令和6年賃金構造基本統計調査」

正職員の保育士について、厚生労働省の「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、次のデータがみられます。

  • 月給(きまって支給する現金給与額):225,900円
  • 年間賞与など特別給与:674,300円

当データをもとに時給換算すると、年間支給額(225,900円 × 12 + 674,300円)÷ 2,080時間(40時間×52週)= 約1,627円となります。

このように、派遣保育士の時給と正職員の実質時給にはそれほど差がなく、むしろ都市部などでは派遣の方が高い場合もあるのです。

ボーナスは出る?

派遣保育士は時給制であるため、基本的にはボーナス(賞与)はありません。

つまり、働いた時間に応じて収入が発生するという、シンプルな仕組みになっています。

ただし、派遣会社によっては、勤務期間や就業態度など一定の条件を満たすと「特別報酬」として一時金が支給されることがあります。

また、紹介予定派遣(一定期間の派遣就労後、正社員として直接雇用されることを前提とした働き方)や、無期雇用派遣(派遣会社と期限なしの雇用契約を結ぶ働き方)であれば、正職員同様に賞与がある場合もあります。

働き方や契約内容によって異なるため、応募時にしっかり確認しましょう。

扶養範囲内で働ける?

「扶養範囲内で働きたい」と考えている方にとって、週4日勤務の派遣保育士は向いている働き方といえます。

たとえば、時給1,300円で週4日・1日6時間働いた場合、1ヶ月の収入は以下のようになります。

  • 時給1,300円 × 6時間 × 週4日(16日想定)= 124,800円/月
  • 年間換算すると、124,800円 × 12ヶ月 = 1,497,600円

このように、年収103万円または130万円以内に収めたい場合には、勤務時間や日数を調整することで、配偶者控除(所得税)や社会保険の扶養の範囲に収めることが可能です。

扶養内で働くには、以下の点に注意が必要です。

  • 年収103万円以下:所得税の扶養内(配偶者控除の対象)
  • 年収130万円未満(または勤務先の条件による):社会保険の扶養内

いずれも、規定額を超えると控除が受けられなくなったり、保険料が発生したりするため、年末調整や確定申告も見据えて事前に収入見込みを計算しておくことが重要です。

また、派遣会社に「扶養内で働きたい」と伝えておくと、条件に合った働き方を提案してくれることが多いです。

持ち帰り仕事や残業はある?

派遣保育士は、「決まった時間の中で働く」ことが基本ルールです。

こうしたルールが存在する理由は、派遣契約によって働く時間と業務内容があらかじめ明確に定められているためです。

したがって、正職員のように「書類を家に持ち帰って作成する」や「イベントの準備で残業になる」といったことは、基本的にありません。

万が一、契約外の業務を求められた場合でも、派遣会社が間に入って保育園側と調整してくれるため、負担が増える心配は少ないです。

また、実際の職場では以下のような点が配慮されています。

  • 業務内容はあらかじめ決まっており、原則それ以外は行わない
  • 時間外労働が発生した場合は、必ず「残業代」が支払われる
  • 保育日誌や月案(保育計画書)などの制作は担任が中心であり、派遣保育士は行わないケースが多い

このように、派遣保育士は「働いた分だけしっかり報酬をもらえる」仕組みが整っています。

契約期間はどれくらい?

派遣保育士の契約期間は、週4勤務かどうかにかかわらず、基本的には他の派遣契約と同様です。

具体的には、以下のような契約パターンが一般的です。

  • 最短契約期間:1ヶ月(31日)
  • 一般的な契約期間:3ヶ月・半年・1年単位
  • 最大契約期間:同じ保育園で3年まで(労働者派遣法に基づく上限)

保育園によっては、産休・育休の代替要員として1〜2ヶ月の短期契約を募集することもあります。

しかし、多くは「年度末(3月末)」や「半年ごとの契約更新」が基本です。

契約が満了に近づくと、派遣会社と保育園の間で「更新するかどうか」の話し合いが行われ、本人の希望も考慮して決まります。

なお、同じ保育園で3年を超えて勤務する場合は、特別な手続きが必要になります(派遣先の労働組合への意見聴取など)。

「週4以上は常勤とみなされる」って本当?派遣保育士はどうなの?

よくある誤解のひとつに「週4日以上働くと常勤になってしまうのでは?」というものがあります。

結論から言えば、一部の条件を満たすと「常勤(フルタイム扱い)」と見なされる場合があるというのが正確です。

派遣保育士と常勤を分けるポイントは、以下のとおりです。

  • 厚生労働省では「常勤保育士」を「月120時間以上勤務する保育士」と定義している
  • たとえば、1日8時間 × 週4日勤務でも月128時間となり、常勤扱いになる可能性がある
  • この場合、社会保険(健康保険・厚生年金)の加入義務が発生する

つまり、「常勤とみなされる」とは「保険加入などの義務が生じる」という意味であり、直接的に雇用形態が変わるわけではありません。

扶養範囲内で働きたい方は、事前に勤務時間や収入を調整し、必要であれば派遣会社に相談して、シフトの組み方を工夫してもらうのがいいでしょう。

派遣保育士なら週4からの柔軟な働き方が可能!

今回解説したように、週4日勤務の派遣保育士という働き方は、家庭や介護、学業との両立をしたい方にとって理想的な選択肢のひとつです。

正職員に比べて時間や曜日の融通が利き、自分のライフスタイルに合わせた無理のない働き方が実現できます。

時給水準も比較的高く、扶養内での勤務や、残業なしの働き方も選びやすいという利点があります。

また、派遣会社によっては社会保険の加入・福利厚生・研修制度も充実しているため、安心して長期的に働くことが可能です。

経験を積みながら、自分のペースで保育に関わりたい方には向いているといえるでしょう。

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