保育のコラム

病棟保育士(医療保育士)の仕事内容とは?求人の傾向についても解説!

2020/06/02

保育士資格が活かせる職場の1つが病棟保育士です。

病棟保育士はその名の通り、病院などで働く保育士のことです。

病棟保育士はあくまで保育業務を行うのが仕事であり、医療行為に携わることはありません。

病棟保育士は日中の保育のみを担当しているのと、残業や持ち帰り仕事が少ないのが特徴

大きな病院が雇用するため基本的に待遇や福利厚生がしっかり整ったところが多い。

病棟保育士の給料相場は17〜30万円ほどです。正職員の場合ボーナスも支給されます。

子どのの病気やある程度の専門知識も必要になってきます。

病棟保育士は求人数が非常に少ない職種です。

病棟保育士以外にも保育士資格を活かせる職種はたくさんあるので、保育専門のキャリアコンサルタントに相談するのがおすすめ。

病棟保育士はあくまで選択肢の1つ程度に考えておくのがちょうど良い

病棟保育士の求人について相談する

病院で働く「病棟保育士(医療保育士)」という働き方をご存知ですか。

病気やケガで入院した子どもを保育し、子ども自身や家族の支えとなる大切な仕事です。

保育士は保育園で働くというイメージが強いため、なかなかどのような仕事なのかがイメージしづらいかもしれません。

病棟保育士(医療保育士)とはどのような仕事で、どのような点が一般的な保育園の保育士とは異なるのでしょうか。

また、病棟保育士(医療保育士)には、どのようにすればなることができるのでしょうか。

求人の傾向や、制約などは何かあるのでしょうか。

今回は、病院で働く病棟保育士(医療保育士)の役割と仕事内容、そして求人の傾向などについてご紹介します。

病棟保育士(医療保育士)とは?

病棟保育士(医療保育士)とは、病院などの医療機関で働く保育士です。

病気やケガで入院中の子どもの保育を担当します。

小児病棟での勤務が一般的で、0~18歳くらいまでが対象年齢です。

「病棟保育士」と「医療保育士」には厳密な違いはありません。

しかし、医療機関によっては、看護の分野でも役割を担う保育士を「医療保育士」と呼ぶ場合があります。

ただし、あくまで「保育士」であり、医療行為には携わりません。

また、似たような言葉として「院内保育士」「病児保育士」があります。

同じ仕事のように見えますが、どちらも病棟保育士(医療保育士)とは全く異なります。

どのような点が違うのか、それぞれ比較しながら見ていきましょう。

病棟保育士(医療保育士)の仕事内容

病棟保育士(医療保育士)の仕事内容

病棟保育士(医療保育士)の仕事内容は、先ほどもご紹介した通り、病気やケガで入院した子どもの保育が中心です。

朝は9時ごろから始まることが多く、順番に受け持ちの子どもを回り、挨拶をしたり、プレイルームで遊ぶことが主な仕事になります。

病状によっては、集団保育が難しい子どももいますので、そういった場合には個別保育を行うこともあります。

昼食の介助をすることもありますが、保護者がいれば保護者が行ったり、人手が足りなければ、看護師などが行うこともありますので、周りとの連携が必要不可欠な仕事です。

周りとの連携を行うために、医師や看護師が治療方針を話し合うカンファレンスへ同席することもあります。

病棟保育士(医療保育士)の仕事の終了は17時〜18時ごろで、翌日のための環境整備を整えて終了となります。

病棟保育士(医療保育士)の仕事内容は、病状によって異なりますが、大きく分けると次のような仕事に分類されます。

表1:病棟保育士(医療保育士)の仕事内容

生活介助

食事や排泄、睡眠の介助です。一人ひとり病気やケガの症状が異なるため、医師や看護師と連携した介助が必要になります。一般的な保育園の介助と異なり、「自立させるための支援」ではなく「介護」の要素を含みます。

保育

発達段階の合わせた遊びを提供します。体への負担を考え、室内での遊びが多いことが特徴です。また、学童児もいるため、学習支援も含まれます。

環境整備

病気やケガによって免疫力が落ちていることもあるため、医師や看護師と連携した感染症予防の衛生対策はミスがあってはなりません。

また入院によって、ストレスや不安を抱えた子ども達の心のケアができる環境整備が必要です。

家族支援

病気やケガで入院中の子を持つ家族も、ストレスや不安を抱えています。子育ての悩みは通常の保育園の保護者よりも深刻な相談が多いでしょう。不安を受け止め、真摯(しんし)に対応する必要があります。

医療者との提携

病気やケガの状態を把握しておかなければ、いざという時に対応することができません。また、日常の様子を伝えることで、治療に役立つこともあります。医師や看護師との情報共有をスムーズに行える環境を整えておくことは必須です。

また、前項でもお伝えした通り、病院の中で働く保育士としては病棟保育士(医療保育士)の他に「病院内保育士」「病児保育士」があります。

それぞれの仕事内容の違いについては下記の表を参考にしてください。

表2:病院で働く保育士の仕事内容の違い

保育士の種類

正社員・パート・アルバイト

病棟保育士(医療保育士)

病院に入院中の「患者」である子どもへの保育

病院内保育士

病院職員の子どものための保育士のことで、「健康」な子どもを保育

病児保育士

感染症などで保育園へ預けられない子どもを「一時的」に預かり保育

病棟保育士(医療保育士)の働き方について

病棟保育士(医療保育士)は基本的に日中の保育にのみ従事します。

病院自体は24時間体制でも、保育士が24時間対応を行うことはほとんどなく、夜間の対応は看護師が行うのが一般的です。

また、保育園とは異なり、全員が一斉に行う行事やイベントごとが少ないため、残業や持ち帰りの仕事がほとんどないのも特徴の一つです。

病棟保育士(医療保育士)は多くの患者をフルタイム保育士1名のみで対応している病院もあれば、複数人で対応することもあります。

また、時間で区切り、3時間や4時間での交代制などのパートやアルバイトなどで対応することもあります。

病棟保育士(医療保育士)は制度的には配置する義務がないため、病院によって、多数の保育士が配置されている場合と、全く配置されていないこともあります。

必ずしも病棟保育士(医療保育士)の配置は義務ではありません。

そのため、各病院によって、病棟保育士(医療保育士)働き方や待遇などは大きく差があります。

産休、育休、有給休暇などは取れる?

病棟保育士(医療保育士)は産休や育休は取りやすい理由が三つあります。

一つ目の理由は、病棟保育士(医療保育士)は病状の理解や個別対応が多いため専門性が高く、病院にとって変えのきかない人材だからです。

同じような専門性の人材を育成するためには、時間もコストもかかるため、産休や育休などは積極的に取得し、戻ってきてほしいとする病院がほとんどです。

二つ目の理由は、病院で働く看護師の多くが女性で、産休や育休を活用して働くことが普通になっている業界だからです。

病院は女性にとって働きやすい制度が整っている業界であるということは、病棟保育士(医療保育士)にとっても同様の待遇が受けやすい環境といえるでしょう。

三つ目は、いわゆる福利厚生制度がしっかりしているところが多いからです。

病棟保育士(医療保育士)に法的設定義務はありません。

設置義務がないにもかかわらず、病棟保育士(医療保育士)を配置する病院で、なおかつ子どもの入院患者も受け入れる病院というのは大病院が多く、運営母体は大きい組織であるといえるでしょう。

多くの人が働く大病院は福利厚生制度が整っている方が多いでしょう。

また、有給休暇についても取りやすいといえるでしょう。

病院には様々な症状の子どもがいたり、入退院によって子どもも入れ替わるため、年間計画的な保育やイベントなどが少ないです。

そのため、いわゆる行事前の繁忙期などがなく、有給休暇によって仕事に穴を開けるというケースが少ないと言えます。

病棟保育士(医療保育士)の給料について

病棟保育士(医療保育士)の給与相場は17万〜30万円くらいと、運営母体となる医療法人によっても大きな差があります。

さらに、正職員の場合、賞与が3〜4か月程度支払われることが多く、年収では350万円〜500万円くらいまで差があります。

月給もですが、賞与が保育園よりもしっかりと支給されることが多いこともあり、保育士の中では比較的高給の職種といえるでしょう。

病棟保育士(医療保育士)に向いているのはこんな人

病棟保育士(医療保育士)は一人ひとりの病状や症状に合わせた保育をします。

入院している子どもたちは毎日、不安と隣り合っています。

その気持ちに寄り添い、心のケアをおこなう病棟保育士(医療保育士)の仕事は、一人ひとりの個性や気持ちに向き合いながら保育をおこないたい方にはやりがいのある仕事です。

また、保育園と異なり、0歳の乳児から18歳までの学童期の子どもにも接します。

様々な年代の子ども達に触れ、学習支援をするなど、保育園では味わえない楽しさややりがいもあります。

一方で、病棟保育士(医療保育士)は病状や症状を理解するための医療についての知識が必要です。

医療行為はしませんが、専門的な学びに意欲がない人には向いていないでしょう。

むしろ、看護師の資格を持っているなど、医療機関に関する知見のある方や、そういった医療業界に携わりたいという方などが病棟保育士(医療保育士)向いていると言えます。

病棟保育士(医療保育士)になるためには?資格は必要?

病棟保育士(医療保育士)になるためには、病院の出している求人を探して応募すればなれます。

しかし、病棟保育士(医療保育士)は非常に求人数が少ないため、過去に病棟保育士(医療保育士)としての経験や保育士としての経験がない場合は、採用されることが難しい狭き門です。

難易度の高い病棟保育士(医療保育士)ですが、採用が有利になる資格もあります。

それは、2007年に日本医療保育学会が創設した認定資格「医療保育専門士」の資格です。

「医療保育専門士」は下記の条件を満たし、レポート等に合格すれば、取得できます。

・日本国の保育士資格を保有すること

・医療保育、病児保育、病後児保育、障がい児支援施設など医療に関わる特定の施設で常勤1年以上勤務している事

・非常勤の場合年間150日、2年以上の勤務をしていること

・日本医療保育学会会員であり、1年以上の会員歴があること。

ー 引用元:日本医療保育学会

もちろん、上記の条件を満たしていない場合でも、病棟保育士(医療保育士)に絶対になれないわけではありません。

病棟保育士(医療保育士)は病気やケガを抱えた子ども達の心のケアが大切な仕事なので、人柄がとても重視されます。

病児保育研修など、保育セミナーなどに参加し、病棟保育士(医療保育士)になるための勉強を欠かさない姿勢を示したり、病院の保育ボランティアなどに参加することで、直接声をかけてもらえて採用に至るケースもあります。

病棟保育士(医療保育士)の求人の傾向と探し方

病棟保育士(医療保育士)の求人の傾向と探し方

病棟保育士(医療保育士)の求人は、あまり多いとはいえません。

なぜなら、病棟保育士(医療保育士)の配置義務はないからです。

子ども達が入院可能な小児病棟があり、かつその患者の不安やストレスを軽減させるために病棟保育士(医療保育士)の設置をサービスとして提供している病院は、その数自体が多くないからです。

また病棟保育士(医療保育士)は残業がなかったり、福利厚生に恵まれており、さらには保育士業界の中でも高給な職種なため、人気が高く、一般的なオープンな求人ではなく、縁故や紹介などで採用が決定することも少なくありません。

病棟保育士(医療保育士)になりたい方で、ご自身にツテがない場合は、求人を見つけること自体が難しいこともあります。

その場合は、保育士専門のキャリアコンサルタントなどに相談し求人を探すと良いでしょう。

株式会社明日香をはじめ、保育士専門の人材紹介会社は、保育士採用に対する強いコネクションを持っていることが多い為、一般に公開されていない求人情報をたくさん保有しています。

さらには求人情報に関してだけではなく、保育士のキャリアに関する無料相談なども行っていますので、病棟保育士(医療保育士)の求人情報に関して知りたい方は、保育士専門キャリアコンサルタントに相談することをお勧めします。

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