保育士パートは疲れる？疲労の原因と心身を守る対処法を解説 | 保育士・幼稚園教諭・ベビーシッターの求人専門サービス「ずっと保育士」

「保育士パートとして働いているけど、毎日疲れ果てている」「パートなのにこんなに疲れるなんて思わなかった」このような悩みを抱えていませんか？パートタイムだからといって、疲労が少ないわけではありません。むしろ、短時間で効率的に動き続けることで、想像以上に心身が消耗してしまうこともあります。

この記事では、保育士パートが疲れる原因と、疲労を軽減するための具体的な対処法について詳しく解説します。

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

保育士パートが疲れる主な原因

保育士パートの仕事が疲れると感じるのには、さまざまな理由があります。

体力的な負担の大きさ

保育の仕事は、想像以上に体力を使います。一日中立ちっぱなしで動き回り、子どもを抱っこしたりおんぶしたり、しゃがんだり立ったりの繰り返しです。外遊びでは子どもたちと一緒に走り回り、遊具の補助をするなど、常に体を動かし続けています。短時間のパート勤務でも、この身体的な負担は正職員と変わりません。

精神的なストレス

子どもたちの安全を常に気にかけ、一瞬も気を抜けない緊張状態が続きます。子ども同士のトラブル対応、保護者への気遣い、職員間の人間関係など、精神的なストレス要因も多く存在します。特に、パートという立場から意見を言いにくい環境では、ストレスがたまりやすくなります。

短時間での業務集中

パート勤務は時間が限られているため、その時間内に効率よく業務をこなさなければなりません。休憩時間も十分に取れないまま、動き続けることで疲労が蓄積します。「短時間だから楽」ではなく、「短時間に凝縮された負担」があるのです。

年齢による体力の衰え

40代、50代で保育士パートとして働く方も多いですが、若い頃と同じように動くことが難しくなり、疲れやすさを感じることがあります。回復にも時間がかかるため、疲労が抜けないまま次の出勤日を迎えることも少なくありません。

家事や育児との両立

多くの保育士パートは、仕事の前後に家事や育児をこなしています。仕事で疲れて帰宅しても、食事の準備や子どもの世話など、休む間もなく次の仕事が待っています。この二重の負担が、疲労を増幅させているのです。

保育士パートの疲労が蓄積すると起こること

疲れを放置していると、心身にさまざまな影響が出てきます。

身体的な不調

慢性的な疲労は、腰痛や肩こり、膝の痛みなどの身体的な症状を引き起こします。免疫力も低下するため、風邪をひきやすくなったり、体調を崩しやすくなったりします。睡眠の質が低下し、寝ても疲れが取れない状態が続くこともあります。

精神的な不調

疲労が蓄積すると、気分の落ち込みやイライラ、無気力感などの精神的な症状が現れることがあります。仕事に対する意欲が低下し、「もう辞めたい」という気持ちが強くなることもあります。

仕事への影響

疲労により集中力が低下し、子どもたちの変化に気づきにくくなったり、判断力が鈍ったりします。これは子どもたちの安全に関わる重大な問題です。また、疲れがたまると、些細なことでミスをしやすくなります。

保育士パートの疲れを軽減する方法

疲労を感じたら、以下の対処法を試してみてください。

勤務時間や日数を見直す

無理をして週5日働いているなら、週3〜4日に減らすことを検討しましょう。また、1日の勤務時間を短くすることで、体力的な負担を軽減できます。園に相談して、自分に合った働き方を模索することが大切です。

休憩時間をしっかり取る

短いパート勤務でも、休憩時間は労働基準法で定められています。休憩時間には座って休み、水分補給をするなど、意識的に体を休めましょう。「忙しいから」と休憩を削ることは、長期的に見て逆効果です。

効率的な動き方を工夫する

無駄な動きを減らし、体に負担の少ない動作を心がけましょう。重いものを持つときは膝を使う、子どもを抱っこするときは腰に負担をかけない姿勢を意識するなど、体の使い方を見直すことで疲労を軽減できます。

ストレッチやマッサージを取り入れる

勤務後や帰宅後に、簡単なストレッチをする習慣をつけましょう。凝り固まった筋肉をほぐすことで、疲労回復が促進されます。定期的にマッサージを受けることも効果的です。

質の良い睡眠を確保する

疲労回復には十分な睡眠が欠かせません。就寝前はスマートフォンを見ない、部屋を暗くする、リラックスできる音楽を聴くなど、睡眠の質を高める工夫をしましょう。

栄養バランスの取れた食事

疲れているときこそ、栄養バランスの良い食事が重要です。特に、タンパク質やビタミンB群、鉄分などを意識的に摂取しましょう。簡単に作れる栄養価の高いメニューを準備しておくと便利です。

家事の負担を減らす

完璧に家事をこなそうとせず、手を抜けるところは抜きましょう。家族に協力を求めたり、便利な家電や宅配サービスを活用したりすることで、家事の負担を軽減できます。

疲れが限界に達したときの選択肢

さまざまな対処法を試しても疲れが取れない場合は、次のような選択肢も検討しましょう。

一時的に仕事を休む

心身が限界に達している場合は、思い切って一定期間休むことも必要です。有給休暇を活用したり、休職を申し出たりして、しっかりと体を休める時間を確保しましょう。

働く環境を変える

今の職場が体力的に厳しい場合は、より負担の少ない環境への転職を検討しましょう。小規模保育園や乳児専門の施設、午前中だけの勤務など、自分の体力に合った働き方ができる職場を探すことが大切です。

保育以外の仕事も視野に入れる

保育士資格を活かしながら、体力的負担の少ない仕事もあります。保育関連の事務仕事や、ベビーシッター、学童保育など、選択肢は広がっています。無理をして体を壊す前に、働き方を見直すことも大切な選択です。

保育士パートの疲れと上手に付き合うために

保育士パートの仕事が疲れるのは、決してあなたの体力不足や根性不足ではありません。保育という仕事そのものが、心身に大きな負担をかける仕事なのです。

大切なのは、疲れを感じたときに無理をせず、自分の体と心の声に耳を傾けることです。働き方を調整したり、疲労回復の工夫をしたりしながら、無理のない範囲で仕事を続けていきましょう。

どうしても疲れが取れない場合は、休むことや環境を変えることも立派な選択です。自分の健康を第一に考え、長く働き続けられる方法を見つけていってください。