保育士5年目になります。保育士に向いてないので辞めたいですが、なかなか踏ん切りがつきません。
2022/07/28
5年目の保育士は保育園では中堅と言われるようにもなる年次です。
仕事も担任だけではなく、少しずつリーダー的なポジションとなってきて仕事の全体をみながら責任者としての仕事をするようにもなります。
仕事の内容が変わることで保育士に向いていないのではないかと、保育士自体を辞めてしまいたいと考えるひとも多くなります。
今回は、5年目の保育士が退職を考えるとき、どのような理由があるかや実際に辞める時に起こるトラブルについてご紹介します。
保育士の離職は5年未満が一番多い!
平成25年の厚生労働省の発表する「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」によると、保育士の資格を持ちながら保育士としての就職を希望しない求職者のうち、半数以上が保育士勤務年数5年未満で離職していることがわかっています。
その多くが保育士に向いていない、仕事がイメージと違ったという理由によるもので、5年間の間に保育士という仕事に自分が向いていないと、保育の職を離れる人がとても多いということがわかります。
保育士5年目で向いてない、辞めたいと思う主な理由
保育士に向いていないと思う理由はさまざまですが、ここからもう少し詳細に5年目の保育士が辞めたいと思う理由を具体的にご紹介します。
理由1:仕事量の多さについていけない
ここ数年は保育士不足の影響もあり、保育士一人ひとりに対する仕事量が増えています。
また、5年目になるまで年次が上がるたびに立場も上がり、業務が増えるにも関わらず後輩保育士が定着しないなど、仕事をうまく後輩に引き継ぐことができない状況も生まれています。
年々増えていく仕事量の多さに、この先の将来を考えると保育士という仕事を辞めたいと考えるようになります。
理由2:性格的に向いていない
保育士の多くは子どもが好きで、その成長を支援したいという理由から保育士になっています。
しかし、実際の保育士の仕事は子どもとただ遊んでいるだけの仕事ではありません。
命の責任を請け負い、時に厳しく指導することも必要です。
また、保護者対応や事務作業など、保育以外の仕事も多くあり、イメージしていた保育士という仕事とのギャップに性格上向いていないのではと感じることが多くなり、保育士を辞めたいと感じてしまうようです。
理由3:責任のある仕事が多くなり、プレッシャーに耐えられない
5年目の保育士となると、保育園では中堅と言われることもあります。
早い方だと、クラス担任という仕事だけでなく、職務分野別リーダーという職務にキャリアアップすることもあります。
キャリアアップ自体は喜ぶことではありますが、まだ職務分野別リーダーとしての自信が持てずにいたり、仕事に不安を感じてしまいプレッシャーになってしまうことがあります。
こうしたプレッシャーに耐えられなくなった場合、今後のキャリアプランに不安を感じたり、キャリアアップすること自体を怖いと感じてしまう場合に5年目での退職を考えるようになります。
理由4:保護者対応が慣れない
保護者対応を苦手とする保育士は少なくありません。
日々の送迎時の短い時間で的確なコミュニケーションが求められる保護者対応は、言い方や伝え方を間違えると大きな問題になることもあります。
また、モンスターペアレンツと言われるクレーマーに近い保護者の存在も近年増加してきました。
周囲からは「5年目なので保護者対応も完璧にできて当たり前」というプレッシャーの中、保護者対応をしなくてはならないストレスに耐えかねる保育士も多くいます。
理由5:給料や勤務体型に不満を感じる
保育士の給料は年々上がっていますが、拘束時間や勤務時間を考慮するとまだまだ高いとは言えません。
給料が上がりにくいことやそもそも低いということが、保育士を辞める理由になることは非常に多いとされています。
また、シフト制ではあるものの早朝や夕方遅くまでの勤務体制がローテーションすることにより、生活のリズムが整わないこともあります。
これらの理由で、将来的にずっと保育士を続けていけるのかが不安になり退職を考えるようになる場合があります。
理由6:職場の人間関係がうまくいかない
保育士の職場は女性が多く、うまく人間関係が築けているときは良いですが、一度ギスギスし始めるとどうすることもできなくなります。
また、職員室という場は他から誰か入ってくることも少なく、いじめやパワハラなどがあった場合にも発覚することがなく閉鎖的な場所になりやすいことも、人間関係を拗らせる要因の一つです。
保育士にとって、保育園の人間関係は退職理由の常に上位に来る理由の一つです。
保育士自体ではなく、その保育園や保育士としての働き方に自分が合っていないだけかも?
保育士を辞めたいと考えたとき、保育士自体に向いてないのか、保育園に合っていないのかがあいまいになっている方は非常に多いです。
まずは、自分が退職をしようと思った理由について、しっかりと見極めが必要です。
例えば人間関係がうまくいかない、給料や勤務体型への不満、仕事量の多さなどは確実に「保育園に合っていない」ということに分類され、保育園を変えることでうまくいくことがあります。
また、責任のある仕事が多くなり、プレッシャーに耐えられないなどは、そもそも担任などにならないような職種や、保育士の働き方(派遣保育士など)を探せば良いので、働き方が合っていないことになります。
子どもが嫌い、苦手などではない限り保育士に向いていないと決めつけるのはあまり良い判断ではないかもしれません。
5年目の保育士が辞めたいと思った場合、体調やメンタル面の余裕で転職や退職を判断しよう!
5年目になった保育士が退職を考えた場合、まずは辞めたい理由を冷静に判断しましょう。
辞める理由が保育園を変えることで改善することであれば、転職活動を始めてみることがおすすめです。
今の不満が他の保育園で必ずしも解決できるとは限りません。
その現実を見ることで、今の保育園の問題を冷静に考えることにもつながります。
保育士自体が向いてないのではないかと考えた時も、同じように他業種の転職を前提に活動を開始してみましょう。
転職の理由が体調やメンタル面にある場合は、まずは自分を大切にすることが必要です。
まずは休職などを申し出ることで、休養を取ることで冷静に判断できるようにもなります。
その上でこれ以上続けることができないとなった場合は退職を判断するようにしましょう。
5年目の保育士が辞める一般的なフロー
5年目の保育士が退職する一般的な流れは、まずは退職の意思を伝えることから始まります。
退職の意思は、法的には退職希望日の14日前までに申告をするようになっていますが、一般的には1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。
まずは直属の上司に退職意思を伝え、その後園長に伝えます。
その後、保育園側から退職に関する書類等が発行されますので提出します。
退職日には保険証や貸与品の返却を行い退職となります。
一緒に働く同僚などに伝える場合は、保育園側の指示に従うようにしましょう。
職場の環境などに配慮して情報の解禁日を設ける保育園もあります。
また、引き継ぎについても、後任者が困ることのないようにできる限りしっかりと行うことで、あなた自身の今後の成長に繋がります。
子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。
せっかく関わりのあった方々へ直接自分から伝えたいという思いがあったとしても、今後の影響を考えて退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。
周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは園長や上司に聞いてみてから進めるようにしましょう。
5年目の保育士が辞める上でよくあるトラブルとその対処法
仕事も理解し、重要なポジションを任されるようになった5年目の保育士が辞めたいと考え始めると、さまざまなトラブルがあります。
具体的にどのようなトラブルがあるか、事前に知っておくことで対応も変わります。
ここからはよくあるトラブルについて解説します。
【1】引き留めが強く、園がなかなか休職や退職に応じてくれない
人員不足に悩む保育園では、5年目という仕事を安心して任せられる保育士に辞められてしまうことは大きな痛手です。
そのため、周囲からは辞めないでほしいというプレッシャーがかかり、自分の意思を示すことができない状態に追い込まれてしまうことがあります。
【2】次の職場でもうまくいくかが心配
退職後、次の保育園で保育士をするにあたっても、別の職種につくにしても、また同じように問題が出てしまうのではないかと心配になって、退職に踏み切れない方もいます。
慎重に判断することは大切なことですが、モヤモヤとしたストレスを抱えたまま働いていると体調やメンタル面に支障が出てくることもあります。
その場合、次の職場で紹介予定派遣など雇用形態を変更する選択もあります。
紹介予定派遣は一定の期間を派遣社員として勤務し、働いて実際の職場をみた上で双方の合意の上で直接雇用へ変更する雇用形態です。
派遣会社など、転職のプロとも相談できるので、心配な場合は転職活動を一人で進めることなく、まずは転職エージェントや派遣会社に転職相談をすることで解決することもあります。
【3】なんとなくキャリアがもったいない気がして踏ん切りがつかない
せっかく5年間という保育士のキャリアを築き、ある程度のポジションについている場合は、これまで頑張ってきた保育園を退職することにもったいなさを感じることがあります。
そして、そのまま勤務することで、さらなるキャリアアップをすることは、転職するよりも近道かもしれません。
これからのキャリアをどのように築きたいのか、長期的な視点で考え、転職をするかどうかについて自分なりにしっかり考えると良いでしょう。
そのまま勤務を継続することも選択肢の一つではあるので、自分自身が今後どうなりたいかを優先して考えましょう。
【4】周りに悪いと思ってなかなか踏ん切りがつかない
人員不足の保育園が多い中、自分が辞めてしまうことによって同僚保育士に負担がかかることを心配し、辞めることに決心がつかないこともあります。
しかし、その心配はあなたのキャリアにとってプラスになるかもう一度考えましょう。
周囲を配慮できる優しさは素晴らしいですが、あなたのキャリアはあなたにしか築くことができません。
時には他人の目を気にすることなく、自分にとって最優先のキャリアは何かをしっかりと考え、自分なりに出した結論を優先するようにしましょう。
【5】園長や上司との折り合いが悪く、なかなか相談自体ができない
退職の第一歩は園長や上司へ退職意思を伝えることですが、そもそも人間関係が悪く退職の意思さえ伝えられない、聞いてもらえない場合もあります。
この場合は、まずはお住まいの地域の労働基準監督署にある退職相談窓口に相談してみることをおすすめします。
退職に関するトラブル自体は労働基準監督署が直接介入してくれる問題ではありませんが、窓口の相談員たちは数々の退職に関する相談を受けているため、個々の状況に応じた解決手段について相談に乗ってくれるでしょう。
また、最近では退職代行サービスを提供している業者もあります。
どうしても直接の交渉ができない場合は、こうしたサービスを利用することも検討してみましょう。
5年目で辞めたいと思うことはよくある!辞めたいと思ったら、まずは体調で判断して行動しよう!
保育士5年目になると、仕事の幅も増え退職を考えることはよくあることです。
その退職理由には、保育士自体に向いていないと思われるものと今勤務している保育園で働き続けることができないと行ったものがあります。
前者の場合は、保育士以外の他業種への転職を考えてみましょう。
他業種であっても、保育士としての経験を活かせる職種は多くあります。
また、後者の場合は他の保育園を検討してみましょう。
辞めたいと考えた時、すでに体調やメンタル面に支障をきたしている場合、まずはゆっくりと休養できる方法を探しましょう。
退職や休職などさまざまな方法がありますので、思い詰める前にまずは身体を労わることを先に考え、その後ゆっくり判断するようにしましょう。
カテゴリ
保育士キャリア
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5年目の保育士は保育園では中堅と言われるようにもなる年次です。
仕事も担任だけではなく、少しずつリーダー的なポジションとなってきて仕事の全体をみながら責任者としての仕事をするようにもなります。
仕事の内容が変わることで保育士に向いていないのではないかと、保育士自体を辞めてしまいたいと考えるひとも多くなります。
今回は、5年目の保育士が退職を考えるとき、どのような理由があるかや実際に辞める時に起こるトラブルについてご紹介します。
保育士の離職は5年未満が一番多い!
平成25年の厚生労働省の発表する「保育士資格を有しながら保育士としての就職を希望しない求職者に対する意識調査」によると、保育士の資格を持ちながら保育士としての就職を希望しない求職者のうち、半数以上が保育士勤務年数5年未満で離職していることがわかっています。
その多くが保育士に向いていない、仕事がイメージと違ったという理由によるもので、5年間の間に保育士という仕事に自分が向いていないと、保育の職を離れる人がとても多いということがわかります。
保育士5年目で向いてない、辞めたいと思う主な理由
保育士に向いていないと思う理由はさまざまですが、ここからもう少し詳細に5年目の保育士が辞めたいと思う理由を具体的にご紹介します。
理由1:仕事量の多さについていけない
ここ数年は保育士不足の影響もあり、保育士一人ひとりに対する仕事量が増えています。
また、5年目になるまで年次が上がるたびに立場も上がり、業務が増えるにも関わらず後輩保育士が定着しないなど、仕事をうまく後輩に引き継ぐことができない状況も生まれています。
年々増えていく仕事量の多さに、この先の将来を考えると保育士という仕事を辞めたいと考えるようになります。
理由2:性格的に向いていない
保育士の多くは子どもが好きで、その成長を支援したいという理由から保育士になっています。
しかし、実際の保育士の仕事は子どもとただ遊んでいるだけの仕事ではありません。
命の責任を請け負い、時に厳しく指導することも必要です。
また、保護者対応や事務作業など、保育以外の仕事も多くあり、イメージしていた保育士という仕事とのギャップに性格上向いていないのではと感じることが多くなり、保育士を辞めたいと感じてしまうようです。
理由3:責任のある仕事が多くなり、プレッシャーに耐えられない
5年目の保育士となると、保育園では中堅と言われることもあります。
早い方だと、クラス担任という仕事だけでなく、職務分野別リーダーという職務にキャリアアップすることもあります。
キャリアアップ自体は喜ぶことではありますが、まだ職務分野別リーダーとしての自信が持てずにいたり、仕事に不安を感じてしまいプレッシャーになってしまうことがあります。
こうしたプレッシャーに耐えられなくなった場合、今後のキャリアプランに不安を感じたり、キャリアアップすること自体を怖いと感じてしまう場合に5年目での退職を考えるようになります。
理由4:保護者対応が慣れない
保護者対応を苦手とする保育士は少なくありません。
日々の送迎時の短い時間で的確なコミュニケーションが求められる保護者対応は、言い方や伝え方を間違えると大きな問題になることもあります。
また、モンスターペアレンツと言われるクレーマーに近い保護者の存在も近年増加してきました。
周囲からは「5年目なので保護者対応も完璧にできて当たり前」というプレッシャーの中、保護者対応をしなくてはならないストレスに耐えかねる保育士も多くいます。
理由5:給料や勤務体型に不満を感じる
保育士の給料は年々上がっていますが、拘束時間や勤務時間を考慮するとまだまだ高いとは言えません。
給料が上がりにくいことやそもそも低いということが、保育士を辞める理由になることは非常に多いとされています。
また、シフト制ではあるものの早朝や夕方遅くまでの勤務体制がローテーションすることにより、生活のリズムが整わないこともあります。
これらの理由で、将来的にずっと保育士を続けていけるのかが不安になり退職を考えるようになる場合があります。
理由6:職場の人間関係がうまくいかない
保育士の職場は女性が多く、うまく人間関係が築けているときは良いですが、一度ギスギスし始めるとどうすることもできなくなります。
また、職員室という場は他から誰か入ってくることも少なく、いじめやパワハラなどがあった場合にも発覚することがなく閉鎖的な場所になりやすいことも、人間関係を拗らせる要因の一つです。
保育士にとって、保育園の人間関係は退職理由の常に上位に来る理由の一つです。
保育士自体ではなく、その保育園や保育士としての働き方に自分が合っていないだけかも?
保育士を辞めたいと考えたとき、保育士自体に向いてないのか、保育園に合っていないのかがあいまいになっている方は非常に多いです。
まずは、自分が退職をしようと思った理由について、しっかりと見極めが必要です。
例えば人間関係がうまくいかない、給料や勤務体型への不満、仕事量の多さなどは確実に「保育園に合っていない」ということに分類され、保育園を変えることでうまくいくことがあります。
また、責任のある仕事が多くなり、プレッシャーに耐えられないなどは、そもそも担任などにならないような職種や、保育士の働き方(派遣保育士など)を探せば良いので、働き方が合っていないことになります。
子どもが嫌い、苦手などではない限り保育士に向いていないと決めつけるのはあまり良い判断ではないかもしれません。
5年目の保育士が辞めたいと思った場合、体調やメンタル面の余裕で転職や退職を判断しよう!
5年目になった保育士が退職を考えた場合、まずは辞めたい理由を冷静に判断しましょう。
辞める理由が保育園を変えることで改善することであれば、転職活動を始めてみることがおすすめです。
今の不満が他の保育園で必ずしも解決できるとは限りません。
その現実を見ることで、今の保育園の問題を冷静に考えることにもつながります。
保育士自体が向いてないのではないかと考えた時も、同じように他業種の転職を前提に活動を開始してみましょう。
転職の理由が体調やメンタル面にある場合は、まずは自分を大切にすることが必要です。
まずは休職などを申し出ることで、休養を取ることで冷静に判断できるようにもなります。
その上でこれ以上続けることができないとなった場合は退職を判断するようにしましょう。
5年目の保育士が辞める一般的なフロー
5年目の保育士が退職する一般的な流れは、まずは退職の意思を伝えることから始まります。
退職の意思は、法的には退職希望日の14日前までに申告をするようになっていますが、一般的には1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。
まずは直属の上司に退職意思を伝え、その後園長に伝えます。
その後、保育園側から退職に関する書類等が発行されますので提出します。
退職日には保険証や貸与品の返却を行い退職となります。
一緒に働く同僚などに伝える場合は、保育園側の指示に従うようにしましょう。
職場の環境などに配慮して情報の解禁日を設ける保育園もあります。
また、引き継ぎについても、後任者が困ることのないようにできる限りしっかりと行うことで、あなた自身の今後の成長に繋がります。
子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。
せっかく関わりのあった方々へ直接自分から伝えたいという思いがあったとしても、今後の影響を考えて退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。
周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは園長や上司に聞いてみてから進めるようにしましょう。
5年目の保育士が辞める上でよくあるトラブルとその対処法
仕事も理解し、重要なポジションを任されるようになった5年目の保育士が辞めたいと考え始めると、さまざまなトラブルがあります。
具体的にどのようなトラブルがあるか、事前に知っておくことで対応も変わります。
ここからはよくあるトラブルについて解説します。
【1】引き留めが強く、園がなかなか休職や退職に応じてくれない
人員不足に悩む保育園では、5年目という仕事を安心して任せられる保育士に辞められてしまうことは大きな痛手です。
そのため、周囲からは辞めないでほしいというプレッシャーがかかり、自分の意思を示すことができない状態に追い込まれてしまうことがあります。
【2】次の職場でもうまくいくかが心配
退職後、次の保育園で保育士をするにあたっても、別の職種につくにしても、また同じように問題が出てしまうのではないかと心配になって、退職に踏み切れない方もいます。
慎重に判断することは大切なことですが、モヤモヤとしたストレスを抱えたまま働いていると体調やメンタル面に支障が出てくることもあります。
その場合、次の職場で紹介予定派遣など雇用形態を変更する選択もあります。
紹介予定派遣は一定の期間を派遣社員として勤務し、働いて実際の職場をみた上で双方の合意の上で直接雇用へ変更する雇用形態です。
派遣会社など、転職のプロとも相談できるので、心配な場合は転職活動を一人で進めることなく、まずは転職エージェントや派遣会社に転職相談をすることで解決することもあります。
【3】なんとなくキャリアがもったいない気がして踏ん切りがつかない
せっかく5年間という保育士のキャリアを築き、ある程度のポジションについている場合は、これまで頑張ってきた保育園を退職することにもったいなさを感じることがあります。
そして、そのまま勤務することで、さらなるキャリアアップをすることは、転職するよりも近道かもしれません。
これからのキャリアをどのように築きたいのか、長期的な視点で考え、転職をするかどうかについて自分なりにしっかり考えると良いでしょう。
そのまま勤務を継続することも選択肢の一つではあるので、自分自身が今後どうなりたいかを優先して考えましょう。
【4】周りに悪いと思ってなかなか踏ん切りがつかない
人員不足の保育園が多い中、自分が辞めてしまうことによって同僚保育士に負担がかかることを心配し、辞めることに決心がつかないこともあります。
しかし、その心配はあなたのキャリアにとってプラスになるかもう一度考えましょう。
周囲を配慮できる優しさは素晴らしいですが、あなたのキャリアはあなたにしか築くことができません。
時には他人の目を気にすることなく、自分にとって最優先のキャリアは何かをしっかりと考え、自分なりに出した結論を優先するようにしましょう。
【5】園長や上司との折り合いが悪く、なかなか相談自体ができない
退職の第一歩は園長や上司へ退職意思を伝えることですが、そもそも人間関係が悪く退職の意思さえ伝えられない、聞いてもらえない場合もあります。
この場合は、まずはお住まいの地域の労働基準監督署にある退職相談窓口に相談してみることをおすすめします。
退職に関するトラブル自体は労働基準監督署が直接介入してくれる問題ではありませんが、窓口の相談員たちは数々の退職に関する相談を受けているため、個々の状況に応じた解決手段について相談に乗ってくれるでしょう。
また、最近では退職代行サービスを提供している業者もあります。
どうしても直接の交渉ができない場合は、こうしたサービスを利用することも検討してみましょう。
5年目で辞めたいと思うことはよくある!辞めたいと思ったら、まずは体調で判断して行動しよう!
保育士5年目になると、仕事の幅も増え退職を考えることはよくあることです。
その退職理由には、保育士自体に向いていないと思われるものと今勤務している保育園で働き続けることができないと行ったものがあります。
前者の場合は、保育士以外の他業種への転職を考えてみましょう。
他業種であっても、保育士としての経験を活かせる職種は多くあります。
また、後者の場合は他の保育園を検討してみましょう。
辞めたいと考えた時、すでに体調やメンタル面に支障をきたしている場合、まずはゆっくりと休養できる方法を探しましょう。
退職や休職などさまざまな方法がありますので、思い詰める前にまずは身体を労わることを先に考え、その後ゆっくり判断するようにしましょう。