保育のコラム

子育てをしながらフルタイムで働くのがきつい!おすすめの働き方や仕事とは?

2021/10/18

共働き家庭が増加し、保育園にはたくさんの子どもたちが入園するようになりました。

 

保育士ももちろん例外ではありません。

 

かつては結婚や出産で退職していく保育士も多くいましたが、現在では働く保育士が増加しています。

 

ただ、保育士としてフルタイムで働き続けることは少し難しい状況があります。

 

毎日の忙しさはもちろん、「朝番の時は子どもを先に預けたくても、保育園が空いていない」「遅番では保育園の閉園時間に間に合わない」など、保育士特有の理由も多く発生してしまいます。

 

では、子育てしながら上手に時間をやりくりし働くとすればどのようにすれば良いのでしょうか。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

子育てしながらフルタイムはキツイ…選択肢は?

 

子育てしながらいわゆるフルタイム、8時間労働勤務をしていると、ふと疲れてしまいこのままの生活が継続できるのか不安になることがあります。

 

そんな時には、ふたつの選択肢を考えてみましょう。

 

①仕事をいったんやめる

②時短など時間の融通ができる働き方に転職する

 

ただし、①の仕事を辞めるという場合は収入面、キャリア面でいったん中断してしまうことになります。

 

時間を少し短くして収入面、キャリア面を完全に途絶えさせないという②の方法を検討されている場合は、雇用形態を変更しながら働くという選択肢を検討してみてください。

 

ここからは雇用形態を変更した場合について説明します。

 

選択肢1:時短正社員

 

時短正社員とは、通常8時間が一般的な正社員の時間を5時間〜6時間に短縮する方法です。

 

現在働いている保育園で制度が既にある場合は制度の利用申請で時短正社員になることができます。

 

まだ時短制度のない保育園であっても、保育士不足に悩む保育園事情を考慮すると新しい人を採用するよりも、既に実績がある保育士に活躍してほしいと考えていることが多くあります。

 

上司や園長先生などに相談してみることで実現するかもしれません。

 

時短正社員のメリットは働いている保育園で引き続き時短で働けること、子どもが大きくなったら正社員に戻れるためキャリアにブランクがつかないことです。

 

逆にデメリットは時短の分給料が低くなること、子どもの年齢次第で制限があることもあります。

 

長くキャリアを形成したい場合は時短正社員を選ぶメリットが大きいでしょう。

 

選択肢2:パート・アルバイト

 

パート・アルバイトの場合は決まった時間に勤務することが可能で、あらかじめ自分の負担の少ない時間のみを働く時間にすることができます。

 

パート・アルバイトのメリットは勤務時間を柔軟に決められること、正社員よりも業務負担が少ないこと、キャリアを完全に中断することなく続けることができるので、改めて正社員になりたいと思った場合に転職などもしやすいです。

 

逆にデメリットは正社員や派遣より時給が低いこと、昇給機会が正社員よりも少ないことなどがあります。

 

また雇用に期限がある場合も多いため、長期的なキャリアの形成には不向きと言えるでしょう。

 

選択肢3:派遣

 

派遣の場合は、契約時に勤務する時間や内容について予め取り決めるため、パート・アルバイト同様自分の負担の少ない時間のみを働くことができます。

 

パート・アルバイトよりも時給が高いことが多いので正社員並みに稼げることは派遣の大きなメリットです。

 

また残業は基本的にないため、時間の予定が立てやすい点は正社員よりも忙しい人にとってはありがたいでしょう。

 

逆にデメリットは契約期間が決まっているため長期間同じ場所で働けない可能性が高いこと、一部の常用型派遣以外の場合、ボーナス等が全く正社員と同じではありません。

 

時短正社員、パート・アルバイト、派遣保育士それぞれのメリット・デメリット

 

フルタイムで働く以外の働き方についてメリットデメリットをまとめて比較してみます。

 

それぞれの雇用形態事態に良い、悪いがあるわけではありません。

 

自分の働き方の理想に合っている雇用形態を選択することが重要です。

 

  メリット デメリット
時短正社員 ・勤務先を変えずに働ける ・将来正社員に戻れる ・時短分給料が下がる ・時短期間に制限がある
パート・アルバイト ・勤務時間を柔軟に決められる ・業務負担が少ない ・時給が低い ・昇給機会が少ない
派遣 ・勤務時間を柔軟に決められる ・時給が高い ・派遣会社の研修やフォローを受けられる ・契約期間が決まっている ・昇給機会が少ない

 

フルタイム以外で正社員並みの給料を稼ぐなら「派遣」がおすすめ!

 

フルタイムでの働き方がきついと感じるのは、時間の都合や体力的な問題、精神的に休まる時がないなどの理由です。

 

ただ、いくら問題があるといっても急に働いていた収入が激減することは、家計に大きなダメージがあります。

 

働く時間を減らし、収入をある程度確保するためには時短正社員が最もダメージが少ないでしょう。

 

ただし、時短正社員の多くの場合、その保育園でしばらく働いていることなどが条件のことも多く、いきなり時短正社員から雇用されることは難しいでしょう。

 

これから新しい職場などで働く場合や転職を希望する場合、収入をさほど落とすことなく働きたいならば、派遣として働く働き方がおすすめです。

 

子育て中のママさんにおすすめの派遣の仕事としては保育士がおすすめ!その3つの理由

 

子育てが理由で働く時間を調整したい人におすすめの仕事は、保育士です。

 

ここからはその理由について説明します。

 

 

理由1:同じ境遇の人が多い職種

 

保育士の9割は女性であり、同じように子育てをしながら働いている人も多いです。

 

また、一般的な企業であれば顧客は不特定多数ですが、保育園のお客様は共働きをしながら子育てをするご家庭です。

 

そのため、同じような境遇や気持ちがわかる人が常に周りいます。

 

もちろん、同じ境遇だからといって甘えが許されることは絶対にありませんが、誠実に事情を話すことで周囲の理解が得られやすい環境はこれ以上はないといっても過言ではないでしょう。

 

理由2:子育て経験が仕事に生き、仕事の経験が子育てに生きる

 

保育士は子育ての経験が生かせる職種であり、さらには仕事で学んだことが子育てにも双方向に生かせます。

 

保育士を名乗るには保育士資格が必須ですが、保育士資格は独学でも取得可能なため、育休などを利用して今後のために取得している人もいます。

 

また、保育士の補助をする保育補助という仕事であれば資格は不要です。

 

過去に保育士資格を取得している人、保育士資格を保有していない人、どちらでもこれまでの経験が活かせる仕事です。

 

理由3:働き方が多様

 

保育士の仕事はフルタイムの正社員の場合、長時間労働などが問題になりました。

 

現在では改善がかなり進んでおり、パートやアルバイト、派遣保育士などを短時間雇用することでフルタイム保育士の負担を軽減する取り組みが進んでいます。

 

そのため、パートやアルバイト、派遣の保育士は週3のみ、残業無し、午前中のみ、夕方のみなど働き方が多様になってきています。

 

保育士の働く環境の改善はこれからもますます進む中で、多様な働き方がしっかりと根付いている仕事なので、家庭との両立におすすめです。

 

もしフルタイムでの子育てがきつい場合には、派遣保育士という選択肢を検討してみよう!

 

子育てをしながらフルタイムで働く人も増えているとはいえ、自宅と職場の距離、残業の有無、職場の環境などによってはかなり無理をしなければいけない状況があります。

 

「他にもやっている人もいるんだから…」「家計も苦しくなるし…」と思うと、なかなか言い出しづらいなどの悩みも実は多くの方が心に抱えています。

 

しかし無理をしながら子育てとの両立を続けることは健康の面でも精神的な面でも疲れてしまい、結果的にうまくいかなくなってしまうことがあります。

 

そんな時は、無理をしない範囲でこれまでとは違う環境に目を向けてみることが大切です。

 

派遣保育士であれば、給与面は実質ほとんど下がりませんし、時間の自由や残業なし、家から近いなど条件が予め選べることも魅力です。

 

また契約に限りがあるとはいえ、その後も別の保育園で派遣保育士として勤務することもできますし、子育てが少し落ち着いてきた場合はフルタイムに切り替えることも可能です。

 

まずはたくさんの選択肢を検討し、子育てと仕事の両立をポジティブに捉えられるような働き方を選んでいきましょう。

 

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