保育のコラム

保育士デビューの平均年齢ってどのくらい?園長になるためのキャリア設計や将来性とは

2017/10/04

キャリア設計や将来性

 

近年は待機児童が増加し、保育園の新設や増設が急務といわれており、それに伴って保育士の待遇の見直しなどが行われています。

 

今回は、そんな今注目の保育士のデビューから園長になるまでのキャリア設計や、保育士の将来性についてご紹介します。

 

保育士になるには

 

 

保育士になるには、国家資格である「保育士」の資格が必要です。

 

保育士の資格を取得するには2つの方法があります。1つは保育士の養成校を卒業する(大学、短大、専門、養成施設)。2つめは「保育士試験」に合格することです。

試験に合格し保育士資格を得た後、各都道府県の保育士登録簿に登録し「保育士登録証」が交付されたら、正式に保育士となります。

 

厚生労働省のデータによると、保育所に就職した人数の約半数が保育士養成校の卒業のため、保育士デビューの年齢は、短大・専門学校卒の20歳か大学卒の22歳となります。

 

また、保育士全体の平均年齢は34.8歳となっています。

 

保育士のキャリアアップ

 

 

保育士のキャリアアップ

 

キャリアを積んで、チャンスがあれば昇格したい!と考えている保育士も多いと思います。しかし、保育園の現場では、役職が少なく、昇格や昇給が難しい業種といわれています。そのため、保育士の勤続年数は短く、離職率も高いのが現状です。

 

現在、待機児童が多い日本では、保育士はとても貴重な存在です。そのため、離職率を下げ、なおかつ保育士になる人を増やすべく、技量や能力に応じて保育士の給料改善や、保育園におけるキャリアアップの仕組み改善などの新しい制度が、平成29年度に内閣府よって設けられました。

 

 

 

 

 

 

役職の種類と勤続年数について

 

 

 

 

 

 

新しい制度でできた役職を含めた、保育士のキャリアアップについてご紹介します。

 

※標準規模の保育園(定員90人)の職員数を想定した場合です。

 

職務分野別リーダー

 

新たにできた「キャリアアップ研修」を修了した、経験3年以上の保育士がこの役職に付けます。

研修で修了した分野に限り、リーダーとして複数の職員に指示を出すこともできます。

保育園でこの役割は3人まで設定できることとなっており、給与にも役職手当として月5,000円付与されます。

 

副主任/専門リーダー

 

経験年数が7年以上の保育士を対象としたいわば中間管理職です。

どちらの役職も手当として給与に月4万円付与されます。ただし、副主任と専門リーダーでは役割が違います。副主任はマネジメントをメインとした管理職、専門リーダーは保育知識のスペシャリストとして現場のリーダーとなり指示を出します。

どちらの場合も、職務分野別リーダーを経てキャリアアップをすることが可能です。

 

主任保育士/園長

 

主任保育士は保育士を統括する役職であり、園長は園の経営や資金管理などを担います。どちらも勤続年数は20年以上の方が多く、保育士キャリアの終着点ともいえます。

 

さらに、全職員にも保育の「質の向上」の一環として毎月給与の2%(月6,000円程度)の処遇改善を実施することで、保育士全体の所得の引き上げを目指す動きも始まっています。

 

 

 

キャリアアップを実現するためには?

 

 

 

役職が増えたとはいえ、まだまだキャリアアップが難しい保育士。キャリアアップを実現するためには、どのようにしたら良いのでしょうか。

 

 

1.キャリアアップ研修を受講する

 

2.必要なスキルを磨く

3.転職をする

 

まずは研修に受講することが1番の近道になります。研修をうければ自然に専門スキルは磨かれるので、その他保育に関連する資格を取ることも目指せます。

 

また、ある程度の経験をお持ちの方で、現在の職場でのキャリアアップが見込めない場合は、思い切って転職も視野に入れても良いかもしれません。新設の園のリーダーや主任候補として、ぜひチャレンジしてみてください。

 

保育士の将来性は?

 

 

保育士の将来性女性の社会進出が進み、共働きの家庭が増えていることから幼稚園よりも長時間預けることができる保育園への入園希望者が増えました。そのため、現在の日本では「待機児童」が増加しています。

 

この状況を改善すべく、今後保育園の新設や増設などが行われ、保育士の求人はますます増えるだろうといわれています。

また、保育士の就職先は保育園だけにとどまらず、企業や病院内の保育施設や、デパートやショッピングセンターといった商業施設内での保育サービスなど、保育士の活躍の場は広がっています。

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

 

 

 

 

 

 

今回は、保育士のデビューから園長になるまでのキャリア設計や、保育士の将来性についてご紹介しました。

 

環境的にキャリアアップや昇給・昇格などが難しい仕事といわれていたため、貴重な職種なのにも関わらず離職率が高いのが問題となっていました。その状況を一新するため、現在は徐々に処遇改善のための新制度が実施されています。

保育士の仕事は大変ですが、子どもたちの成長を目の前で見ることができ、とてもやりがいのある素晴らしい仕事です。これからさらに制度等が改善されていくことに期待しつつ、自信を持ってキャリアアップを目指しましょう!

 

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