保育のコラム

保育士の採用試験の種類や内容、抑えておきたい対策ポイントとは?

2019/12/21

保育士として働くためには、保育園など働く場に採用されなくてはなりません。

では保育士の採用試験とは一体どのようなものになるのでしょうか。

ここでは保育士の最も多くの働き先である保育園について、気になる採用試験の種類や内容、抑えておきたい対策ポイントをまとめて解説します。

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

公立・私立保育士の採用までの流れ

保育園には大きく分けて公立保育園と私立保育園の2つがあります。

公立保育園で働く場合は、地方公務員になりますので、各自治体が実施する公務員試験を合格しなければなりません。

一方、私立保育園で働く場合は、各保育園ごとに出される求人に応募し個別に試験を受けます。

ここからは公立保育園と私立保育園、それぞれの採用試験について流れを詳しく見ていきます。

公立保育士採用試験の種類と内容

公立保育園の保育士になるための試験の種類と内容は次のようになります。

受験申し込み

各自治体ごとの募集要項の発表に従い応募します。

時期や受験資格など細かく異なりますので、自治体ホームページ等を確認する必要があります

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一次試験

概ねの自治体で「教養試験」と「専門試験」の2種類があります。

試験範囲や出題傾向は自治体によって異なるため、過去問題等を参考にすると良いでしょう。

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二次試験

面接、実技試験、体力試験などが行われます。

自治体によっても異なりますが、事前にどのような試験が行われるか発表される場合が多いです。しっかりと対策をして臨みましょう。

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三次試験

上記二次試験の内容を分けて行う自治体もあります。

過去問題の傾向などを把握し、対策することができます。

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合格者名簿登録

合格者はまず各自治体の合格者名簿に登録されます。

その後、各地方自治体の運営する保育園の人員配置計画に伴い配属が決定します。

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配属先決定・採用

配属先が決定し、晴れて正式な地方公務員保育士としての勤務が可能です。

公務員保育士は、待遇の良さや安定性などから高い倍率になっています。

そのため採用試験は、毎年実施されるとは限りませんし、たとえ合格しても配属が決まらなければ公立保育園で働くことができません。

公立保育士の採用試験の内容や対策ポイントの詳細は「公務員保育士の試験内容とは?年齢制限や難易度、おすすめの勉強方法は?」の記事にまとめてあります。

私立保育士採用試験の種類と内容

私立保育園の保育士の採用試験は、保育園ごとに異なりますが、次のような流れで行われるのが一般的です。

受験申し込み・書類選考

求人情報の応募要項に従い、応募します。

私立保育園の場合、受験申し込みと同時に書類選考が行われます。

そのため、応募の際は履歴書や職務経歴書の提出が求められることが多いです。

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一次試験

転職や復職など、中途採用の場合は面接試験が主です。

新卒採用の場合や一部の中途採用では実技試験、論作文試験などが行われます。

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二次試験

役職者による面接などが行われます。

通常の面接で行われる内容に加え、採用条件の確認などもある場合が多いです。

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内定

入社時期や就労条件などの提示が行われ、両者合意の上で内定が決まります。

私立保育士採用試験の抑えておきたい対策ポイント

私立保育園で働く保育士の採用については、各保育園で独自の採用を行うため、対策ポイントなどは保育園ごとに異なります。

ただし、一般的な傾向はありますので、最低限抑えておきたい対策ポイントをまとめていきます。

書類選考

書類選考では主に下記の3点がポイントとして見られることが多いです。

(1)応募資格に合致しているかどうか

(2)志望動機

(3)自己PR

(1)の応募資格に合致しているかどうかについては、応募時点で合致しているかどうかなので、対策のしようはありませんが、もしも合致していなくてもどうしてもその保育園で働きたい場合は、(2)の志望動機などでその理由や思いを伝えることが重要です。

(2)志望動機(3)自己PR については、下記の記事を参考に作成してみて下さい。

面接

採用する側が面接で見極めたいと考えているポイントは、大きく次の2点です。

・人柄

・保育士としてのスキル

これまで行ってきた仕事の姿勢や、保育士としての考え方、スキルについてご自身の言葉でどのようにお話しするかがポイントです。

面接は緊張しやすいという方も多いですが、対策ポイントがわかれば、ある程度の準備ができます。

面接ではどのような準備が必要かについて、下記の記事にまとめましたのでこちらも参考にして下さい。

実技

採用の際の実技試験は、スキルはもちろん、子どもたちとどのように触れ合うのかということが見られています。

例えばピアノ演奏であっても、ただ上手に弾くことが重要ではありません。

子どもたちの歌いやすいであろうペースやテンポにアレンジしたり、間に歌詞を挟みながらうまく誘導させたりなど、あなたならではのスキルがあると評価は高いでしょう。

そのほかに絵本の読み聞かせ、絵画制作などもあります。

こちらも基本は同じで、ただ上手にスキルを披露するのではなく、子どもたちとの関わりを想定しながら行うことがポイントです。

作文、小論文

作文や小論文を提出する試験がある場合もあります。

作文と小論文は厳密には違います。

作文とは体験や経験から得たことなどを書きますが、小論文とは問われたテーマに対して、根拠や証拠を提示しながら結論に導く文章のことをいいます。

では採用面接において、作文や小論文から保育園は何を見ているかというと2点あります。

・人柄

・論理性

文章には人柄がでますし、これまでの体験などからどのようなお人柄、考え方をしているのかということは自然と伝わります。

また、話の結論を踏まえて文章を展開していく力が求められる作文や論文は、論理性を問うこともできます。

子どもたちはもちろん、保護者の方に対しても説明がきちんとできる人なのかどうか判断するための材料になるでしょう。

ポイントを抑えてしっかり対策しよう!

保育士の採用試験には公立保育園と私立保育園でプロセスに違いがあります。

それぞれに合わせてポイントを抑えた対策をすることで、試験には安心して望むことができるでしょう。

試験対策にはそれぞれ過去の問題を一通り見てみることも大切です。

公立保育園については資料などが流通していますし、私立保育園についてもインターネットなどで過去の受験者の声などが載っている場合があります。

しっかりとポイントを抑え、効率的な対策をとりましょう。

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