保育のコラム

自分に最適な派遣保育士の求人を探す方法と登録までの流れ

2021/04/05

派遣保育士の求人を探す

派遣保育士という働き方を選択する保育士が増えているのをご存知でしょうか。

かつては派遣保育士というと、パートやアルバイトの保育士に比べ求人数も少なく、給与や待遇などもあまり良いものではありませんでした。

しかし、今現在派遣保育士の求人数は増加しており、賃金も上昇してきています。

派遣保育士の働き方については、「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」の記事でも詳しく説明していますが、最も魅力的なポイントは、ライフスタイルに合わせた柔軟な働き方です。

保育士も多様やキャリアプランやライフスタイルに合わせた働き方ができるようになった今、この柔軟な働き方である派遣保育士として働きたい人は増えてきています。

ここでは派遣保育士として働く際の求人の探し方、派遣会社の選び方や具体的な手順について詳しく解説していきます。

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

派遣保育士の求人を探す方法

派遣保育士になるためにはまずは保育園などへ保育士の人材派遣を行っている会社に登録する必要があります。

「保育士 派遣」

などのワードでインターネット検索をしてみると様々な保育士の人材派遣会社のページが出てきます。

人材派遣会社のページから、働きたいエリアや資格、施設、勤務形態、こだわり条件など具体的な求人案件を検索します。

気になった求人に直接応募したり、派遣会社の行う登録会に参加したりするなどで派遣保育士として登録に至るのが一般的流れです。

派遣保育士として登録する前に確認しておくべきポイント

派遣という働き方は新しい保育士の働き方として、今注目されてはいますが、必ずしもすべての保育士に適しているとは限りません。

中には派遣保育士ではなくパートやアルバイトの方が適していたり、正社員の方が適している場合もあります。

また、派遣元となる保育士の人材派遣会社も数え切れないほどあるのも事実です。

もしあなたが派遣保育士として働きたいと思ったのであれば、人材派遣会社に登録に行く前に次の3つのポイントについて確認しておきましょう。

ポイント1:派遣保育士という働き方が本当に自分に合っているのかどうか?

ポイント2:登録する派遣会社がどのような案件を紹介しているか?

ポイント3:登録する派遣会社にスキルアップ研修やサポート体制が充実しているかどうか?

それぞれのポイントについて、詳しく説明していきます。

派遣保育士という働き方が本当に自分に合っているのかどうか?

派遣保育士といっても、「子どもの保育をする」という点において、仕事内容は正社員の保育士とほとんど変わりません。

しかし、派遣保育士は「保育補助」や「フリー」などの仕事を任される事が多く、担任の仕事などは少ない傾向があります。

時間は午前や午後の数時間、日中のみ、シフト制と様々ですが、時給はパートやアルバイトの仕事よりも高い傾向にあります。

極端に言えば、派遣保育士はパートやアルバイトの保育士と同等の仕事にもかかわらず時給の高い仕事と捉えることもできるでしょう。

しかし、直接雇用の保育士のように社員としての団結や一体感を求められることはなく、人間関係のトラブルが少ない代わりに、職場によっては疎外感を感じることもあるかもしれません。

また、責任の重い仕事も少ないため残業や持ち帰り仕事がありません。

仕事の範囲が狭い分、出世や昇進など保育士としてキャリアアップを目指していこうという方にとっては、やりがいに欠けるかもしれません。

具体的に派遣保育士がどのような仕事を行なっているのか、どんな人に向いているのかなどについて知りたい方は、「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」の記事にて詳しく解説をしています。

>>「派遣保育士という新しい働き方!保育士が派遣で働くメリットとデメリット」

まずは、こちらの記事をご覧いただき、派遣保育士の働き方と自分の求める働き方が合っているかを確認してみましょう。

自分のライフスタイルや、保育士としての目標に合った働き方はどんな働き方なのかを派遣保育士として登録する前にしっかりと自分の中で明確にしておくことが大切です。

登録する派遣会社がどのような会社か?

派遣元である人材派遣会社選びは何よりも大切です。

派遣保育士と派遣会社とのつながりは、求人の紹介から、その後働く上でのサポート、フォローまで何年も続きます。

そのため、保育士業界特有の働き方や保育士特有の悩みを理解してくれる派遣会社であることはもちろん、あなたに誠意を持って対応してくれる派遣会社であるかどうかを見極める必要があります。

求人数が多ければ多いほうが良いというわけではありません。

保育士不足が慢性的な社会問題となっている今、どの保育園も保育士不足といっても過言ではない現状です。

大手・中小で多少の差はありますが、どの人材派遣会社も求人件数が多いのは当たり前です。

問題はその求人の質です。

保育士を大切にしていないいわゆるブラック保育園に安易に派遣させるような派遣会社があるのも、また事実ですし、事務的な対応ばかりで、派遣保育士へのフォローやバックアップをほとんどやってくれない会社があるのも事実です。

また、中には派遣先の保育園でどんな仕事を任せられるのか、基本的なことさえ把握せずに派遣され、トラブルに発展してしまうこともあるようです。

派遣保育士として登録する前には、登録しようとしている人材派遣会社が、自分の希望やキャリアプランを丁寧にヒアリングし、理解・提案をしてくれることはもちろん、派遣先の保育園についても把握しているのかについても事前に確認しておきましょう。

安易に登録すると、派遣先での仕事開始後にも影響が出てきてしまいます。

派遣保育士としての仕事開始後、派遣会社は勤怠の連絡はもちろん、保育園内でのトラブルや悩み相談などのフォローなどを一括して行なってくれる心強い存在です。

こういったバックアップがあるからこそ、派遣保育士はより安心して働くことができるのです。

しかし、人材派遣会社が保育園との関係が薄い派遣会社だった場合、トラブルや困ったことのフォローなどはほとんど期待できません。

登録前にはその会社がどれだけ自分の働き方に寄り添ってくれるかだけではなく、そういった対応面でも細やかかどうかなどもチェックしておくことが大切です。

登録する派遣会社にスキルアップ研修やサポート体制が充実しているかどうか?

派遣保育士に登録する人の中には、かつて保育士として活動していた方や、保育士免許を持っているが保育士にならなかったという潜在保育士の方が多い傾向があります。

ブランクにより「本当に保育士として責任を持って仕事をすることができるかどうか?」という不安を持っている方が多いことも特徴です。

そのため、派遣前や派遣後に要望に応じてスキルアップ研修や、派遣中のフォローアップなど、派遣保育士の研修体制やバックアップ体制が充実している派遣会社を選ぶのがベストです。

基本的に、正職員の保育士は保育園が必要とした研修を外部、内部かかわらず受けることが可能です。

しかし、派遣社員においては、保育園が直接雇用している訳ではないため、保育園が研修を提供してくれることはありません。

自分自身の保育スキルを高めていくためにも、ブランクを埋めるためにも、こうしたスキルアップ研修をサポートしてくれる派遣会社を選んでおくことで、安心して最新の保育現場に対応することができます。

こうしたサービスのない派遣会社を選んでしまった場合、ご自身のスキルアップは国や地方自治体、または各人材派遣会社が開催しているスキルアップ研修などを自分で探して、行わなければなりません。

保育士を派遣する派遣会社には、大きく分けて次の2つのタイプがあります。

・保育専門の人材派遣会社

・保育以外の分野も扱う総合派遣会社

会社としての規模は総合派遣会社の方が大きいことが多いですが、保育士に向けた手厚い研修やフォローアップ体制などが充実しているのは保育専門の派遣会社であることが多いです。

派遣保育士登録までの流れ

ここでは実際に、派遣保育士の登録から就業の流れについて、具体的なプロセスを見てみましょう。

電話・ネットで登録

派遣保育士として登録する最初のステップは、まずは人材派遣会社のHPにある登録フォームや記載の電話番号に電話して、登録のためのアポイントを取ることです。

派遣会社の中には登録会といって、特定の日程に登録希望者に集まってもらい、登録を一斉に行うケースや、出張登録といって、ご自宅の近くまで担当者が出張して登録を行なってくれるケースもあります。

基本的に人材派遣会社のHPなどでは、次のように登録方法について具体的なプロセスが記載されていることが多いので、まずはそれを確認しましょう。

引用元:株式会社明日香HP

派遣保育士の登録に必要なものは?

人材派遣会社のルールによりますが、一般的に履歴書や職務経歴書、派遣会社のオリジナルの登録シートに記入し、過去の職歴などを提出することが多いようです。

保育士資格をお持ちのかたは保育士資格証の提出も必須です。

※履歴書は手書きでも、パソコンで作成したものでも構いません。

ただし、派遣会社によっては指定がある場合もありますので、持ち物や提出物の指定の連絡を受けたら、しっかりと確認をしましょう。

カウンセリング

派遣会社にもよりますが、登録後、キャリアコーディネーターやキャリアカウンセラーによる面談があります。

ここで自分が今どのような状況で、今後保育士としてどんな働き方をしたいかなど要望をしっかりと伝えましょう。

「派遣先を紹介してもらえないかもしれない・・・」と不安になり、少し背伸びした事を言ってしまっても、実際に仕事開始後に、仕事がつらくなってしまうケースなどもあります。

キャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターは面接官ではありません。

「自分を良く見せたい」と思うことよりも、等身大の自分でやりたいことや希望を正確に伝えるのがポイントです。

「少し望みすぎかな」「今の実力では足りないかな」と思っても、問題ありません。

自分の希望を正直にすべて話しましょう。

キャリアカウンセラーやキャリアコーディネーターはあなたの希望を最大限汲み取った提案をしてくれるプロフェッショナルです。

あなたが真摯な姿勢で臨むことで、その希望が叶うように最大限尽力してくれます。

お仕事の紹介

カウンセリングの最後や、後日、電話やメールなどで派遣会社の担当者からお仕事の紹介があります。

人材派遣会社にもよりますが、遅くとも1週間以内には何らかのご紹介があるのが一般的です。

また、人材派遣会社のメールマガジンやホームページ等でもお仕事情報が届くようになります。

連絡を待つだけではなく、ご自身でピンときた案件があれば、直接お問い合わせをしてみましょう。

派遣先との顔合わせ面談

紹介されたお仕事が良いと思った場合、後日、人材派遣会社のコーディネーターや営業担当者とともに、派遣先保育園へ面談に伺います。

お相手の担当は、園長や現場担当者など様々です。

あらかじめ派遣会社の担当者からあなたの経歴や希望についての話が伝わっているため、緊張する必要はありません。

あなた自身のことを誠実にお話しするとともに、実際の職場の雰囲気をご自身でも確認してください。

保育園からは、勤務開始後にお願いしたい仕事の具体的内容や、勤務時間等就業に関わる条件の確認が行われます。

「顔合わせ面談」は面接とは異なります。

いわゆる面接のようなふるいにかけて、採否を決定する場ではありません。

顔合わせ面談は派遣会社を仲介とし、就業を前提とした最終的な顔合わせの場ため、お互いに今後良い関係で仕事ができるように、リラックスして臨みましょう。

派遣先の決定、お仕事スタート

顔合わせ面談が終了後、双方の合意が取れたら正式にお仕事が決定します。

その後、派遣会社にて正式に雇用契約を結ぶことになります。

就業場所、時間、給与、待遇などを改めて説明がされますので、以前の説明と変更がないことを確認の上で契約を取り交わしましょう。

ご不明な点や気になった点はしっかりと確認するようにしましょう。

契約が終了したら、実際にお仕事がスタートします。

就業初日は多くの場合、派遣会社の担当者が同行して出勤し、担当者に紹介してもらいながら現場の職員の方々にご挨拶することとなります。

緊張はありますが、笑顔で気持ちの良い挨拶から始めることで、保育園からの心証は良くなるでしょう。

これは、派遣先によっても異なりますが、実際にお仕事の紹介があってから、2週間くらいでお仕事スタートになることが一般的です。

派遣時のフォローアップ

派遣保育士としてお仕事を始めた後に感じた疑問点や悩み、トラブルなどは派遣会社の担当者がフォローします。

契約とは違う仕事を要求されたり、不当な残業や持ち帰り仕事、人間関係のトラブルなどの困ったことがあったらすぐに仲介してくれる派遣会社の担当者に相談できるのが派遣保育士の良いところです。

自分一人だと言いにくいことも、第三者を仲介して話すことで、より良い解決に導いてくれます。

また派遣保育士として働く中で、スキル不足や新たに身に付けたいスキルがある場合、スキルアップ研修などを行い、保育士が派遣先でより活躍できるようにバックアップします。

こういったフォローアップ体制やバックアップ体制が実は派遣保育士にとって非常に重要です。

フォローアップ体制やバックアップ体制が充実している派遣会社と充実していない派遣会社があるので、派遣会社がどのようなサポートをしてくれるのか、登録前、または登録後に見極めておくことは大切です。

自分に最適な求人に貪欲になろう!

派遣保育士の働き方は、今やさまざまです。

かつては雑務中心だったり、産休交代の一時的な求人がほとんどで、求人数も少ないものでしたが、今は違います。

保育士がライフスタイルに合わせたキャリアプランを考えるにあたり、多様なキャリアを選択できる求人が増えているのです。

これにより、保育園側の一方的なニーズでの派遣保育士の活用ではなく、保育士自身が主体的にキャリアを選択できるのが派遣保育士です。

また、派遣会社も積極的に保育士へ情報を発信し、一人ひとりのライフプランに合わせた職場をマッチングし、スキルアップの手助けをしてくれるように時代に合わせて常に変化しています。

ご自身のライフプランに合わせた最適な働き方を模索しているのであれば、派遣保育士という選択肢もぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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