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【定点調査】「SDGsに取り組む保育園」は61.1% 2020年12月調査より8.8ポイントアップ 〜約9割の保育士が勤め先保育園に「SDGsの取り組みを外に発信すること」を求める〜

2021.06.25ニュースリリース

子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ」を運営する株式会社明日香(本社: 東京都文京区、代表取締役:萩野吉俗)は、現役保育士95人を対象に、保育の現場におけるSDGsへの取り組みに関する実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

 

■調査概要

調査概要:「保育の現場におけるSDGsへの取り組み」に関する実態調査

調査方法:インターネット調査

調査期間:2021年6月7日~2021年6月11日

有効回答:現役保育士95人

 

参考:2020年12月18日発表「保育の現場におけるSDGsへの取り組み」に関する実態調査

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000033.000043389.html

 

■SGDsに関係する取り組みを行っている保育園は61.1%

 「Q1.あなたが勤める保育園では地域貢献や環境保全などSDGsに関係する取り組みを行っていますか?」(n=95)と質問したところ、「はい」が61.1%という回答となりました。

・はい:61.1%

・いいえ:18.9%

・わからない:20.0%

 

■SDGsの取り組み内容、「ペットボトル・牛乳パックを使った工作」や「公園の掃除」など

  Q1で「はい」と回答した方に、「Q2.取り組みの内容について具体的に教えてください。(自由回答)」(n=58)と質問したところ、「ペットボトルや牛乳パックなどで工作をする」や「シーズンに1度、使用する公園をみんなで掃除する」など44の回答を得ることができました。 

 

<自由回答・一部抜粋>

・36歳:リサイクルできるものを集めている。

・45歳:ペットボトルや牛乳パックなどを使って、工作をする。

・45歳:地域の高齢者施設との交流や外国への古着送る団体への協力。

・43歳:シーズンに1度、使用する公園をみんなで掃除する。

・25歳:給食の残飯を残さないように食事前に残す子どもには減らすように声をかける。

・53歳:園内の自然環境整備、子どもたちに自然とふれあう大切さなどを経験できる環境づくりをしています。

・33歳:地域の学校や老人施設などとの交流がある。

・53歳:食べ物の大事さを教えている。

 

■保育の現場でSDGs目標に「取り組みたい」保育士は75.8%

 「Q3.あなたは保育の現場でSDGs目標に取り組みたいと思いますか?」(n=95)と質問したところ、「とても思う」が28.4%、「思う」が47.4%という回答となりました。

・とても思う:28.4%

・思う:47.4%

・既に取り組んでいる:9.5%

・あまり思わない:4.2%

・思わない:2.1%

・わからない:8.4%

 

■取り組みたいSDGs項目、「4.質の高い教育をみんなに」が55.6%、「3.すべての人に健康と福祉を」が47.2%、「2.飢餓をゼロに」が37.5%

 Q3で「とても思う」「思う」と回答した方に、「Q4.取り組みたい項目を教えてください。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「4.質の高い教育をみんなに」が55.6%、「3.すべての人に健康と福祉を」が47.2%、「2.飢餓をゼロに」が37.5%という回答となりました。

・4.質の高い教育をみんなに:55.6%

・3.すべての人に健康と福祉を:47.2%

・2.飢餓をゼロに:37.5%

・5.ジェンダー平等を実現しよう:37.5%

・10.人や国の不平等をなくそう:37.5%

・1.貧困をなくそう:36.1%

・14.海の豊かさを守ろう:33.3%

・11.住み続けられるまちづくりを:31.9%

・7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに:30.6%

・12.つくる責任つかう責任:30.6%

・15.陸の豊かさも守ろう:30.6%

・6.安全な水とトイレを世界中に:29.2%

・16.平和と公正をすべての人に:27.8%

・13.気候変動に具体的な対策を:22.2%

・8.働きがいも経済成長も:20.8%

・9.産業と技術革新の基盤をつくろう:11.1%

・17.パートナーシップで目標を達成しよう:6.9%

 

■9割が、保育園で環境問題や地域貢献について「取り組むべき」と回答

 「Q5.保育園では環境問題や地域貢献など社会的な取り組みを行うべきだと思いますか?」(n=95)と質問したところ、「とても思う」が41.0%、「思う」が49.5%という回答となりました。

 

・とても思う:41.0%

・思う:49.5%

・あまり思わない:6.3%

・思わない:2.1%

・答えたくない:1.1%

 

■保育園で環境問題や地域貢献に取り組むべき理由、「保育園から始めれば、子どもたちも身近に感じやすい」や「地域との交流によって子どもたちが得ることも多いから」など

 Q5で「とても思う」「思う」と回答した方に、「Q6.その理由を具体的に教えてください。(自由回答)」(n=86)と質問したところ、「保育園から始めれば、子どもたちも身近に感じやすい」や「地域との交流によって子どもたちが得ることも多いから」など58の回答を得ることができました。 

 

<自由回答・一部抜粋> 

・29歳:保育園から始めれば、子どもたちも身近に感じやすい。

・59歳:地域との交流によって子どもたちが得ることも多いから。

・49歳:今の子どもが大きくなる頃のほうがより、身近になっているので、今からそれが普通になって欲しいから。

・31歳:幼い頃から問題を身近に感じることが大事だから

・34歳:大人が子どもたちに伝えるべき教育のひとつとして、必要だと思うから

・26歳:保育園が人間性や社会性を培う基礎の段階だと思っているから

 

■約9割が、「SDGsに取り組んでいる施設や団体に就職したい」と回答

 「Q7.あなたはSDGsに関する取り組みを行っている施設・団体に就職したいと思いますか?」(n=95)と質問したところ、「とても思う」が32.6%、「思う」が56.8%という回答となりました。

・とても思う:32.6%

・思う:56.8%

・あまり思わない:9.5%

・思わない:1.0%

 

■「SDGsに取り組んでいる団体は、労働条件についても考えていそうだから」などを理由に、SDGsに取り組む施設への就職を希望

  Q7で「とても思う」「思う」と回答した方に、「Q8.その理由を具体的に教えてください。(自由回答)」(n=85)と質問したところ、「子どもたちの将来を考えて」や「SDGsに取り組んでいる団体は、労働条件についても考えていそうだから」など53の回答を得ることができました。 

 

<自由回答・一部抜粋>

・59歳:いろいろな観点からみていけるほうが人や物に対して敬意をもって接することができるから。

・49歳:それが普通の生活になっていくと思うから。

・49歳:環境問題は個人の活動の積み重ねが大事だと思うので、どうせならSDGsに取り組むところで働きたい。

・44歳:変わらないところよりも進化するところの方が良いから。

・43歳:そこに目がいっていないところで、教育が行われても口だけにしか感じないから

・43歳:子どもたちの将来を考えて。

・57歳:意識が高い企業は労働条件についても考えてくれているのではないかと思うので。

 

■約9割の保育士が、「SDGsに関する園の取り組みを情報発信して欲しい」と回答

 Q1で「はい」と回答した方に、「Q9.SDGsに関する取り組みについて、お勤めの保育園がより外へ情報発信して欲しいと思いますか?」(n=58)と質問したところ、「とても思う」が51.8%、「思う」が37.9%という回答となりました。

・とても思う:51.8%

・思う:37.9%

・あまり思わない:6.9%

・思わない:3.4%

 

■まとめ

 今回は、現役保育士を対象に、「保育の現場におけるSDGsの取り組み」に関する調査を実施しました。

 

 はじめに、「勤務する保育園がSDGsに関する取り組みを行っているか」質問したところ、取り組みを行っている保育園は61.1%と、昨年の12月に行った同内容の調査と比べて、8.8ポイント取り組んでいる企業が多い結果が明らかに。具体的には、「ペットボトル・牛乳パックを使った工作」や「公園の掃除」などが挙げられました。

 また、保育の現場で取り組みたいSDGs目標については、「4.質の高い教育をみんなに」が55.6%、「3.すべての人に健康と福祉を」が47.2%、「2.飢餓をゼロに」が37.5%の結果になりました。

 さらに、保育園での環境問題や地域貢献について、9割の現役保育士が「取り組むべき」と回答しています。「保育園から始めれば、子どもたちも身近に感じやすい」や「地域との交流によって子どもたちが得ることも多いから」など、未来を生きるこどもたちの成長を想っての理由が多数挙げられました。

 そんな中で、約9割の現役保育士が、「SDGsに取り組んでいる施設や団体に就職したい」と回答しています。「変わらないところよりも進化するところの方が良い」や「SDGsに取り組んでいる団体は、労働条件についても考えていそうだから」などの声が聞かれました。

 昨年末の調査に引き続き、多くの保育士がSDGsへの取り組みに関心を寄せていることが明らかになりました。SDGsについて「幼い頃から問題を身近に感じることが大事」や「今の子どもが大きくなる頃のほうがより身近になっているので、今からそれが普通になって欲しい」といった意見も聞かれたように、保育士たちの意識の高さが伺えた調査となりました。


 不安定な社会状況の中だからこそ、子どもたちが保育施設での生活を通して「生きる力」を育めるよう、保育士は日々真剣に取り組んでいます。組織・施設として積極的にSDGsに取り組んでいることは、志しの高い保育士に選ばれるための一つの基準にもなることが今回の調査から言えるのではないでしょうか。