保育のコラム

<保育士必見>保育園の入園式の当日の流れ、必要な準備、演出のアイデアマニュアル

2020/11/03

保育園の年度はじめの一大行事は入園式です。

一部の保育園では開催しないこともあったり、保護者の出席なしに子どもたちだけで開催することもありますが、多くの保育園では、子どもと保護者が揃って開催されます。

ここでは保育士が知っておきたい、入園式に必要な準備や演出などについてまとめてご紹介いたします。

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

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入園式の一般的な流れと必要な準備

入園式は園によって異なりますが、一般的なプログラムでは下記のような流れになります。

1.開式の言葉

2.新入園児の入場

3.園長の挨拶

4.新入園児紹介

5.職員紹介

6.在園児紹介

7.演出や出し物など

8.閉式の言葉

9.記念撮影

10.保護者会

11.クラス案内

1〜11については次のようなことを行います。

1:開式の言葉

これから入園式を始めるための宣言です。

保育主任などが司会進行を務めることが多く、開式の言葉も保育主任が務めることがあります。

また、保育園によっては年長児が園児代表として開式のことばを述べるなどの演出もあります。

2:新入園児の入場

新入園児が入場します。

初めての式典に戸惑う園児も多いことや、月齢が低い園児もいますので、保育士がしっかりと寄り添い、入場をさせます。

場合によっては保護者が共に入場することもあります。

3:園長の挨拶

新入園児、及びその保護者に対し、園長先生からの挨拶です。

園の方針や理念など、これからどのような生活を送るのかを意識した挨拶が行われます。

4:新入園児紹介

新入園児を一人ひとりの名前を読み上げながら紹介していきます。

返事が「はい!」と上手にできる子もいれば、まだおしゃべりもできない月齢の子どももいますので、配慮しながら進める必要があります。

5:職員紹介

これから一緒に生活をする職員を紹介します。

保育士だけでなく、調理員、用務員など保育園に関わる先生を紹介することで、保護者にとっては保育園職員全員を知る最初の機会になります。

6:在園児紹介

入園式に出席する在園児は年長クラスが一般的ですが、年中児や全員が出席することもあります。

ここでは一人ひとりの紹介はなく、全員をまとめて紹介することが多いです。

園によってホールのスペースもあり、必ずとは言えませんが、これから入園する保護者にとっては「こんな風に育つのかな」という期待を込めた見られ方をすることが多いでしょう。

7:演出や出し物など

在園児による歓迎の演出があります。

多くの場合は歌を歌ったり、手作りの記念品などの贈呈をします。

8:閉式の言葉

式典の閉式を宣言します。

こちらは開式の担当と同じ人、特に保育主任が担当することが多いです。

9:記念撮影

全員揃っての記念撮影を行います。

クラスごとに撮影することが多く、園長先生を中心に担任、新入園児が並んで撮影します。

保育園によっては、保護者と園児を撮影し、記念になるように後日販売を行うこともあります。

10:保護者会

別日に行うこともありますが、入園式の後、保護者同士での会合がある場合もあります。

これから1年間の保育園行事や出席しなければならない行事などの説明を行ったり、クラス委員を決めたりします。

場合によっては父母会の説明など、保護者同士で話し合う場を設けることもあります。

11:クラス案内

入園後の生活を行う部屋を案内します。

これから1年間、生活の大半を行うクラスを案内し、安全配慮や生活をイメージできるように説明することで保護者に安心感を与えます。

入園式に向けて保育士が準備しておくべき事とは?

入園式は子どもにとっても保護者にとっても、初めての保育園行事です。

保育士にとってもこれから長いお付き合いをする園児を歓迎するために、どのような準備があるのか、ご紹介します。

保育士の自己紹介挨拶

まずは挨拶です。

この人は信頼できる人なのかどうかを判断するためには、第一印象はとても大事です。

緊張をすることもありますが、明るい笑顔で自己紹介しましょう。

挨拶の内容は、固すぎず、長すぎないことも重要です。

内容は、自分のクラス運営に対する抱負や、得意な遊び、これから一緒にやりたいと思っていること、園児に身につけて欲しいと思っていることなど、テーマを絞って話しましょう。

園内の掃除(整理整頓)

園内の掃除は特に意識して行いましょう。

初めての保育園で保護者も大切な我が子を預ける空間に敏感になっています。

建物などの老朽化など清掃だけではできないこともありますが、丁寧に整理整頓された棚やおもちゃ、行き届いた掃除などは保護者にとって安心できる材料の一つです。

また、子どもが怪我をしたりしないかどうか不安もあります。

保護者が不安になるような危険箇所がないかどうか、しっかりと確認しましょう。

演出や出し物

在園児による演出や出し物を入園式で行う場合、準備が必要です。

在園児も進級等で少し心が浮ついていることもありますが、お兄さん、お姉さんとして歓迎する初めての行事になるため、やる気を引き出しながら指導していく必要があります。

アイデア1:在園児の歌、劇

歌や劇などは、子どもたちの歓迎の気持ちを表すのにぴったりです。

歌のおすすめは次のような歌です。

こどもの世界 / 手のひらを太陽に / 世界中の子供たちが /

めだかのがっこう / 蝶々 / とんとんともだち /

手をたたきましょう / さんぽ /握手でこんにちは /

おはながわらった / ことりのうた /おべんとう /

風の花束 / 今日はサイコー! /ともだち讃歌 /

春らしい歌や、新しいお友達を連想させる歌などが良いでしょう。

アイデア2:在園児の手作りプレゼント贈呈

在園児による手作りのプレゼントは温かみがあり、最適な記念品になります。

記念メダルやカードなど、子どもたちが張り切って作成できるものを選びましょう。

新入園児にとって嬉しいプレゼント、というだけでなく、在園児にとっても歓迎の意味を込めたプレゼントを渡すことで仲間に対する思いやりなどを学ぶ機会になります。

アイデア3:みんなでダンス

式典で子どもたちは緊張しています。

体を動かすことで子どもたちの緊張をほぐすという意味でもよく行われる演出です。

初めての子どもたちでもダンスできるように、見本となる先生が前に出て、一緒にダンスを行いましょう。

テレビなどを通じてすでに子どもたちが知っている曲などであれば、困惑することなく、楽しく踊れます。

あくまで楽しく緊張をほぐすためのダンスなので、難しい演出はやめましょう。

園内の装飾

入園の歓迎の気持ちを込めた壁面制作などは子どもたちの緊張をほぐすだけではなく、保護者にとっても「自分たちの子どもにとっていい学びの場になるんだろうなぁ」といった安心感を与える要素の1つです。

桜の花びらを窓に貼ったり、新入園児の顔や名前が入った装飾などは、仲間になった一体感を持たせるものとなるでしょう。

これからの生活にワクワクするような装飾は子どもたちの気持ちを盛り上げてくれます。

第一印象が大事!しっかり準備をして入園式に臨もう!

入園式は子どもたちや保護者にとって初めての行事です。

特にこれから始まる保育園生活に期待と不安を持って挑む保護者にとって、保育園の印象を決めるものでもあります。

また、在園児の様子を見て、数年後の我が子の姿を想像したり、期待をしたりなどとても楽しみにしている保護者も多いです。

しっかり準備して入園式に臨みましょう。

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