保育のコラム

こんな症状に要注意!保育士のためのうつ病チェック

2017/10/05

保育士のためのうつ病チェック

 

 

保育士は、子どもたちの成長を身近に感じられる人気の職業です。

一方で、退職する人が多い職業でもあることをご存じでしょうか?

憧れや理想に燃えて就いた保育士の仕事も、慣れない現場や人間関係など、さまざまなストレスや葛藤に直面します。

大きなストレスを受けながら無理して働き、心身のバランスを崩してしまう人も少なくありません。

そこで今回は「保育士のためのうつ病チェック」と題し、うつ病の原因や症状についてご紹介します。

 

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ30年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

うつ病の原因

 

常になりたい職業ランキングの上位に入る保育士。

子ども好きな人にとって、子どもの成長を身近に感じられる環境がモチベーションにつながります。

また、達成感や充実感などの「やりがい」があることも保育士が人気の理由です。

では、なぜ離職する保育士が多いのでしょうか。

最も多い離職原因は「ストレス」ですが、その中で以下の4つ要因が挙げられます。

 

1.「子どもを預かることへの責任」

子どもの命を育むことに関わるプレッシャー。

 

2.「職場の人間関係」 

職場の上司・先輩とのコミュニケーションの難しさ。

 

3.「保護者との信頼関係」 

保護者から信頼してもらえない、クレームをもらう。

 

4.「プライベート時間の少なさ」 

年間を通じて行われる行事の準備で、残業や持ち帰りの仕事が増える。

 

うつ病のチェックポイント

 

 

うつ病のチェックポイント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うつ病は、心身ともにさまざまな症状が現れる精神疾患のひとつです。

ストレスを受けるとイライラや不安を感じますが、心身が健康な状態であれば、時間の経過とともに治まります。

しかし、うつ病の場合、ストレスなどで脳内の神経伝達物質がうまく機能せず、「抑うつ状態」になります。

この抑うつ状態が2週間以上続く場合が「うつ病」です。

うつ病になると、以下のような身体的・精神的症状が現れます。

このような症状が長く続く場合は警戒してください。

 

【うつ病の症状】

 1. うつ病の身体的症状

  • 眠れない、または熟睡できない
  • 食欲がない、反対に過食になる
  • 頭痛・動悸・胃の痛み
  • 体がだるい、疲れを感じる

 

2. うつ病の精神的症状 

  • イライラ・不安を感じる
  • やる気が出ない・集中力が低下
  • 落ち着かない・悲しい

 

うつ病になりやすいタイプと予防方法

 

 

 

なりやすいタイプと予防方法

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うつ病になりやすいタイプは、「責任感が強くて一生懸命」「まじめで頑張り屋さん」の人が多い傾向にあります。

すべてに対して全力で取り組もうと考えたり、もっと頑張らなければと自分を追い込んだりするタイプです。

また、「自分さえ我慢すれば大丈夫」「人に頼まれると断れない」など、自分よりも他人を優先してしまう人も、うつ病になりやすいタイプ。

うつ病のサインを無視し続けると、症状が深刻化するため、早めのケアが大切です。

感情の発散は、ストレスケアに有効な方法のひとつ。

「泣ける映画を見る」「カラオケで大声を出す」などは、日ごろ抑えている感情を解き放つ効果があります。

スイーツなどの「ちょっとしたご褒美」を自分にあげるのもよいでしょう。

家族や友人、恋人に悩みを話すことで気持ちが楽になることもあります。

「人に話を聞いてもらっても解決しない」と考えず、誰かに愚痴を聞いてもらうことをおすすめします。

 

おわりに

 

うつ病は、もはや国民病といっても過言ではありません。

厚生労働省「第13回 地域で安心して暮らせる精神保健医療福祉体制の実現に向けた検討会」の資料「精神疾患を有する総患者数の推移」では、平成14年~平成29年の15年間で、気分[感情]障害(躁うつを含む)の方が約1.8倍に増加しました。

保育士の多くは、子ども好き責任感が強く、うつ病になりやすい可能性にあります。

うつ病の兆候が少しでも見られた場合は、一人で悩みを抱えず、周囲に相談しながら自分を労わることが大切です。

 

 

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