病後児保育とは?病後児保育室勤務に必要な資格や病児保育との違い
2017/10/05

ワーキングマザーなどの働く親にとって、子どもの病気は悩みの種の1つです。子どもが病気から回復しつつあっても、まだ本調子じゃない場合は保育園に通わせることができません。しかし、仕事をしている親にとっては、長期で仕事を休むのが難しいこともあります。
そのようなときに必要とされるのが、病後児保育です。今回は、病後児保育室勤務に必要な資格や病児保育との違いについてご紹介します。
病後児保育とは

病後児保育とは、病気が治りかけているものの、まだ本来の健康な状態に戻っておらず、通常の保育を受けることが難しい子どもを預かる保育のことです。
子どもの病気は働いている親にとって最大の難関といえます。どうしても仕事を休むことができない場合など、病後児保育は働く親にとってありがたい存在です。
病後児保育は、病児保育と共に厚生労働省の「乳幼児健康支援一時預かり事業」として補助金が交付されている事業です。病後児保育を行っている施設は「医療機関併設型」「保育園併設型」「単独型」の3つのタイプがあります。全国的に施設は増えつつありますが、預かることのできる人数は限られているため、人口に対して足りているとは言い難いのが現状です。
病児保育と病後児保育との違い

病後児保育とは、病気からの回復状態にある子どもを保育することで、病児保育というのは病気の状態の子どもを保育することを意味しています。つまり、子どもの病気の具合によって、預け先が異なるということです。
病後児保育も病児保育のカテゴリーに含まれており、 病後児保育は正確には「病後児対応型」の病児保育と呼ばれています。
病児保育の場合、病気の状態であっても基本的には医療施設での処置が不要な子どもを対象にしています。しかし、病児保育室が医療施設に併設していることも多く、そのような病児保育では急変時にも対応可能な体制を取っています。
病後児保育の場合は、回復期であるため療養することが基本であり、保育園に併設されていることも少なくありません。
職員の配置基準としては、病児対応型、病後児対応型ともに、看護師が子ども10人につき1名以上、保育士が子ども3人につき1名以上となっています。 預かり人数が少ないため、子ども1人1人とじっくり向き合い保育することが可能です。
病後児保育室に必要な資格
病児や病後児を預かる仕事を担っている方を総称して「病児保育士」と呼びます。病後児保育室で「病児保育士」として勤務するために、特別な資格が必要なわけではありません。
病後児保育室は医療施設や保育園に併設されていることが多いため、実際に病後児保育室で働く方が持っている資格は、保育士、看護師、医師などさまざまです。資格がなくとも、保育園などでの実務経験があれば勤務可能な場合もあります。
ただし、病児保育のスキルを身に付けるのに役立つ、病児保育に特化した民間資格は2種類あります。それが、「認定病児保育スペシャリスト」「認定病児保育専門士」です。
現在、保育現場で病後児保育、病児保育のニーズが高くなっているため、これらの資格取得を考える保育士が増えてきています。
病児保育・病後児保育に関する専門知識を学び、保育士としてステップアップしたい方や、活動の幅を広げたい方におすすめの資格といえるでしょう。
認定病児保育スペシャリストは、比較的難易度が低めの資格です。逆に、認定病児保育専門士は、保育士または看護師の資格や実務経験、推薦状などが研修会に参加するための条件となるため、比較的難易度が高いといえるでしょう。
おわりに
共働きの家庭が増加している現代では、病児保育、病後児保育のニーズはますます高まっています。仕事を休むことができない保護者をサポートし、病気で不安な子どもの気持ちに寄り添ってお世話する病児保育士は、とてもやりがいのある仕事です。保育士としてのキャリア形成を考える際に、ぜひ選択肢の1つとして視野に入れてみてはいかがでしょうか。
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ワーキングマザーなどの働く親にとって、子どもの病気は悩みの種の1つです。子どもが病気から回復しつつあっても、まだ本調子じゃない場合は保育園に通わせることができません。しかし、仕事をしている親にとっては、長期で仕事を休むのが難しいこともあります。
そのようなときに必要とされるのが、病後児保育です。今回は、病後児保育室勤務に必要な資格や病児保育との違いについてご紹介します。
病後児保育とは
病後児保育とは、病気が治りかけているものの、まだ本来の健康な状態に戻っておらず、通常の保育を受けることが難しい子どもを預かる保育のことです。
子どもの病気は働いている親にとって最大の難関といえます。どうしても仕事を休むことができない場合など、病後児保育は働く親にとってありがたい存在です。
病後児保育は、病児保育と共に厚生労働省の「乳幼児健康支援一時預かり事業」として補助金が交付されている事業です。病後児保育を行っている施設は「医療機関併設型」「保育園併設型」「単独型」の3つのタイプがあります。全国的に施設は増えつつありますが、預かることのできる人数は限られているため、人口に対して足りているとは言い難いのが現状です。
病児保育と病後児保育との違い
病後児保育とは、病気からの回復状態にある子どもを保育することで、病児保育というのは病気の状態の子どもを保育することを意味しています。つまり、子どもの病気の具合によって、預け先が異なるということです。
病後児保育も病児保育のカテゴリーに含まれており、 病後児保育は正確には「病後児対応型」の病児保育と呼ばれています。
病児保育の場合、病気の状態であっても基本的には医療施設での処置が不要な子どもを対象にしています。しかし、病児保育室が医療施設に併設していることも多く、そのような病児保育では急変時にも対応可能な体制を取っています。
病後児保育の場合は、回復期であるため療養することが基本であり、保育園に併設されていることも少なくありません。
職員の配置基準としては、病児対応型、病後児対応型ともに、看護師が子ども10人につき1名以上、保育士が子ども3人につき1名以上となっています。 預かり人数が少ないため、子ども1人1人とじっくり向き合い保育することが可能です。
病後児保育室に必要な資格
病児や病後児を預かる仕事を担っている方を総称して「病児保育士」と呼びます。病後児保育室で「病児保育士」として勤務するために、特別な資格が必要なわけではありません。
病後児保育室は医療施設や保育園に併設されていることが多いため、実際に病後児保育室で働く方が持っている資格は、保育士、看護師、医師などさまざまです。資格がなくとも、保育園などでの実務経験があれば勤務可能な場合もあります。
ただし、病児保育のスキルを身に付けるのに役立つ、病児保育に特化した民間資格は2種類あります。それが、「認定病児保育スペシャリスト」「認定病児保育専門士」です。
現在、保育現場で病後児保育、病児保育のニーズが高くなっているため、これらの資格取得を考える保育士が増えてきています。
病児保育・病後児保育に関する専門知識を学び、保育士としてステップアップしたい方や、活動の幅を広げたい方におすすめの資格といえるでしょう。
認定病児保育スペシャリストは、比較的難易度が低めの資格です。逆に、認定病児保育専門士は、保育士または看護師の資格や実務経験、推薦状などが研修会に参加するための条件となるため、比較的難易度が高いといえるでしょう。
おわりに
共働きの家庭が増加している現代では、病児保育、病後児保育のニーズはますます高まっています。仕事を休むことができない保護者をサポートし、病気で不安な子どもの気持ちに寄り添ってお世話する病児保育士は、とてもやりがいのある仕事です。保育士としてのキャリア形成を考える際に、ぜひ選択肢の1つとして視野に入れてみてはいかがでしょうか。