保育のコラム

保育士パートの残業について解説!断り方と残業なしの職場の見つけ方

2025/09/28

保育士パートとして働くことを検討している方や、現在働いている方の中で「パートなのに残業があるの?」「子どものお迎えがあるから定時で帰りたい」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

パートタイムで働く理由は人それぞれですが、家庭との両立や扶養内での勤務を希望している方にとって、残業は大きな問題となります。

この記事では、保育士パートの残業について、法的な知識から実践的な対処法まで詳しく解説していきます。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

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保育士パートの残業に関する基本知識

保育士パートの残業について、まずは法的な観点と実際の職場での状況を理解しておきましょう。

パートタイム労働者の残業に関する法律

労働基準法では、パートタイム労働者であっても、正社員と同様に残業に関する規定が適用されます。

使用者は労働者に対して、労働契約で定められた時間を超えて労働させる場合、36協定の締結と労働基準監督署への届出が必要です。パートであっても、この手続きなしに残業をさせることはできません。

また、残業をした場合は、通常の賃金に加えて割増賃金(25%以上)を支払う義務があります。サービス残業は違法行為であり、パートであっても残業代を請求する権利があります。

保育園での残業が発生する理由

保育士パートの残業が発生する主な理由を理解しておくことで、対策を立てやすくなります。

まず、一番多いのが、予定していた職員が急に休むことなどで、保育士パートにも残業が発生することがあります。さらに、行事の準備期間や年度末・年度始めなどの繁忙期には、業務量が増加して残業が必要になる場合もあります。

また、保護者のお迎えが遅れた場合の延長保育や、突発的な事故や体調不良への対応など、予期せぬ事態への対応も残業の原因となることがあります。

保育士パートが残業を断る権利

パートタイム労働者には、残業を断る権利があります。特に以下のような場合は、法的に保護されています。

育児や介護などの事情がある場合、労働基準法や育児・介護休業法により、残業の免除や制限を申し出ることができます。また、労働契約書に残業についての取り決めがない場合、原則として残業を拒否することが可能です。

ただし、緊急時や業務の継続に支障をきたす場合など、合理的な理由がある場合は、話し合いが必要になることもあります。

保育士パートが残業を避けるための実践的な方法

保育士パートとして残業を避けるためには、事前の準備と職場でのコミュニケーションが重要です。

労働契約書での明確化

残業を避けるために最も重要なのは、労働契約書に勤務時間と残業に関する取り決めを明記してもらうことです。

「定時退勤希望」「残業不可」「家庭の事情により延長勤務困難」など、自分の状況を契約書に明記してもらいましょう。口約束ではなく、書面で確認することが大切です。

扶養内で働きたい場合は、年収の上限と月の労働時間の上限を契約書に記載してもらうことで、残業による扶養オーバーを防げます。

職場でのコミュニケーション

残業ができない理由を、雇用時に明確に伝えておくことが重要です。

子どものお迎えがある、介護をしている、扶養内で働きたいなど、具体的な理由を説明することで、職場の理解を得やすくなります。同僚や上司との良好な関係を築きながら、自分の働き方について理解してもらいましょう。

急な残業依頼があった場合は、理由を説明して丁寧に断ることが大切です。「申し訳ございませんが、子どものお迎えがあるため定時で帰らせていただきます」など、具体的な理由を伝えます。

効率的な業務の進め方

残業を避けるためには、勤務時間内に効率よく業務を進めることも重要です。

優先順位をつけて業務を行い、重要な作業から着手するようにしましょう。また、わからないことがあれば早めに質問し、手戻りを防ぐことで時間短縮につながります。

チームワークを大切にし、お互いにサポートし合える関係を築くことで、個人の負担を軽減できます。

残業の少ない保育士パート求人の見つけ方

残業を避けたい保育士パートの方は、求人選びの段階で注意深く確認することが重要です。

求人票で確認すべきポイント

求人票を見る際は、勤務時間と残業に関する記載を注意深くチェックしましょう。

「残業なし」「定時退勤可能」「扶養内勤務歓迎」などの記載がある求人は、残業が少ない可能性が高いです。一方、「繁忙期は残業あり」「業務により延長勤務あり」という記載がある場合は注意が必要です。

職員数と園児数の比率も重要な指標です。適切な人員配置がされている園では、個人の負担が軽く、残業も少ない傾向があります。

面接で確認すべき質問

面接では、残業について具体的に質問することが重要です。

「パートスタッフの残業はどの程度ありますか?」「行事前などの繁忙期の勤務状況を教えてください」「定時で帰ることは可能ですか?」といった質問で、実際の勤務状況を把握しましょう。

また、「家庭の事情で残業ができませんが、問題ないでしょうか?」と事前に確認することで、トラブルを避けることができます。

残業が少ない職場の特徴

残業が少ない保育園にはいくつかの共通点があります。

職員数に余裕があり、一人ひとりの負担が適切に調整されている園では、残業が発生しにくい環境が整っています。また、業務の効率化に取り組んでいる園では、ICT化やペーパーレス化により、事務作業時間が短縮されています。

パートタイム労働者への理解がある園では、働き方の多様性を認めており、定時退勤についても配慮してもらえることが多いです。

保育士パートで残業問題が発生した場合の対処法

実際に残業問題が発生した場合の対処法について知っておくことで、適切に対応することができます。

サービス残業への対処

サービス残業を強要された場合は、まず労働記録をつけることから始めましょう。

勤務時間と実際の労働時間を記録し、残業代が支払われていない事実を証明できるようにします。タイムカードのコピーや、業務内容を記録したメモなども重要な証拠となります。

職場での話し合いで解決しない場合は、労働基準監督署への相談や、労働組合への加入を検討することも可能です。

労働条件の見直し交渉

労働条件に問題がある場合は、職場との話し合いによる解決を図りましょう。

労働契約書の内容と実際の勤務状況に違いがある場合は、契約内容の見直しを求めることができます。また、残業が常態化している場合は、業務分担の見直しや人員増加について相談することも重要です。

話し合いの際は、感情的にならず、事実に基づいて冷静に交渉することが大切です。

自分に合った保育士パートの働き方を見つけるために

保育士パートとして働く際の残業問題は、事前の準備と適切な職場選びで多くを解決することができます。

そのためには、まずは自分のライフスタイルや価値観に合った働き方を明確にし、それを実現できる職場を見つけることが最も重要です。残業ができない理由を明確に伝え、理解のある職場で働くことで、長期間安心して保育士として活躍することができるでしょう。

家庭との両立や扶養内での勤務など、自分の希望する働き方を実現するために、遠慮せずに条件を確認し、納得した上で働ける環境を選択してください。適切な労働環境で働くことは、保育の質向上にもつながる重要なことなのです。

 

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