保育のコラム

50歳でも保育士として転職することはできますか?保育士転職に年齢制限はあるのでしょうか?

2022/09/25

転職活動を始めたときに気になる年齢制限。

50歳の保育士の転職のリアルはどのようになっているのか気になる方も多いと思います。

 

そこで、今回は経験豊富な50歳保育士を取り巻く転職環境についてご紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

 

50歳でも保育士転職は可能!むしろ即戦力として需要が高い!

 

50歳で保育士をしている方の歩んできたキャリアは人によってさまざまでしょう。

同じ保育園で30年勤務されてきた方や一時キャリアを中断しながら、もう一度保育士として復帰された方もいらっしゃるでしょう。

 

ただ、どんなキャリアであっても、保育士として複数年の経験がある場合、転職は即戦力として期待され、延長候補から保育補助までさまざまな求人があります。

ご自身がどのような働き方をしたいかをしっかり考えておけば、需要は高いと考えられるでしょう。

 

50歳の保育士の主な転職理由

 

50歳になって長年の保育士経験がある方が転職するには、それ相応の理由があります。

ここからは50歳の保育士が転職する際の理由に多いものをご紹介します。

 

理由1:体力面に不安があり、仕事や子どもとの遊びについていけない

 

50歳になり、子どもたちとの遊びが体力的にキツくなったと実感される方も多いのではないでしょうか。
また、保育士の職業病と言われる腰痛などが悪化していくなど、子どもたちと思いっきり遊びを楽しめない状況に、この先の不安を抱く方も多いです。

 

その場合は園長などの事務・管理業務が中心となるキャリアを求める転職や、パートタイムなど直接子どもと接する時間を減らす転職を考える人が多いです。

 

理由2:人間関係がうまくいかず、職場に馴染めない

 

保育士の人間関係は複雑なケースも多いです。

女性が多い職場ということもあり、一度関係が崩れてしまうと、職場に馴染めないこともあります。

 

また、年代の異なる女性が集まることから、その年齢層に偏りがあると話自体に入りにくいこともあります。

 

今の職場の人間関係を変えることは難しいと判断し、転職に踏み切る方も多いです。

 

理由3:園長・主任クラスにキャリアアップしたい

 

50歳まで保育士を続けていると、保育スキルも十分に習得し、経験年数を積んだ保育士として、園長などの管理職にチャレンジしたい方も多くなります。

 

しかし、役職がすでに埋まっている場合、その希望が必ずしも叶えられる訳ではありません。

特に管理職となると、当然その席は少なくなります。

また、親族経営の保育園などでは、園長のポジションにつくこと自体が親族でないと難しいこともあります。

自分の目指す役職に就くために、転職する方もいます。

 

50歳で保育士転職を考えている方が抱きがちな不安

 

保育士に限らず、年齢を重ねるごとに環境を変えることに不安を感じる人は少なくありません。

しかし、不安には的中してしまう不安と、体験したことがないからといった単なる心配をしすぎの不安があります。

 

ここからは実際に50歳で転職を考える人の不安と、その実態をご紹介します。

<1>そもそも50歳でも保育士として転職できるの?

 

新卒一括採用や終身雇用のイメージから「50歳の転職」ということ自体、可能かどうかを不安になることがあります。

 

しかし、冒頭にもお伝えした通り、保育士はスキルと経験を身につけた即戦力となる人材の不足がどの保育園でも共通した悩みのため、50歳の保育士は歓迎されることが多いです。

 

また、50歳とはいえキャリアを途中にやめていたから経験値が少ない、と感じる人もいらっしゃるかもしれません。

しかし、50歳という人生の中で子育て経験や人間関係の作り方などさまざまな経験があります。

ある程度成熟した人間性こそが求められていることも多いです。

 

<2>50歳が応募可能な保育士の求人はあるの?

 

現在は求人票自体に年齢を記載することが原則禁止とされていますので、50歳であっても該当する求人自体は多くあります。

 

しかし、保育園側が内々に年齢規制を設けている可能性は少なくありません。

そのため、書類をいくら送っても通過しないなど応募可能な求人があるのか不安になってしまうことも少なくありません。

 

その場合は、求人票に書かれている経験のところや求められている役職などを読み込んでみることをお勧めします。

年齢ではなく、経験値での採用を考慮している場合、経験年数がある程度ないとできない仕事内容などがかかれているでしょう。

 

つまり、しっかり見極めていけば、50歳の保育士が応募可能な求人は多くあります。

 

<3>子どもと密に接する保育園や幼稚園は体力的に不安…。

 

体力に不安を感じて転職を考えた場合、次も保育士での転職をすることに不安がある方もいらっしゃるでしょう。

 

その場合は、働く職種などをまずは見直してみましょう。

 

例えば、園長や副園長などは、担任業務よりも子どもたちと遊ぶ時間はぐっと減ります。

一方で事務仕事やトラブル解決、調整業務などは増えます。

 

他にも、雇用形態を見直し、パートや派遣保育士として働く場合、短時間勤務も可能です。

働く時間を短くすることで体力的な余力を残すことができるため、仕事に対する不安は軽減されるでしょう。

 

<4>どういう働き方ができるの?

 

近年、保育士不足の影響もあり、人員確保のために保育士の働き方は多様化してきました。

しかし、実際に保育士として働きながら多様化した働き方について全貌を知っている人は少ないかもしれません。

 

さまざまな働き方をまずは知りたいということであれば、保育専門の転職エージェントへの登録などをしてみるのも一つの手です。

保育業界の転職について、いろいろな保育園の情報が集まっているため、働き方についても丁寧に説明してくれるでしょう。

 

なお、転職エージェントに登録しても必ずしも転職をしなければならないというわけではありません。

まずは転職のための情報収集として登録することもできるので、積極的に行動していきましょう。

 

50歳以上の保育士が気持ちよく働ける転職先を探す3つのポイント

 

では、実際に50歳の保育士が転職をするときに、求人票を選ぶポイントなど、納得のいく転職先を見つけることができるポイントをご紹介します。

 

ポイント1:年齢不問の求人の中でも「経験者優遇」と明記された求人を探す

 

求人は原則年齢不問で書かれていますが、実際の採用において年齢の壁があるのは事実です。

しかし、求人票にある内容をじっくり読み込むことで、どの世代を求めているかなどはわかります。

例えば「経験者優遇」などの文言があれば、50歳のあなたも経験を買われる可能性が高いと言えます。

逆に「未経験歓迎・第二新卒歓迎」などの文字があれば、ある程度若い人材が欲しいというケースが多いでしょう。

 

ポイント2:様々な世代の保育士がまんべんなく所属する職場を探す

 

人間関係が複雑の場合、ある程度同年代だったり、年齢層に偏りがある傾向があります。

さまざまな世代の保育士が満遍なく所属する保育園は、お互いに馴れ合うことも少なく、人間関係の複雑さも少ないことが多いでしょう。

 

求人票などには書かれていないことも多いので、掲載されている写真や面接などで聞いてみると良いでしょう。

 

ポイント3:仕事内容と給料のバランスがとれた職場を探す

 

保育士の給与は保育園によって異なります。

働く上で給与と仕事内容のバランスが崩れると、最初は気にしなくても徐々に納得がいかないと考えるようになります。

これまでの経験をもとに、仕事については想定可能だと思いますので、その仕事内容と給与のバランスが取れているか確認しましょう。

 

50歳の保育士経験者は即戦力としての需要が高い!転職理由に合わせて転職先や働き方を選択することが大切!

 

保育士は資格職であり、これまで保育士として活躍してきた50歳の保育士にはいわゆる“手に職

”がしっかり備わっている状態です。

 

そのため、転職を考えた時に転職先がないということはありません。

じっくりと考えた上で、あなたにとって最適な転職先を選びましょう。

 

そして、最適な転職先を選ぶために必要なことは、転職の目的です。

まずは転職によって叶えたいこと、希望を書き出し、それに合った働き方とはどういう働き方なのかなど、明確にしておくと転職活動が成功するでしょう。

 

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