保育のコラム

保育士を3ヶ月で辞めたいと思うのは変ですか?辞めるにはどうすれば良いのでしょうか?

2022/07/20

「3ヶ月で退職したい」と考えること自体、早いのではないかと悩む方がいます。

しかし、実際に仕事をし始め3ヶ月くらいすると、はじめての環境にも慣れ、緊張が解けてくる中でさまざまな状況が見えてくることがあります。

「保育士の仕事に向いていないのではないか?」「このままキャリアが築けるのか?」「あの人と働くのはもう無理かもしれない」などネガティブな考えが出てくることはおかしなことではありません。

3ヶ月の退職をおすすめするわけではありませんが、もしも辞めたいという気持ちが芽生えた時、実際に退職するかどうかを判断するにはどのようなポイントで判断する方が良いかやその後の流れについて解説します。

 

 

保育士を3ヶ月で辞めたいと思うのは変なことではない

 

3ヶ月という短い期間での退職は、一般的には早いと感じられることも多く、相談をした相手によっては「甘え」と言われてしまうかもしれません。

しかし、感じ方は人それぞれであり、3ヶ月で辞めたいと感じるにはそれ相応の理由があるはずです。

3ヶ月というと、いったん職場にも慣れ、はじめての仕事に対する緊張感も薄れてくる時期です。

そこで「向いていないのでは?」「続けていけるのか?」などと疑問を持つことは決して変なことでも甘えでもありません。

 

保育士を3ヶ月で辞めたいと思う理由

 

3ヶ月で退職を考える人は少なくありません。

具体的にはどのような理由で辞めたいと思うのでしょうか。

ここからは3ヶ月で辞めたいと思う理由を具体的にご紹介します。

 

理由1:職場の雰囲気や環境が自分に合わない

 

入社前に見た職場の雰囲気は、実際に入ってみると異なっていることがあります。

これは感じ方にもよるので、良い悪いではないですが、あまりにも和気あいあいとした雰囲気で新入社員には入りにくい空気があったり、帰りにはみんなでご飯を食べに行くのが普通とされている職場では早く帰りたい人もいるでしょう。

また、バックヤードに用意されている職員の休憩室が劣悪な場合やスペースがないため着替えをトイレや倉庫でする場合など、長く続けていくためには不安もあるでしょう。

 

理由2:保育士自体の仕事に向いていないのでは?と思う

 

子どもが好きで保育士の仕事を選んだものの、好きだけで務まる仕事ではありません。

子どもの成長を助け、安全に配慮し命を守る仕事は想像以上に厳しい仕事と言えるでしょう。

また、子どもと接するだけではなく保護者対応や長期的なねらいに基づく保育計画、お便りの作成、書類作成など保育以外の仕事もたくさんあります。

実際の保育の仕事の現場を体験し、自分自身への適性に疑問を持ってしまうことから辞めたいと考える人がいます。

 

理由3:園の保育方針や、他の保育士の保育の仕方などが自分に合わない

 

保育園ごとに保育方針や保育の仕方と自分の理想の保育が合わないと感じる場合も早期に退職を考える理由の一つです。

保育方針自体は面接時に説明を受けていることが多いですが、入社後実態を見た時にあまりにも乖離がある場合などは保育園への信頼を失ってしまうでしょう。

また先輩保育士などを見ていて、子どもに対する声かけや態度、安全配慮の姿勢などが自分の理想と異なると合わないと感じてしまうでしょう。

こうした状況を目の当たりにして、長く勤めるイメージが持てず早期の退職を考えてしまうことが多いです。

 

理由4:求人情報に書かれていた労働状況と全然違う

 

求人情報は入社を決めるために必要な情報が書かれていますが、入社後に全く違う待遇を提示されてしまった場合、早期の退職を決断する理由になります。

給与額が異なることはもちろん、残業なしや持ち帰り仕事がないなどとアピールされていたにも関わらず、入社してすぐに残業が重なったり持ち帰り仕事を当然のように任されると「ダマされた」とさえ感じるでしょう。

そして、不信感を持った職場では、長く働くことができないと早期の退職を考えるようになります。

 

理由5:職場での人間関係の悩み〜ちょっとしたトラブルや、いじめ、パワハラなど

 

保育園ではほぼ固定の人たちと働くこととなり、職員同士の人間関係は深刻です。

特に女性が多い職場ということもあり、一旦いじめやパワハラなどのターゲットとなった場合、そのトラブルから逃げることは難しいでしょう。

また、3ヶ月という短期でいじめられるなどの場合、解決を目指すよりも早めにその職場を離れた方が心のキズにならずに済むかもしれません。

人間関係は外からは見えないため、入社してはじめて気づくことも多く早期退職の要因の一つとなっています。

 

理由6:体力的にきつい

 

保育士は体力勝負の仕事でもあります。

特に腰痛は保育士の職業病の一つともいえるほど多くの保育士が悩んでいます。

そうした体調面に支障が出てしまい、勤務を継続することができないなどの理由も3ヶ月退職を考える理由の一つです。

また単純に保育士としてはじめて就職したり、ブランクの後の保育士復帰の場合は、思ったよりも体を使うことにより体力がついていかないと感じるケースもあります。

 

保育士を3ヶ月で辞めたいと考えた時の判断基準(参考)

 

3ヶ月で辞めたいと考えた時、全ての場合で退職がおすすめではありません。

中には話し合いで解決することができる問題もあったり、もう少し続けることで成長することもあります。

そこで、3ヶ月で辞めたいと考えた時に実際に退職するかどうかの判断基準をいくつかご紹介します。

 

【1】まずは自分の体調やメンタル面に影響が出ていないか?を最優先に考えよう

 

3ヶ月という短期間に辞めたいと考えるに相当するストレスがかかっている場合、身体にそのサインが出ていることも少なくありません。

具体的には、眠りたいのに眠れない不眠の症状が続いたり、急な不安に襲われるなどのメンタル面はもちろん、腰痛や膝の痛みなど身体の不調などがそのサインです。

 

もちろん、単純に新しい環境に緊張していたり、慣れない場所への通勤などで疲れが溜まっていることもありますので、自分の不調がどのような原因なのかをしっかり冷静に判断することが大切です

 

体調やメンタル面に影響が出ている場合は休職、限界の場合は退職を!

 

体調やメンタル面での影響は、仕事をする上ではもちろん日常生活まで脅かしかねない重大な問題です。

わずか3ヶ月という短期間で追い込まれているということを軽視せず、まずは休職などの検討を保育園に相談してみましょう。

入社3ヶ月という短期間での休職を認めてもらえない場合や、すでに限界を迎えて出勤さえできない場合は退職も視野に入れてみることが必要です。

 

【2】体調やメンタル面に余裕があれば、上司や園長への相談を考えよう

 

体調面やメンタル面には特に問題なく、保育方針の違いや求人票との条件が違うなどの場合は、まずは上司や園長に相談をしてみましょう。

しっかり話し合うことで解決できる場合も多いですし、要望を受けて改善に動いてくれるかもしれません。

ここで相談さえ取り合ってくれないようであれば、今後の改善も考えにくいため、退職を判断する条件にもなります。

 

【3】体調やメンタル面に特に問題がなければ、普通に転職活動を始めよう

 

3ヶ月で退職を考え、相談もしにくいなどの環境の場合は転職活動を開始することも判断の一つです。

転職活動では現職の退職理由などを聞かれることも多いです。

特に短期間での判断にはさまざまな意見もでるでしょう。

転職活動では第三者の意見を聞いてみることもできるため、退職理由が正当なものであれば新しい転職先に受け入れてもらえます。

一方であなたの訴えが甘えと判断される場合は、なかなか転職先も決まらないことでしょう。

改めて冷静に自分の主張している退職理由が第三者から見て正当性がある主張かが理解できることで、現在の職場で続けるという決断になることもあります。

 

3ヶ月で保育士を辞める場合の一般的な流れ

 

3ヶ月で退職する場合も長期間勤務した場合も、退職する流れは同じです。

退職の意思について、法的には退職希望日の14日前までに申告をするようになっていますが、一般的には1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。

まずは直属の上司に退職意思を伝え、その後園長に伝えます。

その後、保育園側から退職に関する書類等が発行されますので提出します。

退職日には保険証や貸与品の返却を行い退職となります。

一緒に働く同僚などに伝える場合は、保育園側の指示に従うようにしましょう。

職場の環境などに配慮して情報の解禁日を設ける保育園もあります。

また、引き継ぎについても、後任者が困ることのないようにできる限りしっかりと行うことで、あなた自身の今後の成長に繋がります。

子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。

せっかく関わりのあった方々へ直接自分から伝えたいという思いがあったとしても、今後の影響を考えて退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。

周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは園長や上司に聞いてみてから進めるようにしましょう。

 

3ヶ月で保育士を辞めたいと思った際に、よくあるトラブルとその対処法

 

3ヶ月で退職をする場合、園長や上司とのコミュニケーション不足のこともあり、思わぬトラブルが発生してしまうことがあります。

ここからは、3ヶ月で退職する際のよくあるトラブルをご紹介します。

 

<1>退職に必要な書類を園が発行してくれない

 

短期間の退職により保育園側は人員計画を変更しなければなりません。

また、保育士の採用が難しくなっている昨今、後任保育士の採用が順調に進むとは限りません。

そのため、退職に必要な書類の発行を伸ばすことで退職日を先延ばしにされることもあります。

こうした場合、個人でいくら相談しても話が進まないこともありますので、お住まいの労働基準監督署の退職のトラブルに関する相談窓口に相談してみることも選択肢の一つです。

 

<2>上司や園長に退職の相談自体ができない

 

日々の忙しさやシフトの関係で上司や園長と相談する機会さえ設けることができないこともあります。

プライバシーを含む内容のため、個室で落ち着いた時間に面談をしたいとなると、時期によっては先の日程を指定されることも少なくありません。

体調やメンタル面に問題ない場合は、スケジュールをしっかり抑えて時間を待つしかありませんが、すでに不調が起きている場合は緊急性があることを伝えましょう。

 

<3>退職後の金銭面が不安で退職に踏み切れない

 

仕事をするモチベーションの一つは、生活をするための金銭を得ることです。

そのため、退職した後にすぐに仕事が決まっていない場合は、生活の不安があるでしょう。

勢いでやめてしまって、その後の生活が立ち行かなくなってしまってから後悔しても遅いのです。

当面の生活については家族などともしっかり話し合った方が良いでしょう。

どうしても金銭的な余裕がない場合は転職活動をし、次の就業先が決まってからの退職が現実的です。

 

<4>体調が限界に来ており、退職をする気力がない

 

退職を申し出ることそのものに気力がいる場合があります。

3ヶ月という短期間での退職に何かを言われるかもしれないという不安やそもそもすでに体力的にも精神的にも疲弊した状態で言い出す気力さえわかない状況もあります。

ただし、退職をする気力が持てないからといってそのままズルズル働いていても、すでに気力がない状態であればその後も状況が好転することはあまり考えられません。

最近では退職代行業者なども増えていますので、そのような機関を利用することも手段のひとつといえるでしょう。

 

<5>転職先もそういう職場なのでは?と不安

 

退職を考え、次のステップに進もうと考えた際に同じ過ちがあるのではないかという不安を抱えることも少なくありません。

例えば、求人票と実際に入社した時の条件があまりにも違い退職を考えた経緯がある方であれば、どの求人を見ても信じることができなくなります。

そのような時は、転職エージェントや派遣会社など転職の仲介をしてくれるプロに頼ってみましょう。

転職先を紹介してくれたり、転職のサポートをしてくれることはもちろん、入社後に求人票と異なる部分があった場合の相談などもしっかりと聞いてくれます。

また、転職エージェントなどを介して、不安に思っているけれど、面接では聞きにくい質問を事前に確認できる場合もあります。

 

<6>退職が決まったあたりから、周囲からの冷たい態度が辛い

 

人間関係が良くないことを理由に退職を決めた場合、退職を伝えることでさらに周囲との関係に悩むことがあります。

最低でも14日前には退職を伝えなければならないので、2週間程度は周囲との関係に悩むこととなりますが、最後まで自分の仕事を全うすることだけを考えましょう。

仕事に実害があるようであれば別ですが、周囲の反応が冷たいなどは気にしても仕方ないことです。

それよりも社会人として仕事をやりきったという経験が、保育士として今後の成長に繋がります。

 

退職にも体力が必要!辞めたいと思ったら体調とメンタル面を判断基準にして早めに行動しよう!

 

入社して3ヶ月で退職となると、一般的にはまだ早いと感じてしまうかもしれません。

そして、周囲に相談すると甘えと言われてしまうこともあるでしょう。

実際、我慢して続けることで成長できることもあるかもしれません。

しかし、体調やメンタル面に支障をきたしたり、信頼関係が築けないと判断した場合、早めに決断することも大切なことです。

3ヶ月での退職を申し出るには、気力が必要になる上、転職活動も並行して進める体力も必要になります。

ご自身の身体を追い込みすぎることで、次のステップに進めなくなってしまっては取り返しがつきません。

周りの声も大切ではありますが、自分自身の体調とメンタル面をしっかり考慮して判断していきましょう。

 

 

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