保育のコラム

保育士を1ヶ月で辞めたいと思うのは甘えですか?どう判断・行動すべきでしょうか?

2022/07/19

保育士になって1ヶ月。

 

憧れだった保育士にせっかくなったにも関わらず、たった1ヶ月で辞めたいと考えるのは甘えでしょうか?

 

しかし、求人票や面接で聞いていた話と実際に現場でみる保育園の実態がかけ離れているなど、1ヶ月で退職を考えるには相応の理由があるものです。

 

甘えだと自分の気持ちを抑えこみ、体調や精神的に不調がでてしまっては、その後のキャリアだけでなく生活さえもままならなくなることがあります。

 

そこで今回は、やむをえず保育士を1ヶ月で退職する際の理由やその後どのように退職するかなどについてご紹介します。

 

 

保育士を1ヶ月で辞めたいと思うのは決して甘えではない!

 

「仕事を1ヶ月で辞める」というと、甘えに感じるかもしれません。

周囲に相談しても「もう少し頑張ってみるべきでは?」と言われてしまうことも多いでしょう。

 

しかし、1ヶ月で辞めたいと思うことは、決して甘えではありません。

1ヶ月を早すぎると判断するのも、甘えだと感じることも人の感覚で個人差があります。

そのため、辞めたいと感じた本人にとって重大な理由があれば、決して1ヶ月が甘えという訳ではないのです。

 

保育士を1ヶ月で辞めたいと思う主な理由

 

仕事を辞めたいと考えるとき、「チャレンジしたいことがある」というようなポジティブな理由から「職場の人間関係が良くない」といったネガティブなものまでさまざまな理由があります。

中でも、1ヶ月で仕事を辞めたいと思う場合にはどちらかといえばネガティブな理由の方が多い傾向にあります。

ここからは、1ヶ月で仕事を辞めたいと思う主な理由を具体的にご紹介します。

 

理由1:職場環境が合わない

 

厚生労働省は「快適職場指針」にて、快適な職場環境として下記4点を挙げています。

 

  1. [1]作業環境
    不快と感じることがないよう、空気の汚れ、臭気、温度等の作業環境を適切に維持管理すること。
  2. [2]作業方法
    心身の負担を軽減するため、相当の筋力を必要とする作業等について、作業方法を改善すること。
  3. [3]疲労回復支援施設
    疲労やストレスを効果的に癒すことのできる休憩室等を設置・整備すること。
  4. [4]職場生活支援施設
    洗面所、トイレ等職場生活で必要となる施設等を清潔で使いやすい状態にしておくこと。

厚生労働省「職場のあんぜんサイト」より引用

 

入社前の面接では、職員のバックヤードまで見学できることは少なく、実際に入社してみたところ保育室と職員の職場環境について大きく違う場合があります。

 

スペースの関係などで物理的にできないことなどもありますが、理由もなく職場環境を整える努力を怠っていると感じる場合、早めに辞めたいと考えることもあるようです。

 

理由2:上司または同僚など人間関係が合わない

 

人間関係は入ってみないとわからないことがよくあります。

最初から新人いじめなどがある環境であれば、長く働いたところで良いパフォーマンスは期待できないでしょう。

また、自分に対してではなくても他の保育士が一方的にいじめを受けているなどが見受けられるなど、人間関係がすでに壊れている職場もあります。

上司などが先導して改善する様子がみられないようであれば、退職を考えてもおかしくはありません。

 

理由3:保育方針への違和感

 

保育園によって保育方針は異なります。

子どもへの声かけや保育のねらいなど明らかに自分が理想とする方針と異なる場合でも園の方針であれば従わなければならないでしょう。

どちらの保育方針が正しい、ということではなくゴールが違う職場で働くことはあなたの理想とする保育は叶わないため、いずれ仕事のモチベーションにも関わってきます。

 

理由4:いきなり担任や主任など責任の重い仕事を任される

 

入社前の面接などで、仕事のポジションについてある程度提示されていることが一般的ですが、入社していきなり異なるポジションを提示されることもあります。

スキルアップのためにいずれつきたいと思っていた仕事であれば、チャレンジしてみることもおすすめですが、働き方が大きく変わるなどがあった場合は必ずしもそのまま続ける必要はありません。

当初の提示されていたポジションとの変更理由など確認してみて、話し合いがうまくいかない場合などは早期の退職に繋がっています。

 

理由5:保護者との信頼関係がよくない

 

保護者との信頼関係がうまく築けておらず、そのしわ寄せが保育士にくることがあります。

信頼関係が築けていない原因が保育園側にある場合、保育園に改善の気持ちがなければ信頼関係を築いていくことは難しいでしょう。

また、昨今増えているモンスターペアレントの対応についても、理不尽を受け入れてしまうなど保育園側の対応に疑問をもつ保育士も少なくありません。

今後の関係を良好に築く兆しが見えない場合は、早めの退職理由となっているようです。

 

理由6:人手が足りず、長時間労働や持ち帰り仕事など、体力的に辛い

保育士不足や職員の退職が相次ぎ、保育士一人当たりの業務量が増え過ぎていることがあります。長時間労働や持ち帰り仕事が増えることにより、疲弊してしまっては体力的にも精神的にも健全に働くことはできません。

一時的に忙しいこともありますが、その状態が慢性的に続き、他の保育士などの状況から改善が期待できない場合は体調を崩す前に退職した方がよさそうです。

 

保育士を1ヶ月で辞めたいと思ったら自分の体調と精神状態で判断しよう

 

就職や転職など、新しい環境による緊張状態から体調や精神的に張り詰めた状態が続くことは珍しいことではありません。

しかし、たった1ヶ月で辞めたいと思うほどに体調不良が引き起こされたり精神的に追い込まれるような状態になることは普通とはいい難いものです。

 

自分の状況が緊張状態による疲れなのか、それ以上に負担になっているものであるかを冷静に判断しましょう。

また、自分では判断しにくい場合などは、家族など第三者に判断してもらうことも大切です。

 

判断1:体調や精神状態に影響が出ているのであれば、休職または辞める選択を早めにした方が良い

 

身体は保育士の資本です。

子どもたちと元気に遊ぶにも、安全を配慮するためにも、まずは自分の体調が整わないと大勢の子どもたちの成長と命を見守ることはできません。

また、精神的に余裕のない状態では子どもたちに接する時に余裕を持った対応もできません。

 

体調や精神状態にいつもと違う不調が出ている場合は早めに判断することも必要です。

 

自分で退職するのが難しければ、退職代行サービスなどに相談するのも1つの手段!

 

1ヶ月で退職という早めの決断をする場合、精神的にかなり疲労が重なっていると考えられます。

その場合、園長や上司に退職を報告すること自体がさらに精神的に負担をかけてくるでしょう。

 

本来であれば自分で伝えることは必要ですが、どうしても自分で伝えることが難しければ退職代行サービスなどに相談し、退職の意志を伝える手段もあります。

 

退職の交渉がうまく行かない場合や、書類発行してくれない場合は労働局や労働基準監督署に相談する方法も!

 

1ヶ月で辞めたくなる保育園には、劣悪な職場環境である場合も多いです。

退職の意志を受け取ってくれないばかりか、必要な書類の発行などをしないなど今後の転職や生活に支障が出るような悪質なケースもあります。

その場合は労働局や労働基準監督署などの公的機関などに相談してみましょう。

 

一般的には、職場内のいじめやハラスメントの相談は労働局、賃金の未払いやサービス残業、退職トラブル、健康診断の不実施などの相談は労働基準監督署が適しています。

 

ただし、労働局や労働基準監督署は相談をしたからといって解決してくれる機関ではありません。

明らかな法律違反の場合は別ですが、保育園に忠告等をする、交渉の仲介をするなどは業務範囲外となります。

 

判断2:体調や精神状態に余裕があれば、上司または園長に相談!

 

退職の判断をした際に、比較的体調にも精神的にも余裕があれば、自分で上司や園長に退職意志を伝えましょう。

入社1ヶ月での退職意思は保育園側にとっても残念なことであり、多くの場合、話し合いの場を設けることになります。

入社後1ヶ月という短い期間でお互いに理解できていないこともあるため、ここでしっかり話し合いができれば、すぐに退職する必要はないかもしれません。

 

相談できないような人間関係、職場環境であれば、辞める選択を!

 

上述のとり、1ヶ月で退職の意思を伝えた場合ほどんどが話し合いの場がもたれることになりますが、相談を受け入れてくれない保育園もあります。

 

職員からの訴えをまともに話し合いもしない保育園では、今後仕事をしていく上での不安は解消されることがないと割り切って退職を選びましょう。

 

1ヶ月で保育士を辞める場合の流れ

 

退職までの流れは1ヶ月であっても長年働いた場合でもほとんどかわりません。

 

まず、退職の意志については、法律上14日前までに伝えなければなりません。

1ヶ月という短い期間で退職する場合の14日前というとかなり早く感じますが、入社後すぐに決断したのであれば、社会保険の手続きなども考慮しなるべく早く伝えましょう。

 

ここからは具体的に退職の流れについて説明します。

 

STEP1:上司に辞めたいと相談もしくは報告

 

退職を意識したら、なるべく早い段階で上司に相談しましょう。

入社して間もないこともあり、コミュニケーションが足りないことが原因となって退職を決意してしまっていることもあります。

まずは、相談してみることが大切です。

 

STEP2:園長に辞めたい意志を報告

 

上司に相談した上で退職を決めたのであれば、園長に報告が必要です。

保育園によって、上司から園長に報告する場合もありますので、退職の意思を伝えた上司に園長への報告は誰が行うのかを確認しておきましょう。

 

STEP3:職場への周知

 

一緒に働く同僚にも退職予定日の報告は必須です。

ただし、退職の意思を伝えることが職場の環境に影響する場合、園長から周知についてのルールが設けられることもあります。

円満に退職するためにも、同僚や周囲に伝えるのは、園長や上司の指示に従いましょう。

 

STEP4:引き継ぎ

 

1ヶ月という短い期間であれば引き継ぎ自体はあまり多くないかもしれません。

しかし、前任者から引き継いだことや自分が気がついたことなど、後任担当者が困ることのないようにしっかり引き継ぎを行いましょう。

 

STEP5:退職

 

子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかは保育園の指示に従いましょう。

例え1ヶ月と勤務期間が短くとも、退職当日まで保育士の仕事をまっとうし、最後までしっかり勤めることは今後必ず活きていきます。

体調や精神的に厳しい状態になっている場合であっても、できる限り責任を果たすことで自分自身の成長となるでしょう。

 

余裕があれば、退職前から転職活動、それが難しければ派遣保育士登録などを行っておくのがおすすめ!

 

退職後の生活を考えると、すぐに次の仕事が決まっていて安心です。

しかし1ヶ月で退職となると、転職活動を同時に進めることは難しいでしょう。

 

仕事の空白を作りたくない場合は、比較的次の職場を決定しやすい派遣登録などを行っておくと良いでしょう。

派遣登録はオンライン面談が可能な派遣会社も増えています。

 

退職は、自分の体調と精神状態を最優先に考えて判断しよう!

 

「1ヶ月で保育士を退職したい」と考えることを早いと感じてしまう方は多いです。

しかし、感じ方は人それぞれであり、我慢して長く勤めることで体調を崩してしまったり、精神的に不安定になっては本末転倒です。

また、中途半端に仕事を続けるよりも早めにリセットしたほうが次への切り替えができることもあります。

 

安易な退職はおすすめしませんが、1ヶ月で退職を考えた場合は、なぜ辞めたいのかを冷静に判断し、自分の体調や精神状態を考えて判断しましょう。

 

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