保育のコラム

児童館とはどんな施設?児童館で働く保育士の仕事内容や給料相場について

2022/02/02

児童館とはどんな施設?児童館で働く保育士の仕事内容や給料相場について

 

地域に設置された児童館で活躍する保育士が多いことをご存知ですか。

 

保育士の活躍の場は保育園だけではありません。

 

保育園に比べ年齢幅の大きな児童館。

 

今回は児童館とはどういった施設かということからそこで働く職員のお仕事、保育園との仕事の違いまでご紹介します。

 

保育士の仕事からキャリアを少しチェンジしつつ、保育の仕事には携わっていたいというかたの新たな選択肢に児童館で働くことを考えてみてください。

 

児童館とは?どんなところ?

 

児童館とは0歳から18歳の子どもたちが利用できる児童厚生施設のひとつで、児童福祉法40条の規定に基づき設置された施設です。

 

遊びを通して子どもたちの健やかな成長を図ることを目的としており、誰でも自由に利用することができるという点で保育園とは異なります。

 

また、子育ての悩みを話し合ったり、妊娠中の方へのイベントなども増えており、地域で子育てをするための環境としての役割をはたしています。

 

児童館の種類

 

一概に児童館と言ってもいくつかの種類に分かれています。

 

また、施設運営者も公営と民間と別れ、自治体による運営や社会福祉団体による運営などさまざまです。

 

現在、日本にある児童館は4,453カ所とされ、設置状況は下記の通りです。

 

表1:児童館運営主体別数

公営

2,553カ所

民営

1,900カ所

引用:厚生労働省『児童館について

 

表2:児童館施設種別数

大型児童館

19カ所

小型児童館

2,593カ所

児童センター

1,726カ所

その他の児童館

115カ所

引用:厚生労働省『児童館について

 

児童館にも施設種別によりさまざまな役割の違いがあります。

 

ここからは種別ごとの特徴についてご紹介します。

 

大型児童館

 

大型児童館は大きく2つの分類(A型児童館、B型児童館)に分かれ、原則として都道府県内や広域の子どもたちを対象とした活動が行われています。

 

また平成2年厚生省児発第123号の「児童館の設置運営について」にはC型児童館とされる規定もありましたが、児童館ガイドライン上は規定されていないものがあります。

 

C型児童館については、芸術、体育、科学等の総合的な活動ができるように、劇場、ギャラリー、屋内プール、コンピュータープレールーム、宿泊研修室、児童遊園等が付設され、子どもたちの多様なニーズに応えられる施設という位置付けですが、現時点でこれに該当する施設はありません。

 

A型児童館、B型児童館の施設の種別については下記表のようになっています。

 

表3:大型児童館の種別・特徴・機能について

 

A 型

B 型

面積

2,000㎡以上 

1,500㎡以上

設置・運営

都道府県

※社団・財団法人、社 会福祉法人、株式会 社等に委託できる

都道府県、市区町村、 社団・財団法人、社会 福祉法人、株式会社 運営 等

機能・特徴

児童センターの機能 +県内児童館の 指導及び連絡調 整等の中枢機能 

児童センターの機能 +自然の中で宿 泊や野外活動が 行える機能

対象年齢

0~18歳未満の すべての児童 ※広域の児童が対象 

0~18歳未満の すべての児童 ※広域の児童が対象 引率者にも配慮

引用:厚生労働省「施設数推移、法令、種別等

 

小型児童館

 

小型児童館は子どもたちの健全な遊び場として設置されています。

 

広さだけではなく、広場や集会室、遊戯室、図書室などの設備も有することが定められています。

 

また、利用する子どもたちに支障がない場合には、学校やコミュニティセンターとの併設・合築なども可能です。

 

具体的な小型児童館の特徴・機能は下記の表の通りです。

 

表4:小型児童館の特徴・機能について

面積

217.6㎡以上

設置・運営

市区町村、 社団・財団法人、 社会福祉法人

機能・特徴

児童に遊びを与え、健康を増進し情操 を豊かにする。 地域組織活動を促進する。

対象年齢

0~18歳未満の すべての児童 

※小地域の児童が対象 特に低学年や留守家庭 児童

引用:厚生労働省「施設数推移、法令、種別等

 

児童センター

 

児童センターは小型児童館に加えて運動を主とする遊びを通じて体力増進を図ることを目的とする施設です。

 

そのため、小型児童館の設備に加えて体力増進指導に必要な広さの遊戯室があり、運動遊び用具材、体力等の測定器材をなども備えています。

 

児童センターには一般と大型児童センターがあり、大型児童センターは、中学生、高校生等の年長児童に対しての育成支援を主に行います。

 

具体的な児童センターの種別・特徴・機能は下記の表の通りです。

 

表3:児童センターの種別・特徴・機能について

 

一般の児童センター

大型児童センター

面積

336.6㎡以上 

500㎡以上

設置・運営

市区町村、 社団・財団法人、 社会福祉法人 

市区町村、 社団・財団法人、 社会福祉法人

機能・特徴

児童に遊びを与え、健康を増進し情操 を豊かにする。 地域組織活動を促進する。+体力増進 指導機能or年長 児童育成機能 

児童に遊びを与え、健康を増進し情操 を豊かにする。 地域組織活動を促進する。+特に年長 児童の活動に配 慮

対象年齢

0~18歳未満の すべての児童 

※運動に欠ける幼児・ 低学年を優先 

0~18歳未満の すべての児童 

※特に年長児童を優先

引用:厚生労働省「施設数推移、法令、種別等

 

児童館でどのような資格を持った人が働いているの?

 

児童館で働く方は主に下記のような資格を持っています。

 

 ・保育士資格

・社会福祉士資格

・教員免許(小、中、高)

 

また、上記のような資格がなくとも、児童館で働く職員には子どもの発達や心理に関する知識を持っていることが求められるため、次のような専攻をしている人も求められています。

 

・学校教育法における高等学校を卒業し、児童福祉事業に2年以上従事した経験がある方

・大学で社会福祉学・心理学・教育学・社会学・芸術学もしくは体育学を専修する課程を卒業した方

 

また、施設によっては、パート・アルバイトであれば無資格でもOKというところもあります。

 

公営の児童館で働くには公務員試験に合格する必要がある

 

児童館には公営と民営があります。

 

公営の児童館で働く職員は公務員ですので、公務員試験に合格しなければなりません。

 

公務員の募集や試験の実施については自治体のホームページなどで公開していますので、チェックしてみましょう。

 

自治体によって異なりますが、概ね教養試験、作文試験、性格特性試験、面接などが出題されること場合が多いようです。

 

児童館に勤務する保育士の仕事内容

 

児童館に勤務する職員の仕事は、主に子どもたちの遊びを通じた学びの促進や子育てに悩む保護者の相談を受けることになります。

 

保育士が普段遊ぶ子どもたちの年齢に比べ、小学生や中学生など幅広い子どもたちが来園するため、遊びの幅も広がってきます。

 

一緒に体を動かしながらも、自立して遊ぶ子ども達の安全配慮などはこれまで以上に気にかけなければなりません。

 

また、子どもたちも年齢が上がると悩みが複雑化してきます。

 

一人ひとりの年齢に合わせた臨機応変な対応をしなければならない点は保育士の頃よりも対応力が必要になるでしょう。

 

また、保育士の仕事と同じように季節行事などのイベントなども運営します。

 

ただし、保育園とは違い子ども達の年齢も幅広いので一緒にアイディアを出し協力して作り上げるなど、製作物の負担が軽くなったり一体感を持つこともできるでしょう。

 

保育園に勤務する保育士との1番の違いは担任業務の有無

 

保育園は1日の保育に欠ける時間を保育する場ですが、児童館は遊びに来る場です。

 

当然そこで働く保育士の仕事内容についても異なってきます。

 

特に異なる業務は担任業務の有無でしょう。

 

児童館は大きな括りで年齢別に別れて遊ぶことはあっても、クラス制度ではありません。

そのため、クラス担任がいて毎日のカリキュラムや月のねらい、目標などが細かく設定されることがありません。

 

ただし、子ども達に遊び場となる部屋を提供する仕事なので、部屋の除菌や掃除したり、使用する遊具の点検をしたりして、子どもの安全を確保しながら遊びの指導を行う点については類似する仕事もあります。

 

児童館に勤務する保育士の給料相場は?

 

民営の児童館で働く保育士の正職員であれば月給は20万円前後、パートやアルバイトなどであれば時給1,000円〜1,200円前後が目安となるでしょう。

 

公営の児童館は公務員の待遇となりますので、入職時は民営と同等の給料程度ですが、長く続けることで定期昇給により相場よりも高い給料となります。

 

保育士が児童館で働くメリット・デメリット

 

保育士も児童館で十分に活躍をできますが、これまで未就学児のみの保育をしてきた保育士にとって実際に働くと考えれば不安もあるでしょう。

 

そこで、実際に保育士が児童館で働く時に感じるメリット・デメリットをあげてみます。

 

メリット

・持ち帰り仕事がほとんど無い

・保育士資格を持っていると就職の際に優遇される場合がある

・担任業務がない

デメリット

・主に小学生が相手となるため、体力的につらい

・悩みの種類が幅広く、さまざまな対応をしなければならない

 

メリット

 

地域で子どもを育てる児童館の役割が注目され、職員の募集も増えています。

 

保育士の資格を持つことで就職の際に優遇されることも多く、仕事を選ぶことができます。

 

また、担任業務がないためクラス目標やねらいなどの設定保育がない分、これまで担任業務が負担になっていた方にはメリットにもなるでしょう。

 

残業などもほとんどないので、職場環境での負担は少ないとも言えます。

 

デメリット

 

児童館は0歳から18歳までの子ども達が利用し、付き添いの保護者なども来園します。

 

保育士として関わったことのない年齢の子どもたちに最初は戸惑いがあるかもしれません。

 

また、高年齢になれば悩みも勉強や人間関係など複雑になります。

 

保育士の専門課程では習ってなかったことなどにも幅広く対応することに戸惑いが生まれるかもしれません。

 

児童館の保育士求人は多い?少ない?

 

児童館は保育園と比べて施設数が少ないため、求人数も保育園と比較すると数自体は少ないです。

 

公営の場合の求人は自治体のホームページに採用情報が記載されており、正職員の採用以外にもパートやアルバイトの募集もあります。

 

また、民営の児童館の場合は一般的な求人サイトだけでなく施設のホームページ、掲示板などに掲載されていることもあります。

 

保育園では採用が採用枠が少ない男性職員についても、児童館の場合は男女関係なく採用しているケースが多いため、男性保育士にとってはハードルは低めとなるでしょう。

 

児童館は幅広い年齢の子どもたちと触れ合えるやりがいのある仕事!

 

保育士が普段働く保育園と比べ、児童館と保育園の1番の違いは子どもたちの年齢層です。

 

もちろん保育園に入園するくらいの年齢の子どもたちもいますが、年齢の高い子どもたちが日々の遊びや居場所を求めて遊びにきます。

 

さまざまな年齢の子どもたちの保育は、あなた自身のスキルアップにもなります。

 

また、毎日が変化の連続となり、日々成長を実感できるでしょう。

 

保育士は保育園でしか活躍できないというわけではありません。

 

児童館という幅広い年齢の子どもたちの保育にもぜひチャレンジしてみてください。

 

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