保育のコラム

また保育現場で働きたい!保母資格を持っている人が保育士として働くには?

2022/01/07

また保育現場で働きたい!保母資格を持っている人が保育士として働くには?

 

過去に「保母資格」を取得したまま、保育の仕事を離れていて、もう一度保育の仕事をしたいとお考えになることはありませんか。

 

現在、保母資格では保育士の仕事はできません。

 

ただし、保育士資格へ切り替えを行えば再び保育の仕事を行うことができます。

 

今回は、保母資格を持つ方が保育士資格に切り替える方法や実際に保育士として復職する不安についてまとめました。

 

「保母資格を持っている人が保育士として働けるのか知りたい」「保母資格を持っている人が保育士資格を取得する方法を知りたい」とお考えの方は必見です。

 

保母資格はいつから保育士資格になったの?

 

現在の保育園のような施設は明治時代に誕生し、当時は女性であれば誰でも働くことが可能でした。

 

その後、1948年に児童福祉法が制定され、働く人は保母資格取得証明書が必要となります。

 

これが保母資格です。

 

さらに、女性のみが取得可能だった保母資格は、1977年の児童福祉法の改正により男性も「保母に準ずるもの」として「保父」という呼称も認められるようになります。

 

そして、1999年、「保母」「保父」ともに性別による名称の違いのない「保育士」へと呼称が変更になりました。

 

現在の保育士資格になったのは2003年。

 

児童福祉法の改正で保育士資格は国家資格となり、専門職として男女にかかわらず保育士資格が取得可能になりました。

 

保母と保育士は何が違うの?

 

「保母」とは「保育士」の以前の名称であり、基本的に仕事内容自体は変わりません。

 

ただし、保育士資格は各都道府県知事に資格の登録手続きを申請し、保育士証の交付が必要です。

 

また、保育士の国家資格へと変更になるのと同時に、保育の知識や技能の向上など、保育士の資質も求められるようになりました。

 

保母資格では保育士になれない。切り替えが必要

 

保育士の国家資格化へ伴い、現在は保母資格では保育士として勤務できません。

 

ただし、保母資格を保育士資格に切り替えることは手続きのみで行えます。

 

保育士証の交付は申請してから2か月ほどかかりますので、保育士として再度勤務を希望する際には余裕を持った切り替えを行いましょう。

 

保育士資格の更新は必要?

 

保育士資格の更新は必要ありません。

 

ただし、下記の場合は更新が必要になります。

 

①結婚などにより氏名が変わった場合

②本籍地の変更があった場合(現住所のみの変更であれば更新手続きは必要なし)

③保育士証を紛失した場合

 

保母資格から保育士資格への切り替え方法

 

では、お手元にある保母資格はどのような手続きで保育士資格に変更されるのでしょうか。

 

ここからは保母資格から保育士資格への切り替え手続きについて具体的にご紹介します。

 

「保育士登録の手引き」を取り寄せる

 

まずは、保育士登録申請手続きに必要な書類を取り寄せます。

 

申請書や記入例などがセットされている「保育士登録の手引き」は登録事務処理センターという機関より取り寄せが可能です。

 

用意する物

返信用封筒:1枚

角形2号

(A4用紙が折らずに入るサイズ)

※返信先住所と赤字で「保育士登録の手引き○部」と請求内容を明記

返信用封筒に貼る切手

請求部数に応じた郵便料金(1部であれば140円)を用意し、返信用封筒に貼付

返信用封筒を送るための送信用封筒

送付時に返信用封筒は折りたたみOK

※赤字で「保育士登録の手引き○部」と請求内容を明記

 

上記準備が完了したら、下記の住所へ用意したものを郵送してください。

 

〒102-0083 東京都千代田区麹町1-6-2 アーバンネット麹町ビル6階 

      登録事務処理センター 御中

 

送信用封筒にしっかりと封をし、必要な切手を貼付し、郵便ポストまたは郵便窓口から郵送します。

 

引用:登録事務処理センター「保育士登録申請手続き」

 

手数料を振り込む

 

登録事務処理センターから郵送されてきた「保育士登録の手引き」内に手数料の払込専用用紙が封入されています。

 

その払込専用用紙には3カ所の名前記入欄がありますので、すべての箇所に申請者本人の住所、氏名を記入しましょう。

 

記入した払込用紙は、郵便局に持って行き、窓口で払込手続きをします。

 

一人当たりの登録手数料は4,200円です。

 

払込の際は、ATMではなく必ず窓口で手続きし、「振替払込請求書兼受領証」(払込用紙の真ん中の部分)と、「振替払込受付証明書」(払込用紙右側の部分)を受け取ります。

 

両方に郵便局の日付入り受付印が押印されていることを確認してください。

 

手数料は、登録一人あたり4,200円です。

 

必要書類を提出する

 

払込が終わったら、必要書類を提出しましょう。

 

提出する書類は下記3点です。

・保育士登録申請書:「保育士登録の手引き」に同封

・振替払込受付証明書:手数料払込用紙の右端の部分を保育士登録申請書の裏面に貼付

・保母資格証明書原本

 

ただし、結婚等により保母資格証明書の氏名が現在と異なっている場合は現在の戸籍抄本も必要となります。

 

戸籍抄本を提出する際は、下記の2点を満たしていることを確認してください。

 

①保母資格証明書に記載されている氏名から現在の氏名への、変更経緯が確認できること

②発行日が、申請書を送付する日から6ヶ月以内であること

 

保育士証を受け取る

 

保育士証は、申請先の都道府県による審査、決定を経て、定められた事項が各都道府県の備える保育士登録簿へ登録された後に交付されます。

 

申請の受け付けから保育士証交付までの期間は、おおよそ2ヶ月程度で郵送されます。

 

万が一申請書類を郵送してから3ヶ月以上経過しても保育士証のお届けや、書類不備等の連絡がない場合は、登録事務処理センターに問い合わせしてみましょう。

 

また保育の現場に戻れるか不安な時はどうすればいい?

 

保母資格から保育士資格に切り替えを行い、いざ保育の現場に復帰となれば、どんな職場で働くのか、今の保育園がどんな雰囲気なのか不安になるのも当然です。

 

具体的に、保育現場は復職者に向けてどのように感じているかご紹介します。

 

復職先が見つかるか不安

 

待機児童解消のため保育士や保育士の労働環境改善のために、保育士の需要は現在かつてないほど高まっています。

 

そして、保育士資格(保母資格)を持っている方はブランクがあったとしても即戦力になりやすいため期待されています。

 

つまり、保育士の需要そのものが高いだけでなく、これまでの人生経験を含めた年齢の保育士も需要が高いと言えるため、復職先自体を見つけることは難しいことではありません。

 

また、復職にあたっては、厚生労働省の就業継続支援や地方自治体の就職支援セミナーなど公的に復帰支援もたくさん企画されていますので、積極的に活用してみましょう。

 

今の保育事情についていけるか不安

 

現場をしばらく離れたことにより、保育の仕事内容自体に不安を抱えることは当然です。

 

保育実務についても、地方自治体主催による保育士復職のための研修・セミナーがあります。

 

保育士支援会社なども積極的に技能研修を行っていますので、自分が不安に思っている知識や技能を補うための行動をしてみましょう。

 

また、どうしても不安な場合は保育補助や短時間勤務からの復職も可能です。

 

無理をしすぎても負担になるため、自分なりのペースで今の保育事情に対応できるように復職していくスタイルを考えていくことも可能です。

 

せっかく持っている保母資格を活用しよう!

 

保母資格を取得した後、現在まで保育士資格に切り替えていない方はまずは切り替え手続きだけでもしてみましょう。

 

せっかくの国家資格です。

 

保育士資格は保育園に勤めるだけの資格ではありません。

 

その専門知識を利用し、ベビーシッターや託児所、学童などさまざまな場面で必要とされる保育士という立場で仕事を探すことは、選択肢を広めます。

 

また、保育士資格は更新資格ではないため、生涯現役として働くことも可能です。

 

これからのキャリアの選択肢の一つとして、ぜひ保育士としてのキャリアを考慮してみましょう。

 

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