保育のコラム

【希望のキャリア別】転勤族の妻におすすめの仕事・働き方を徹底解説! 

2021/10/18

あなたの夫には転勤がありますか?

 

「夫の転勤で突然転職を余儀なくされる」「数年ごとに仕事を辞めなければならない」という転勤族の妻の悩みは自分では解決しづらく、一人で抱えがちです。

 

女性の社会進出とともに仕事そのものは好きで、働くことにやりがいを持っている人であれば尚更です。

 

今回は、「数年スパンで転職をしなければいけない、その度に辞めなければいけない、一体どんな仕事につけばいいのだろう?」と悩んでいる転勤族の妻の方に、どんな仕事の仕方であれば仕事を続けていけるのかまとめてご紹介します。

 

夫を単身赴任にするわけではなく、家族一緒に、かつ自分もしっかりと仕事を楽しめるためにはどのような方法があるのでしょうか。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

転勤族の妻が抱えやすい、仕事に関する3つの代表的な悩み

 

数年ごとに転居しなければならない転勤族の妻にはさまざまな悩みがあります。

 

今回はそのうち働く妻が抱える代表的な悩みを3つあげてみます。

 

悩み1:夫の転勤の度に転職をしなければいけない、辞めなければいけないのが面倒

 

夫の転勤のたびに、物理的に勤務ができなくなり、転職をしなければならない、辞めなければいけない状況が発生してしまいます。

 

正社員で働いていて支店への異動が可能だった場合であっても、数年おきに自己都合の異動希望を出したりしなければならないことや希望の支店に空きがなかった場合を想定するとストレスになります。

 

非正規雇用で働いていたとしても、急な退職は気持ち的に言い出しにくいこともありますし、また新しい場所で仕事先を探さなければいけないという悩みがあります。

 

また急な転勤で退職までに時間がない時、夫だけ一旦単身赴任が可能な場合と、社宅などですぐに出なければならない場合もあります。

 

引き継ぎなどの業務も満足にできないなどは、責任を持って仕事をしてきた方にとっては大きなストレスになるでしょう。

 

悩み2:また引っ越す可能性があると仕事が選びにくい、採用してもらいにくい。

 

転勤族の場合、基本的には夫が定年まで転勤が続くと考えられます。

 

転勤になるたびに「何年間のみ」など期間限定の仕事を探すことは難しいですし、実際に転勤族と言っても〇年と決定していることは少なく、いつか来る転勤のことを隠すわけにもいきません。

 

正社員で就職しようとした場合、また引っ越す可能性があるとなかなか仕事を選ぶことは難しいでしょう。

 

また、企業側としても「同じ場所で長く働けない」「夫の転勤が決まると突然辞めてしまう可能性がある」など、採用しにくい理由があります。

 

基本的には正社員などには長く働いてもらいたいという希望があるので、結果的に仕事が決まりにくく、就職活動自体が難航してしまうことに悩みを感じるでしょう。

 

悩み3:自分の将来のキャリアプランを描きにくい

 

夫の転勤によって転職や退職を余儀なくされると、これまで積み上げてきたキャリアが崩れてしまい、悔しい思いをしている方は少なくありません。

 

「私は今後どうやってキャリアを積んで自分らしく働いたり、社会貢献をしていったらいいのだろう?」と、転勤が多いが故にキャリアプランが描きにくいという悩みがあります。

 

【希望のキャリア別】転勤族の妻におすすめの仕事・働き方とは?

 

では、転勤族の妻は仕事をすること自体を諦めなくてはならないのでしょうか。

 

いえ、そんなことはありません。

 

過去に比べ、多様な働き方が認められるようになった今、働き方や職種を選ぶことでやりがいがある仕事を続けることが可能です。

 

ここからは希望別にどんな仕事、働き方が可能かをご紹介します。

 

今の仕事を辞めたくない!

 

現在お勤めの会社があり、その仕事を辞めたくない場合は、夫の単身赴任、異動申請、テレワーク・在宅ワークの申請などを考えてみるのも一つの方法です。

 

また、全国に支社がある大手企業の中には、「配偶者同行制度」を設けているところがあります。

 

配偶者同行制度を利用すれば、夫の転勤先に異動できる可能性があるため、キャリアを失うことなく仕事を続けることが可能です。


 

夫の転勤先についていきたいが、転勤先でも自分のキャリアを崩したくない!

 

夫の転勤先でもキャリアを継続したい場合、現在の会社で夫の転勤先へ異動申請が可能かどうかを確認してみましょう。

 

支店がなかったり、異動制度がない場合は、新しく転職活動をし、同業種で働く道を探しましょう。

 

条件は少し厳しくなることもありますが、キャリアを継続させておくことで仕事の勘を失わないことが重要と捉え、割り切ることも大切です。

 

正社員にはこだわらないが、正社員並みの給料がほしい!

 

特に正社員にこだわらないが、給料が正社員並に欲しい場合には「派遣」という業務形態がおすすめです。

 

派遣であれば、全国規模で派遣先がある場合があり、転勤になったとしても、転勤先の地域で派遣先があれば転職活動をすることなく、仕事を始めることができることも可能です。

 

夫の転勤に合わせて派遣先を柔軟に変えられる可能性があるので、転勤族の妻にとってはおすすめの働き方です。

 

また、派遣社員は基本的に契約期間を予め決めることができます。

 

契約期間は1年単位など長い場合もあれば3ヶ月や2ヶ月など短く具切りながら同じ派遣先で勤務することが可能です。

 

そのため、急な転勤になったとしても契約満了での円満な退社が可能となり心理的負担も低いものになるでしょう。


 

ただ、派遣社員は正社員に比べるとキャリアが積みにくかったりするデメリットも十分に理解するようにしましょう。

 

場所を選ばずに自由に働きたい!

 

仕事はしたいけれど、毎度転勤のたびに仕事を変えたくない場合は、テレワークができる企業や個人事業主、在宅ワークという選択肢を持つことも検討してみましょう。

 

在宅ワークのまま正社員として雇用する会社も増え、日本全国どころか世界中どこにいても仕事ができる時代になりました。

 

これまでの経験を活かし、場所を選ばずに働く仕事を選ぶことで、これから転勤が何度あっても安心して引っ越していくことができます。

 

正社員が難しい場合、転勤族の妻が一番働きやすい雇用形態は「派遣」

 

では転勤族の妻が一番働きやすい雇用形態はどのようなスタイルなのでしょうか。

 

一番相性がいい働き方は「派遣」というスタイルです。

 

ここからは派遣という雇用形態や転勤族の妻にとって向いている理由についてご紹介します。

 

派遣ってどんな雇用形態なの?

 

派遣社員とは、一言でいえば人材派遣会社に雇用された社員です。

 

つまり、勤務先となる会社から直接雇用されている訳ではなく、派遣社員の雇用主は人材派遣会社となります。

 

勤務先となる会社では、派遣社員に業務上の指揮命令は行いますが、給与、福利厚生、勤怠管理は、人材派遣会社が担当します。

 

働く期間は勤務先となる会社との合意により期間が決定します。

 

契約は期間限定のものや契約更新を基本的には前提としたものとありますが、契約解除の場合は1ヶ月前には通知されるため、突然の契約切れということはありません。

 

転勤族の妻にとっての派遣のメリット・デメリットとは?

 

転勤族の妻が派遣で働くメリットとデメリットとはどのようなことがあるのでしょうか。

 

まず、メリットには下記のようなものが挙げられます。

 

  • 自由度が高い
  • 仕事を選ぶことができる
  • 派遣会社に相談ができる

 

派遣社員の場合は、正社員よりも仕事の範囲が明確にされており、働く時間、働く場所などが予め取り決められています。

 

そのため、プライベートを大切にしたい人などにも自由度の高い仕事を選ぶことも可能です。

 

また、派遣会社の担当者が相談に乗ってくれることも特徴です。

 

「決定ではないけれど、数年以内に転勤がある」ということを伝えておくだけでも契約する仕事内容に配慮してくれるため、スムーズに仕事を決めることができるでしょう。

 

また、退職しなければならない際も派遣先企業と交渉するのは派遣会社です。

 

安心して転勤のための準備ができるところは大きなメリットです。

 

一方でデメリットとして次のようなものが挙げられます。

 

  • 派遣期間に上限がある
  • 契約満了の可能性がある
  • 給与は時給制である

 

派遣社員といえば、最大3年の上限があります。

 

転勤族の妻としてはありがたい反面、3年以上の夫の任期がある場合は、途中で職場を変わらなければならないかもしれません。

 

派遣会社の無期雇用社員になり同じ派遣先で仕事を続ける方法もありますが、転勤族の妻である以上その方法は取りにくいともいえます。

 

一定の契約上限があることや契約満了になってしまった場合、仕事先を変更しなければならないことは環境を変えることになるため、ストレスになる方もいるでしょう。

 

また、派遣社員は基本的に時給制です。

 

そのため就業カレンダーによる派遣先の企業で定められた休日であっても夏季休暇や年末年始休みなどの長期連休は基本的に無給です。

 

もちろん派遣社員にも一定の条件を満たせば有給休暇は取得可能ですが、長期休暇に全ての有給休暇を当ててしまうと足りなかったり、私用による有休取得が難しくなることもあるため注意が必要です。


 

派遣って実際どうなの?あんまりいい噂聞かないけど・・・?

 

派遣といえば「派遣切り」「低賃金」「ボーナスがない」などのマイナスイメージが先行しがちです。

 

もちろん、企業側としては雇用調整のために正社員よりも整理しやすい派遣社員の雇用を先に調整したり、定期昇給が約束されている正社員よりも賃金が安い傾向もあります。

 

ただし、あくまで派遣社員は契約に基づく雇用保証もされていますので、すぐに派遣切りにあうということはほとんどありませんし、賃金の交渉も契約更新ごとに話し合いが行われます。

 

ボーナスについても常用型派遣の場合は考慮されるようになりました。

 

ニュースにはセンセーショナルな扇動を伴う内容が多いため、誤解を受けることはありますが、メリットデメリットをしっかり理解すれば派遣という働き方を最適としている人も多くいることがわかるでしょう。

 

特に保育園のような専門職では派遣の需要が高い

 

派遣の需要が高く、給与も正社員と同等もしくはそれ以上になる仕事は専門職です。

 

特に国家資格など誰にでもすぐに取得することができず、一定の基準以上が求められる仕事に関しては需要が高くなっています。

 

中でも保育士は、現在、慢性的な保育士不足に陥っています。

 

厚生労働省の発表した「保育分野における人材確保の必要性」の資料によると、保育人材の需要に対し、現状は約7.4万人不足していると言われます。

 

その不足を補うために、全国保育協議会では、保育の現場では派遣やパートを含む非正規の保育士・保育教諭および保育補助者を配置している施設は91.6%にのぼると発表しています。<※2>

 

つまり、資格保有をしており流動的に働ける方の活躍が求められやすい仕事である派遣保育士は引く手数多であり、その分待遇もよく働くことが可能なのです。

 

<※2>全国保育協議会会員の実態調査報告書2016

 

転勤族の妻で正社員が難しい場合は派遣を検討してみよう!

 

転勤族の夫を持つ妻は数年ごとの転勤に伴い、なかなか正社員で働くことが厳しい現実があります。

 

ただ、働くこと自体は日々のお金はもちろん、やりがいがあったり、社会と関わっていきたい人にとっては大切なことです。

 

派遣社員という働き方は、正社員に比べ柔軟な働き方が可能なことや、転勤による数年単位での働き方にもマッチしています。

 

また「いつか定住したら働こう」と思っていてもキャリアにブランクがあるとなかなか一歩を踏み出すことに躊躇が出てしまいます。

 

キャリアにブランクを生じさせないためにも、働き続けるには派遣の仕事はぴったりです。

 

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