保育のコラム

保健だよりには何を書く?保育園で働く看護師向け・保健だよりの書き方

2017/10/05

保健だよりの書き方

 

保育園で勤務する看護師の仕事内容は、病院や保健施設での勤務とはかなり異なる要素があります。中でも、園児の保護者に読んでいただくための「保健だより」の作成は保育園看護師独自の仕事と言えるでしょう。

 

今回は、保育園看護師の重要な仕事の1つ「保健だより」の書き方についてご紹介します。

 

 

保健だよりの発行サイクルと内容は?

 

 

 

発行サイクルと内容

 

保育園の保健だよりは、大抵の園で月1回もしくは季節ごとに1回(年4回)の発行頻度である場合が多いでしょう。

内容は、主に子どもたちの健康づくりに関する情報や、日頃の園内でのコミュニケーションでは伝えきれない健康に関するアドバイスなどです。

 

保育園に子どもを預ける保護者は、基本的に仕事をしながら育児をしています。忙しい中でも親子の健康に気を配れる工夫や、ご家庭での食や体力づくりに関する知識などを盛り込むことで、より充実した内容の保健だよりを作ることができるでしょう。

 

 

 

 

 

 

保護者に読んでもらえる保健だよりにするポイント

 

 

 

 

 

 

読んでもらえる保健だより保健だよりをただ定期的に配布するだけでは、ご家庭で保護者や子どもに積極的に読んでもらえる保健だよりにはなりません。

 

目にとまる、取っておきたくなる保健だよりを作るためには、以下のポイントに気を配ると良いでしょう。

 

【ポイント1】イラストなどを適宜入れる

 

かわいいイラストや図解などを積極的に使用し、内容を読み進めたくなるビジュアルにすることで、家に帰って親子で楽しく読める保健だよりを作れるでしょう。

 

【ポイント2】子どもが興味を持つ見出しや内容にする

 

子どもが紙面を見て、積極的に関心を持ち保護者に質問をするような目立つ見出しや楽しい内容にすることも、読んでもらえる保健だよりにするポイントです。

 

ひらがなの多い、大きな文字で見出しを構成したり、子どもの好きな写真やイラストにコメントを書き添えたりしましょう。「これは何?」「何て読むの?」と自発的に質問をするような紙面にすることで、親子で楽しく読める保健だよりを作れます。

 

 

【ポイント3】例え話などを多用し、親が子に読み聞かせられる紙面に

 

保健だよりは、基本的に保護者との情報交換のためのツールですが、内容が大人向けに偏り過ぎると、発行元が保育園であるという性質上、通常より違和感が大きくなってしまいます。

民話のような例え話や絵本風の構成を取り入れ、保護者が子どもに読み聞かせながら、双方が内容を理解できるような紙面にするなどの工夫をすると良いでしょう。

 

読みやすさだけでなく、記事を書いた看護師自身にも親しみやすい印象を持ってもらえる可能性が広がります。保健だよりを単なる通信にとどまらず、ご家庭と看護師とのコミュニケーションツールとしても有用なものにできるでしょう。

 

 

【ポイント4】実際にあったエピソードなどを多用し、共感を得る

 

保育だよりは、ただ健康について淡々と書けば良いというわけではありません。保育や健康に詳しい保護者であれば、すでに一般的な健康に関する情報を知っている場合があるためです。

 

保育だよりには、保育園内にいなければ分からない実際のエピソードなどに絡めて健康情報を伝え、面白みを持って共感しながら読める内容にすることも大切。情報源のみならず、園内記録としての役割も果たすつもりで、読み物として楽しく役立つ保健だよりを作成しましょう。

 

 

おわりに

 

今回は、保育園看護師独自の業務とも言える「保健だより」の作成のコツをご紹介しました。

正確な情報伝達をベースとしつつ、楽しさや共感・興味を盛り込んだ内容にしたり、保護者だけでなく子どもが家で読める紙面にしたりするだけでも、伝える情報に対する興味を引くことができます。

保健だよりを書いた自分自身でも、後から読み返したくなるような保健だよりを目指してみると、きっと良い保健だよりに仕上がるはずです。ぜひ、楽しみながら保健だよりを作ってみてくださいね。

 

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