保育のコラム

絵本専門士とは?保育園の絵本読み聞かせに役立つ資格について

2017/10/05

絵本読み聞かせに役立つ資格

 

絵本専門士という資格をご存じでしょうか。絵本専門士は、保育園や幼稚園などで絵本の読み聞かせをする際に役に立つだけではなく、今後の仕事の可能性を広げてくれる資格でもあります。

 

保育士としてもっとスキルアップしたいと考えている方や、これから保育士として働きたいと思っている方のために、今回は絵本専門士の資格についてご紹介します。

 

 

 

絵本専門士とは?

 

 

 

 

絵本専門士絵本専門士は、子どもたちにもっと絵本を普及させるため、平成26年からスタートした民間資格です。

 

子どもの発達段階に応じて絵本を選び、研修会やワークショップなどを運営していくだけのスキルを持っていると認定された、いわば絵本の専門家です。

 

子どもたちにとって絵本は、情緒や感性を豊かにし、共感能力や言語力などを自然に培ってくれる重要なものです。

 

しかし近年、子どもがあまり本を読まなくなってきていることが問題になっています。そのため、子どもたちに絵本の良さを伝えることが重要視されていることから、このような資格が創設されました。

 

子どもは絵本の世界を経験することで、 うれしい、悲しいなどの喜怒哀楽を学びます。絵本専門士は、絵本の持っている力を存分に引き出すことができ、子どもの心に響く読み聞かせができる絵本のスペシャリストなのです。

 

 

 

 

資格はどうやって取るの?

 

 

 

 

絵本専門士資格の取得

 

絵本専門士資格を取得するためには、絵本専門士養成講座を受講する必要があります。カリキュラムに従って、絵本の専門家による合計50時間程度の授業と修了課題からなる絵本専門士養成講座を修了し、一定以上の成績を収めることが資格取得の条件です。

 

養成講座修了までの期間はおよそ9カ月です。過去の講義は土日に実施されているため、土日が休みの職場であれば現役の保育士や幼稚園教諭でも受講することは可能です。

 

 

講座を受講するためには、保育士や幼稚園教諭、小学校教諭、司書や司書補などの子どもや絵本に関連する資格を持っているか、絵本に関する一定の知識や経験、絵本や児童文学についての研究実績などを持っている必要があります。

 

 

 

絵本専門士の資格取得を通じて学べること

 

 

 

資格取得の際には、絵本に関することはもちろん、子どもの心に寄り添う読み聞かせの方法や子どもと大人の感性の違いなど、さまざまな面から絵本と向き合うために必要なことを学ぶことができます。経験によって自然と培われる能力でもありますが、絵本専門士の資格を取るためのカリキュラムの中で、効率良く読み聞かせのスキルを学ぶことが可能です。

 

 

保育園での日常生活において、絵本の読み聞かせは欠かせないものです。

 

子どもたちは絵本の読み聞かせを通じて言葉や色を覚えたり、登場人物の気持ちを考えて共感したりとさまざまな成長をしていきます。保育士が読み聞かせをする際に、絵本に関する知識を深く持っていることによって、子どもたちに絵本を通して多くのことを教えることができるのです。

 

また、絵本専門士の資格を取得することで、保育士としてだけではなく企業で絵本の企画・製作に携わったり、教育機関で講師として活躍したりと、将来的な仕事の活躍の幅を広げる可能性も広がります。

 

 

 

おわりに

 

 

 

絵本専門士の資格を取ることによって、保育士としての毎日がさらに充実し、絵本の世界をより深く知ることができます。子どもたちからその場でもらえる反応が、さらに絵本の世界を知りたいという熱意を後押ししてくれるかもしれません。

 

絵本が好きな方や、読み聞かせのワークショップ開催などに興味がある方には、非常におすすめの資格です。興味のある方は、ぜひ絵本専門士の資格をチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

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