保育のコラム

子育て支援センター(子育て広場)の役割や職員の仕事内容

2017/10/05

子育て支援センター(子育て広場)

 

核家族化が進み、気軽に育児の相談をできる家族が身近にいない方も多い現代において、子育て支援センター(子育て広場)は、子育て中の家庭にとって重要な役割を持った施設です。

 

今回は、これからの保育を支えていく子育て支援センターの役割や職員の仕事内容をご紹介します。

 

 

 

 

 

子育て支援センターの役割と職員の仕事内容

 

役割と職員の仕事内容子育て支援センターは、地域の子育て家庭に対する育児支援を目的とした施設です。自治体や地域によって呼び名が異なるため、子育て広場や子育て支援サロンなどの名称が使用されていることもあります。

 

 

子育て支援センターは、さまざまな役割を持っています。

 

ここでは、役割とそれに応じた仕事内容をご説明します。

 

【1】育児相談の窓口

 

育児中の方が気軽に悩みを相談することができる窓口としての役割を持っています。

また、虐待防止のために、児童相談所と連携を取れる体制も整えています。

 

具体的には、離乳食やしつけなどの悩みを聞き、自身の知識や経験を元にアドバイスをしたり、ベビーシッターなどのサービスに関する情報を提供したりします。

 

発達などの専門的な内容の相談の場合は、適切な医療機関や相談窓口を紹介することもあります。

 

【2】親子が自由に交流できる場の提供

 

子育て支援センターは、親と子が共に遊び、自由に交流できる場として親しまれています。子どもがおもちゃや遊具で遊ぶ場としてだけではなく、保護者同士が交流する場という側面も持っています。

 

職員は、来所した親子が安心して遊べるようおもちゃの消毒をしたり、部屋の中に危険な箇所がないかチェックしたりします。

 

また、季節に合わせた製作遊びなどのイベントや、歯科衛生士・幼児英語教育などの各分野のスペシャリスト招いて実施する講習会などを企画・準備することも、子育て支援センター職員の仕事です。

 

【3】子育てサークルや保育ママの支援

 

子育て支援センターで活動している子育てサークルの支援や、保育園に代わって自宅で家庭的保育を行っている保育ママの支援を行うことも、子育て支援センターの役割です。

 

【4】一時保育施設(実施していないセンターもあり)

 

中には、センター内で一時保育を実施している子育て支援センターもあります。

理由を問わず利用が可能な場合と、保護者が入院や親族の介護など緊急的でやむを得ない事情のときのみ利用が可能な場合とに分類されます。宿泊もできるショートステイに対応している子育て支援センターもあります。

 

 

 

どんな人が働いているの?

 

子育て支援センターの職員子育て支援センターで働くために必要な資格などは、特に定められてはいません。育児や保育についての知識や経験があれば良いとされているため、保育士資格を持っている方もいれば、何も資格を持っていない方もいます。

 

 

ただ、保育関連の仕事に長年携わっているようなベテランの方が多い傾向はあります。これは、自分の子育ての経験や知識からアドバイスができるため、初めての子育てなどで不安を持っている母親を安心させることができるからでしょう。

 

また、短時間のパートの求人も多いため、結婚や出産を機に退職した方の復職先として人気という理由も挙げられます。

 

 

 

おわりに

 

今回は、子育て支援センターの役割と仕事内容についてご紹介しました。

 

子育て支援センターの仕事は、育児中の母親や地域の子育てサークルなどの支援をしながら、多年齢の子どもとふれあうことができるすてきな仕事です。自身の子育てが一段落したので保育士経験を生かして働きたいと考えている方には、特におすすめです。ブランクがあるので保育園以外で働きたいと考えている方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

 

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