保育のコラム

身近な物で簡単に! 手作りおもちゃの世界 9月号

2017/10/05

 季節ごとの行事やイベント等、様々な体験を子どもたちにさせてあげたいと、どなたも考えておられると思います。家族と出かけた夏祭り、園の先生やお友達とお泊りしたこと、沢山の体験が栄養となって子どもたちは成長していきます。

 しかし「体験は大切」とわかってはいても、忙しい日常でそうそう設定するのは簡単ではないと思います。そこで今回は、「さりげない体験」を提案してみます。

 例えば電話。今携帯電話が普及し固定電話を置いているご家庭も少なくなりました。子どもたちも積み木をスマホに見立てて、人差し指でスワイプしたりしています。それどころか本物を上手に扱い動画などを見ている子どもを見かけることも少なくありません。本物で遊ばれると困るし、そんなに好きなら…と携帯電話型のおもちゃを買ってしまおうとなりがちですが、ちょっと待ってくださいね。そこはあえて固定電話型のおもちゃを選んでいただきたいと思います。ママや先生が「もしもし~○○くんですか」とそのおもちゃで一緒に遊んであげて下さい。「これ電話よ」と教えなくても遊びの中で電話を認識し、本物の固定電話を見た時に繋がればいい、それが体験だと思います。

 

さて、この写真は果物の種です。何の種かご存知でしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正解は「マンゴー」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

①    食べた後のマンゴーの種をよく洗う

 

②    果肉をこそぎおとし、毛をはさみで切る

③    水気をよく拭き取り窓辺で十分に乾燥させる

 

遊び方

 

1      歯固め(遊んだあとは洗ってまた乾かす)

2      振って音を楽しむ(中の種子が小さくなりカタカタ鳴る)

3      目玉シールを貼りお人形ごっこ

4      マンゴーの写真でカードを作り種探しゲーム

5      袋にいろんな種と入れて種あてゲーム

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

↑ 3の参考例

 

※誤飲などに注意し、対象児の月齢など十分考慮してください。

 

 遊びは必ず見守ってください。

 

 捨ててしまい目にすることのないものでも、おもちゃとして命を吹き込んでもらえればそこにあるだけで、子どもたちの体験となると思います。

 

「これがマンゴーの種ですよ」「桃の種よ」と教えるのではなく、おもちゃとしてさりげなく子どもたちの周りにある、そんな保育環境、素敵ですね。

  

 

 

 

山岡千秋先生 プロフィール紹介

 

 

 

 

 

芸術教育研究所 夏の講座講師。おもちゃインストラクター養成講座講師。

恵愛病院 よちよちクラス講師。

東京おもちゃ美術館 トイ工房・サイエンストイクラブ、子育て支援センターグラン・マ、けやの森学園 未就園児「あそびにおいで」等に在籍。

その他、幼児番組の造形指導等、幅広く活躍。

 

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