保育のコラム

絵本トーク9月号 おじいちゃんおばあちゃんとの触れ合い

2017/10/05

◆◇◆◇◆◇おじいちゃんおばあちゃんとの触れ合い◆◇◆◇◆◇◆

 

 月が美しい季節ですね。今年の仲秋の名月は9月8日。仲秋の名月は十五夜とも芋名月とも

呼ばれ、古来より大変深く愛でられ崇められてきました。今月はそんな月の絵本をご紹介します。

 

深く愛でられてきた月の絵本(*お薦めの年齢は目安です) 

 ①0歳~      ②1歳半~     ③2歳半~    ④3歳~        ⑤4歳~           ⑥5歳~

                
             

 

①『おつきさまこんばんは』林明子/さく 福音館書店 

 

*三角屋根のお家の上にくっきり浮かんだお月さま。笑顔いっぱいの姿に、どの子も満たされます。

②『おつきさまこっちむいて』片山令子/ぶん 片山健/え 福音館書店

*「おつきさま、なぜぼくのあとをついてくるの?」全編子どもの視点から描いたほのぼの感ある絵本。

③『お月さまってどんなあじ?』マイケル・グレイニエツ/絵と文 いずみちほこ/訳 らんか社

*お月さまをひとくち食べてみたい動物たちが、力を合わせて挑むファンタジー絵本。必読!!

④『パパ、お月さまとって!』エリック=カール/さく もりひさし/やく 偕成社

*お月さまと遊びたい娘モニカの願いに、パパは長いはしごをもって、高い山に登ります・・・。

⑤『月へミルクをとりにいったねこ』 アルフレッド・スメードベルイ/さく たるいしまこ/え  ひしきあきらこ/やく  福音館書店

*かあさんねこの一途な思いが、ぶたやおんどりやこうしを巻き込みコミカルに展開。爽やかな読後感。

⑥『月の満ちかけ絵本』大枝史郎/文 佐藤みき/絵 あすなろ書房

*この1冊で、きっとたくさんの月博士が誕生!! 親子で月の満ちかけを観察してみましょう。

 

おじいちゃんおばあちゃんとの触れ合い(*お薦めの年齢は目安です) 

  9月15日は敬老の日。おじいちゃんおばあちゃんとの触れ合いを大切にしましょう。世界中に、たくさんの優れたおじいちゃんおばあちゃんを描いた絵本があります。その1部をご紹介します。これらの昔話(⑦⑧)や創作物(⑨~⑫)を通し、祖父母や家族との触れ合い・絆がより深められたらいいですね・・・。

 

 ⑦ 1歳半~           ⑧2歳半~      ⑨3歳~       ⑩4歳~        ⑪5歳~      ⑫5歳~        

 

 

⑦『おおきなかぶ』ロシア民話 A・トルストイ/再話 佐藤忠良/画 内田莉莎子/訳 福音館書店

 

⑧『はなさかじいさん』石崎洋司/文 松成真理子/絵 講談社

⑨『おじいちゃんのごくらくごくらく』西本鶏介/作 長谷川義史/絵 鈴木出版

⑩『ざぼんじいさんのかきのき』すとうあさえ/文 織茂恭子/絵 岩崎書店

⑪『だってだってのおばあさん』佐野洋子/さく・え フレーベル館

⑫『おじいさんならできる』フィービ・ギルマン/作・絵 芦田ルリ/訳 福音館書店 

 

★さっそくトライ!今月のミニおはなし会                  

 

 今月は0~2歳児対象のミニおはなし会をご紹介します。

まず♪おつきさまえらいの、次に♪こんこん小山の小兎はを唱えてみませんか。そして、月齢・年齢に応じ上記①の『おつきさまこんばんは』や③の『お月さまってどんなあじ?』などを読みます。どの子もきっと美しい月の世界に、兎や大きなハサミのカニなど、様々な想像上の生き物を夢想することでしょう。

 

1:それぞれの歌詞は、

♪おつきさまえらいの 

おつきさまえらいの かがみのようになったり くしのようになったり はるなつあきふゆ にほんじゅうをてらす

 

♪こんこん小山の小兎は 

こんこん小山の小兎は なぜにお耳がなごござる おっかちゃんのぽんぽにいたときに ながい木の葉をたべたゆえ それでお耳がなごござる

こんこん小山の小兎は なぜにおめめがあこござる おっかちゃんのぽんぽにいたときに あかい木の実をたべたゆえ それでおめめがあこござる (なご=長い あこ=赤い)

 

2:遊び方は、

♪おつきさまえらいのは、月のペープサートや月に見立てたリングや丸いものを持ち、ゆったりと語りかける気持ちで歌いましょう。

♪こんこん小山の小兎はは、物語を内包した詩情豊かなわらべうたです。兎の手袋人形を添えながら、自然なことばのイントネーションで語ってみましょう。

 

*参考図書 『すぐ覚えられるわらべうたあそび』CD付き 木村はるみ著 成美堂出版

『新訂わらべうたであそぼう 乳児のあそび・うた・ごろあわせ』コダーイ芸術教育研究所著 明治図書

                                                 

 では次回をお楽しみに…。

 

(「はぐはぐの樹子ども図書館」館長 金澤和子)

 

 

 

 【プロフィール】

 

  「はぐはぐの樹子ども図書館」館長。司書・保育士。
   横浜市・南区地域子育て支援拠点内「はぐはぐの樹子ども図書館」で、絵本相談・おはなし会・わらべうたなどを通し、子育て支援に従事。

  子どもと本をつなぐ活動を始めて25年。

  市民グループ「子どもと本」代表。

  著書:『赤ちゃんと絵本であそぼう!』一声社

 

 

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