保育のコラム

幼稚園教諭と保育士ってどれくらい給料額が違ってくるのでしょうか?

2021/01/07

幼稚園教諭と保育士ってどれくらい給料額が違ってくるのでしょうか?

これについては国などから統計情報が出ていますが、統計情報によれば保育士と幼稚園教諭の給料額はほとんど変わりません。

そうなのですね!私は今保育士の処遇改善が進んでいるというので、てっきり幼稚園教諭の方が高いかと思っていました。

これも各保育園や幼稚園によるところが大きいので、一概にはどちらが高いとは言えませんが、一般的に幼稚園教諭と保育士の給料体系や金額にどのような違いがあるのかなどを解説していきますね!

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

保育士と幼稚園教諭の平均給料額の違い

厚生労働省が毎年調査している「賃金構造基本統計調査」で調べてみると、保育士と、幼稚園教諭のお給料については次のようになっています。

表1:ここに文章が入ります

職種

平均年収

平均年齢

保育士(保母・保父)

約342万円

35.8歳

幼稚園教諭

約341万円

33.3歳

【引用元:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』より】

本当にほとんど変わらないんですね。幼稚園教諭の方が高いと思っていましたが、保育士の方が少しだけ高いのが意外です。

保育士と幼稚園教諭の初任給額の違い

初任給についても同じなんですか?

そうですね。初任給についてもほぼ差はありません。

表2:ここに文章が入ります

職種

初任給

保育士(保母・保父)

約18.7万円

幼稚園教諭

約19.2万円

【引用元:厚生労働省『賃金構造基本統計調査』より】

こちらもほぼ同じような感じですね。

なぜ、幼稚園教諭の給料の方が高いイメージがあるのか?

幼稚園教諭の方がお給料が高いと思っていましたが、そうでもないのですね。

どうして幼稚園教諭の方がお給料が高いイメージがあるのでしょうか?

どちらかと言えば、お給料と働く時間のバランスが取れているのが幼稚園教諭というイメージから、幼稚園教諭の方が相対的にお給料が良いというイメージになったのかもしれませんね。

なるほど。確かにそういうイメージはあります。

幼稚園の多くは14時ごろに下校時間を迎えます。

お昼寝がないとは言え、保育時間は5時間程度と非常に短く、子どもたちが帰宅してから残務や翌日の準備をする時間が保育園に比べて多くあります。

また、子どもたちの夏休みや冬休みにまとまったお休みを取りやすかったりすることで、給料面だけでない待遇面での良さを感じることもあるでしょう。

幼稚園の場合は運営する園によってもお給料にかなり差があり、極端に高額なお給料をもらうことが注目されたイメージかもしれませんね。例えば、都心にある名門幼稚園などでは、父兄からの多くの寄付金などが集まります。それを幼稚園教諭にも還元することで、お給料が高くなります。

独自の教育指導方法を取り入れた幼稚園では、月々の保育料がかなり高額な幼稚園もあります。その場合、幼稚園教諭といっても特別な技能があることが求められ、その報酬であるお給料は高額になることがあります。

保育園は社会福祉施設の一つなので、保育料としてあまりに高額な金額を得にくいという点もあり、こういった飛び抜けて高いお給料をもらっているイメージがないのかもしれないですね。

保育士資格と幼稚園教諭免許を持っていると就職に有利になる!?

保育士でも幼稚園教諭免許でもどちらかを持っていれば、同じくらいのお給料ということなんですね。

そうですね。ただし、これからの転職を考えるのであれば、両方持っていることのメリットもあります。

一体どんなメリットがあるのでしょうか?

共働き家庭が増え、保育園が増えているのはご存知の通りですが、少子化に加え保育園入所希望者が増えたことから幼稚園への入園希望者は減少しています。

そこで、幼保一体型教育として幼稚園から、「認定こども園」として運営形態を変更している幼稚園も数多く見られるようになりました。

認定こども園では、幼稚園教諭と保育士の両方を持っている「保育教諭」というニーズが高まっており、両方持っていることで就職しやすいと言えるでしょう。

また、幼稚園教諭も保育士も「子どもを健やかに育てる」という視点で本質は同じです。

教育的観点からの知識も、保育的観点からの知識も両方併せ持っていることで、保護者からの信頼も高くなるでしょうし、専門性も高まると思います。

これからのご自身のキャリアのためにも、両方持っておくことは決して悪いことではありません。

 

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