保育のコラム

保育士の服装ってなにが正解?季節・行事別の服装例を紹介!

2021/04/06

保育士の服装ってなにが正解?季節・行事別の服装例を紹介!

毎日、園児たちとアクティブに動き回る保育士にとって、ふさわしい服装とはどのようなものでしょうか。

保育士は、子ども達にも保護者にも行動・言動の一つ一つが細かく見られています。当然ながら服装などの身だしなみも行動の一部として注目されています。

見た目が与える印象は大きいからふさわしい服装を選びたいけれど、巷にあふれる多くの洋服の中からどんなものを選べば良いのか迷ってしまいますね。

そこで、今回の記事では「保育士らしい服装って何?」「どんな服装なら、子どもや保護者に印象が良くなるの?」といった、保育士が服装や身だしなみの面で気を付けることや季節や行事ごとの服装選びについてまとめてみました。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

保育士はなぜ服装に気を付けるべきなの?

保育士が身だしなみを整えることは、一社会人として当然のことです。

どんな職業であっても、プロとして相手に不快な思いをさせないために服装を整えるということは、最低限のマナーと言えるでしょう。

子どもの見本となる存在であり、指導者でもある保育士がふさわしい服装をすることは、保護者や地域の方へ安心感を与えることにもつながります。

逆に、保育士がだらしない格好や、保育を行うのにふさわしくない格好をしていると、多くの人が不安に感じてしまうのが事実です。

「人は見た目が9割」という言葉もあるほどですから、見た目の一部である服装は思っている以上に重要です。どんなに真剣に保育士の仕事に向き合っていても、服装がふさわしくないだけで悪い印象を持たれてしまうようでは残念ですよね。

ですから、保育士の服装は、おしゃれや華やかさを優先したものを避けて、清潔感や誠実さが感じられるものを選ぶことが大切です。

保育士の服装を考える時の3つのポイント

保育士の服装ってなにが正解?季節・行事別の服装例を紹介!

保育士として理想的な服装とはどのようなものでしょうか。

いちばんの大前提として、「子どもにとって安全であること」が挙げられます。そして、この前提に基づいて、以下に押さえておきたい3つのポイントを紹介します。

子どもが誤飲やケガをする可能性のない服装を選ぶ

保育士の仕事上、子どもが飛びついてくる、洋服を引っ張られることが多々あります。

子どもが飛びついてきた際、洋服にスタッズ・ビジュー・ビーズなどの小さくて固い飾りがついている服は、子どもの肌を傷つける恐れがあります。

また、洋服を引っ張られたついでに飾りが取れて落ちてしまうことも考えられます。

小さな飾りが床に落ちてもすぐに気付くことは難しく、園児による誤飲を招くこともありますので、装飾付きの服は避けるのが賢明です。

ボタン付きの洋服も同じ理由で避けた方が無難ではありますが、TPOによっては着る必要性がある場合もあるでしょう。

事前に取れかかっているボタンはないかをきちんと確認し、取れそうなものは縫い付けなおしておくようにしましょう。

他にも注意しておきたいのは静電気です。

ニットやモヘアなど静電気が発生しやすい素材の洋服は、子どもと触れ合ったときにバチッとなりやすく、子どもに痛い思いをさせてしまいます。

子どもにケガをさせたり、痛い思いをさせることで、保護者からのクレームにつながりかねません。十分に注意しましょう。

危険に対応できるように動きやすい服装を選ぶ

園児のお世話から事務仕事までオールマイティーにこなすことを求められる保育士には、とにかくフットワークが求められます。

子どもと一緒に遊んだり散歩をしたり、ケンカが始まったら急いで駆け付けたりする中で、動きづらい服装やおしゃれを優先した服装では効率が悪く、仕事がしにくくなります。

必然的にズボンがマストとなり、中でもジャージが最も動きやすい服装といえるでしょう。

最近では生地の伸びがいいストレッチパンツやチノパンも動きやすくて人気です。

機動力を考えると、特にボトムの足さばきのしやすさに気を遣うと良いでしょう。

トップスは、洗いやすく引っ掛かりのないTシャツがベストです。

また、動きやすさだけでなく、保育士自身の安全を守るために、子どもが引っ張りたくなる紐やフードがついている洋服は避けましょう。

露出が少ない服装を選ぶ

特に真夏は非常に暑いので、子どもの相手をするのは大変です。

夏の暑さをしのぐために薄着になりたいという考えを持つかもしれませんが、肌の露出が多過ぎる服は保育士にはNGです。

タンクトップや短パンは涼しいですが、保護者や子どもたちに下品な印象を与えるためです。

また、保育園の運営には地域の協力や理解も重要なので、園外の人にも保育士として信頼感のある存在であることが大切です。

さらに、肌の露出を少なくしておくことは、保育士自身にもメリットがあります。

動き回る仕事であることを考えれば、通常よりも肌を露出している部分にケガをしやすいといえます。

また、園児と一緒に公園にお散歩に行った際には、虫刺されを避けるためにも露出は少ないほうが良いでしょう。

保育士の基本の服装は?こんな服がおすすめ!

保育士の基本の服装としては以下のようなものがおすすめです。

【ボトム】

・ジャージ

・動きやすいボトム(ストレッチ素材のデニムパンツ・チノパンなど)

※裾が気になるスカートは動きやすさを損なうので避けましょう。

【トップス】

・Tシャツ

・ポロシャツ

・エプロン

・スモック

 

また、洋服の素材にも気を付けましょう。

素材を選ぶ上で気にするべきポイントは以下になります。

 

・色落ちしにくい、もしくは色落ちしても気にならないもの

・毛玉ができにくいもの(綿100%のものなど)

・何度洗っても縮まないもの

 

季節別!保育士におすすめの服装

 

保育士として必要な服装は、暑さや寒さに違いのある各季節ごとに変わってきます。

こちらでは季節ごとにおすすめの服装についてまとめてみました。

 

春は一年の中でも過ごしやすい季節ですが、寒い日と暖かい日の気温差に幅があります。

また、花粉症の方は相応の対策が必要です。意外と日差しが強いため、紫外線対策もしっかりしましょう。

 

【対策・役立つアイテム】

・薄手の長袖Tシャツ

・UVカット素材の服装

・カーディガン

 

 

夏は高温で汗をかきやすく、屋内外を問わず日焼け対策が必須です。

屋外で思いっきり体を動かし、汗をたっぷりかいて保育園に帰った後に、屋内の冷房で体を冷やしやすい点には注意が必要です。

体調不良につながりますので注意しましょう。

また、暑いからといって過度に露出の多い服装は避けましょう。

 

【対策・役立つアイテム】

・綿素材のTシャツ

・吸湿速乾素材のアイテム

・帽子

・日よけのアームウォーマー

・薄手のカーディガン(屋内の冷房対策)

 

 

秋は、涼しい日も多くなり過ごしやすい季節ですが、夏並みに残暑が厳しい日もあれば、急に冷え込む日もあり、寒暖差が激しいです。

また、朝夕は肌寒いことも多く、風邪を引きやすくなるので温度調節をしやすい服装を心掛けましょう。

 

【対策・役立つアイテム】

・春よりも厚めのカーディガン

・薄手の脱ぎ着しやすい上着

 

 

冬は気温が下がり、空気が乾燥して風邪もうつりやすい季節です。

屋外が寒い一方で、屋内では暖房をつけているので意外と暑くなることもあります。

着脱しやすい服装で、うまく温度調節をするのが大事です。

お散歩時の防寒対策としてマフラーを使用するのは、安全上好ましくありませんので避けた方が無難でしょう。

 

【対策・役立つアイテム】

・フリースや裏起毛などの暖かい素材のアイテム

・防寒機能のある下着

・長袖のエプロン

 

行事別!保育士におすすめの服装

 

保育士には、動きやすく清潔感のある服装がふさわしいという旨をお伝えしてきましたが、行事ごとにTPOをわきまえた服装をすることももちろん大切です。

こちらでは行事別におすすめの服装についてまとめてみました。

 

運動会

 

運動会では普段よりもさらに動きやすさを重視しましょう。

ジャージのサイズとデザインには要注意です。

ウエストが緩いもの、裾が絞られていないものは動きづらくなります。

また、長時間屋外で過ごすので、日差し対策として帽子も必須です。

靴は紐タイプのスニーカーよりも、スリッポンやマジックテープで着脱できるスニーカーが安全面でもおすすめです。

 

生活発表会

 

生活発表会とは、歌やダンス、劇などを園児が披露して、保育園生活で得た成長を保護者に見てもらう行事です。

保育士は、前の演目の片づけや次の演目の準備など、忙しく立ち働くことになるので、いつもの保育園生活で着ている動きやすく清潔感のある服装をするのが一般的です。

普段よりも保護者の目に触れる時間も長いので、フードや色が目立ちすぎる服は避け、清潔感にはいつも以上に気を配りましょう。

保育参観の場合は、園によってはフォーマルな服装の指定がある場合があります。

必ず前もって園に確認し、方針に従うようにすれば間違いないでしょう。

 

遠足

 

運動会と同じく普段よりも動きやすさを重視した服装が良いでしょう。

寒い時期の場合は、丈が短めのダウンやフリース生地の上着が、動きにも影響せず使いやすいです。

かばんは、リュックやウエストポーチなど両手が空くタイプが機能的です。

一緒にプールに入る場合は水着の着用が必要になります。

ビキニやスカートタイプは避けて、脱ぎ着しやすいセパレートタイプで露出が控えめのものが良いでしょう。

 

入園・卒園式

 

入園式・卒園式は、フォーマルな服装が基本です。

入園式はおめでたい式なので、スーツの色もベージュや白などの明るいものでも問題ありません。

反対に卒園式は、これから小学校に通うようになる子ども達を送り出す式なので、黒やグレーなどのシックな色のスーツを選ぶと良いでしょう。

あくまでも主役は子どもと保護者なので、派手なデザインのものは避けましょう。

スーツの形は、パンツスーツがベストですが、スカートの場合はひざ下まで丈があるタイトでないもがおすすめです。

式典の場合の服装の扱いは園によっても異なるので、前もって主任や園長先生に確認を取りましょう。

 

研修

 

園外への研修は園の代表としての参加になります。

ジャージやサンダルなどは、だらしない印象を与えるので避けましょう。

スーツまで堅苦しくなくても良いですが、少しフォーマルなテイストを加えて、ジャケットを羽織るなどすると好印象です。

研修の内容によっても服装が変わる場合があるので、過去に同じような研修に参加したことのある先輩や同僚に確認すると間違いないでしょう。

 

TPOに合わせた服装で子どもたちと楽しく過ごそう!

保育士の服装ってなにが正解?季節・行事別の服装例を紹介!

今回の記事では保育士の服装についてまとめてみました。

大切なのはTPOにあった服装を選ぶことです。

機能性を重視すべきときもあれば、入園式・卒業式などの式典でフォーマルな服装が求められるときもあります。

多くの時間を過ごす職場で好きなおしゃれができないことは、残念に感じることもあるかもしれませんが、おしゃれは休日に思いっきり楽しんで、保育園では子どもたちや保護者の方から信頼される保育士であるために、清潔感や誠実さが感じられる身だしなみを心がけましょう。

子ども達は保育士を通して社会を見ているといっても過言ではありません。子ども達のお手本として、毎日明るく楽しく爽やかに過ごしてくださいね!

 

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