潜在保育士とは?保育士が現場復帰しない理由と行われている対策
そもそも潜在保育士とは?
潜在保育士とは、保育士資格を持っているにもかかわらず、保育士として働いていない人のことを言います。
保育士資格をもつ173万人のうち、保育士として実際に働いているのは66万人ほど。
つまり、潜在保育士は107万人もいるとされています。
参考:子ども家庭庁「保育士の復職支援の強化について」
毎年多くの保育士が誕生しますが、「国家資格なのに報われない」「仕事と家庭の両立ができない」など、保育士をやりたくても経済的、体力的、精神的な事情から離れる人が多いのが現状です。
潜在保育士が現場復帰しない主な理由とは?
では、潜在保育士が保育の現場で働かない理由は、どのようなものなのでしょうか。
厚生労働省「保育士の現状と主な取組」によると、過去に保育士として就業した者が退職した理由として、大きく3つ挙げられます。
- 職場の人間関係
- 給料が安い
- 仕事量が多い
ここからは、それぞれの理由について説明します。
理由1:職場の人間関係
保育現場では、職員同士の連携が欠かせません。
しかし、閉鎖的な環境やコミュニケーション不足により、人間関係が悪化することがあります。
特に、女性が多い職場では、派閥や意見の対立が生じやすく、これがストレスの原因となり、離職を考える保育士も少なくありません。
また、実習や研修の段階で、指導者からの否定的な指導や、冷たい対応を受けた経験が、保育士としてのキャリアに対する不安を増幅させることもあります。
理由2:給料が安い
保育士は国家資格であり、子どもの命を預かる重要な仕事にも関わらず、給料に対して割が合わないと感じる方が多いようです。
ほかの専門職と比べても、キャリアに対する評価が変わりにくいという不満もあり、割の良い他の職種へ移った人も多いのが現状です。
国や各自治体も、保育士の給料アップへの対策を打ち出してはいるものの、納得のいかない人が多いことが数字に現れているのではないでしょうか。
理由3:仕事量が多い

保育士の業務は、子どもの保育だけでなく、事務作業や保護者の対応、行事の準備など多岐にわたります。
特に、壁面の装飾や書類作成などの業務が負担となり、長時間労働や持ち帰り仕事につながるケースもあります。
このような過重労働が、心身の疲労を招き、職場復帰の妨げとなっています。
潜在保育士が復帰しない隠れた理由がある
潜在保育士の復帰についてのニュースを見たことがありますか?
そこでは待遇の悪さ、賃金の低さなどばかりが議論されています。
もちろん、それもありますが、実はそればかりではないのです。
家庭との両立が難しい環境や、ブランクにおける不安も潜在保育士の復帰を妨げているのです。
潜在保育士の復帰のために行われている対策とは?

潜在保育士の復帰・復職に関しては、地方自治体、民間企業で様々な政策が行われています。
具体的には、再就職支援のためのセミナー開催や、就職準備金の貸付などがあり、職場復帰の不安を取りのぞく取り組みを行っています。
また、民間企業でも「最新の知識・技能」の再習得だけではなく、時短勤務や派遣勤務など「家庭との両立」に向けた取り組みが実行されています。
詳しくは次の記事にまとめていますので、併せてご覧ください。
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家庭との両立しやすい労働環境をつくる事が大切
保育士資格を取得している人の多くは「子どもが好き」で保育士を志しており、保育士業務を離れたからといってその気持ちが消えたわけではありません。
しかし、自身の生活やライフステージの変化によって働けなくなり、復帰を困難にさせています。
そのため、今後は「家庭や子育てとの両立がしやすい環境」をいかに作っていくかが重要です。
実際に、保育園だけでなく、保育士を支援する民間企業も、家庭と両立できる勤務体系や労働環境を作るべく動いています。
もし、あなたが保育士として復職の希望があれば、これらの施策を利用して復帰の道を選ぶことができます。
保育士として、自身のライフステージと一緒に無理なく働ける時代は、すぐそこに来ています。



