保育のコラム

3歳児の室内遊び!集団遊び・運動・ゲーム・手遊びなど12個のアイデアまとめ

2020/11/03

3歳の室内遊び

元気いっぱい動き回る3歳児。

身体も立派な幼児になり、行動範囲も増える中、保育園ではどうしても室内でしか遊べない日もあります。

そこで今回は3歳児が室内遊びでも、心身ともに成長を促す遊びをご紹介します。

成長著しい3歳時期の室内遊びを思いっきり楽しんでください!

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

3歳児に合った室内遊びってどんな遊び?

遊びを考える際に、まず抑えておきたいのが発達の特徴と、それを活かした保育のねらいです。

3歳児の発達には下記のような特徴があります。

表1:3歳児の発達の特徴

 

発達の特徴

具体的な行動や言動の特徴

体の動き

土踏まずが形成される時期で、全身を使ってバランス感覚が養われる

・片足立ちができるようになる

・後ろ向きに歩ける

・爪先立ちで歩けるようになる

生活習慣

自我が明確になり、自分の身の回りのことを自分できるようになる

・一人で排泄ができるようになる

・お手伝いなどを積極的にできるようになる

言葉

言葉の爆発期と呼ばれ、語彙が急速に増える

・挨拶ができるようになる

・「てにをは」と言った助詞が使えるようになる

・感情を伝えられるようになる

3歳児の室内遊びその1:集団遊び

3歳の室内遊び

3歳児は一見集団遊びを楽しんでいるようで、実はまだまだ平行遊びです。

平行遊びは、幼児の発達に伴って現れてくる遊びの状況の一つで、複数の幼児が同じ場所にいて、同じ遊びをしながらも、相互に関わりを持たない状況のことを言います。

ただ、同じ遊びを楽しんだり、保育士がコミュニケーションの見本を見せたり介助することで少しずつ関わり合いが生まれてきます。

保育士の介入をお手本に、一緒に遊ぶ楽しさや「友達」と言う存在の認識につなげていきましょう。

ここからは具体的に3歳児に有効な集団遊びの具体例をご紹介します。

<1>用意するのは椅子だけ!「フルーツバスケット」

準備するもの

人数より1つ少ない数のイス

遊び方

1:椅子を内側に向け、円になるように並べる

2:子どもたち全員に3〜4種類のフルーツを割り当てる。

3:真ん中に立つひとを1人きめ、それ以外は椅子に腰掛ける

4:真ん中の人は割り当てられたフルーツを言うと該当するフルーツの子たちは席を立ち、空いている席に座る。真ん中に立っている人もこの時席取りに参加する。

5:席に座れなかった人は真ん中に立ち、また同じようにフルーツを言う。(繰り返し)

6:真ん中の人が「フルーツバスケット」と言うと、全員が席を立って空いている席を探す。

ポイント

・狭い範囲で複数人が移動するので、衝突や転倒に気を付ける

・椅子の脚に引っかかっての転倒に留意する

<2>なが―く繋げよう「じゃんけん列車」

準備するもの

なし

遊び方

1:じゃんけんをして負けた方は勝った人の背中に手を置き列を作る

2:先頭にいる人同士でじゃんけんをし、1を繰り返す

3:最終的に1本の列車になったら終わり

ポイント

・事前にじゃんけんのルールを復習しておく

・じゃんけんを理解できていないこともあるので、できるだけ保育士が付き添ってあげる

<3>判断力を育てる!「はんたい信号」

準備するもの

なし

遊び方

1:オニを1人きめる

2:オニが指示した内容と別の動きをする

例)オニ「右手をあげて」→左手を上げる、オニ「走って」→歩き回る

ポイント

・手や体が当たらないように子どもたちの間隔に配慮する

・走り回る際に転倒や衝突に配慮する

<4>バランス感覚を養う新聞紙島

準備するもの

新聞紙

遊び方

1:広げた新聞紙を島に見立て、何人のれるかチャレンジする

2:新聞を半分にたたみ、同じように何人のれるかチャレンジする

3:さらに新聞紙を半分にたたみ繰り返す

ポイント

・足を踏んだり押し合いになる事故を防ぐ

3歳児の室内遊びその2:運動系の遊び

体をコントロールすることがおおよそできるようになってくる3歳児。

運動経験を積むことで、身体能力を高めることができます。

身体能力を高めておくことで、怪我や事故から身を守ることもできるようになるため、室内であっても運動系の遊びでしっかりと身体を動かしましょう。

<1>運動神経UP!「けんけんぱ」

準備するもの

けんけんぱ専用輪っかやフラフープなど代用可能なもの

マスキングテープなどで床に円を描くなど

遊び方

1:輪っかを列に並べる。

2:一つ輪っかのところは片足、二つ輪っかが横に並んでいる場合は両足。

ポイント

・けんけんができない場合もあるので、最初は輪っかのない状態から練習しておく

・よろけたり、転倒に注意する

<2>スリルが楽しい「かみなりゲーム」

準備するもの

特になし

遊び方

1:仰向けに横になる

2:大人がオニになり、「か、か、か…」と間を引き延ばしながら、「かみなり!」ということ

3:子どもたちは、おへそを手で隠し、うつ伏せになる。

4:オニ役の大人におへそを取られたら負け

※2を行う場合に「かかし!」や「かみひこうき!」など他の言葉を言ってもOK!その場合は子どもたちは何もリアクションをしてはいけません。

ポイント

・慌ててひっくり返る時に怪我をしないように注意する

・棚の上のものなどが落ちてもないように確認する

<3>楽しく綺麗に!「ぞうきんがけリレー」

準備するもの

ぞうきん

遊び方

1:ぞうきんを水に濡らし、部屋の端っこでスタンバイする

2:部屋の端から端にぞうきんがけをする

ポイント

・勢いよく飛び出して、頭や顔から転けるのを防ぐ

・ぞうきんを絞ったり洗ったりするなども手指の発達に効果がある

<4>友達とペアで!「ボール運びリレー」

準備するもの

ボール

遊び方

1:チームに別れ、二人組を作る

2:スタートとゴール、折り返し点を決める。

3:2人で手を繋ぎその上にボールをのせ、スタートから折り返し地点、ゴールまでボールを落とさないようにする。ボールを落としたら、その地点から再スタートする。

4:ゴールまで来たら、同じチームの次のペアにバトンタッチ

5:先に全員がゴールしたチームのかち

ポイント

・ボールは風船などにすることで安全に配慮することができる

・できるだけ身長が同じ2人をペアにしてあげることで、ボール運びがやりやすくなる

3歳児の室内遊びその3:ゲーム系の遊び

ゲームにはルールが存在します。

社会性が生まれてくる3歳児にとってルールを理解すること、ルールを守り、仲間と協力したり楽しむという経験は心理面での発達にも大きく役立ちます。

ここからはゲーム系の室内遊びのアイデアについてご紹介します。

<1>道具なしで楽しめる「手遊び」

3歳児になると複雑な手遊びも楽しめるようになるため、少しづつ手遊びの難易度をあげていくのも良いでしょう。

頭で考えていることを指先まで伝達させることで、発達を促すことができます。

おおきくなったらなんになる

遊び方

1、動画を参考に歌とふりを楽しむ

パンやに5つのメロンパン

遊び方

1、動画を参考に歌とふりを楽しむ

<2>ペットボトルで「ボーリングゲーム」

準備するもの

ペットボトル

遊び方

1:ペットボトルの空き容器をボーリングのピンに見立て並べる

2:ボールを転がす

3:多く倒した人の勝ち

ポイント

・子どもたちの様子を参考にピンまでの距離を決める

<3>空き箱で「ドミノゲーム」

準備するもの

ティッシュなどの空き箱

遊び方

1:空き箱を慎重に並べる

2:スタート地点を倒し、全部が倒れるかどうかを楽しむ

ポイント

・最初は短く真っ直ぐな簡単なものにし、倒す達成感を感じさせる

・空き箱は同じ種類だけでなく様々な大きさや形で楽しむことも良い

室内遊びで3歳児の成長をサポートしよう!

3歳の室内遊び

雨が続いたり、異常な暑さが続く日々などは外遊びもままならず、室内遊びが中心になってしまう保育園。

しかし、成長期の3歳児を室内で大人しく遊ばせることは難しいです。

できるならば、室内であっても身体いっぱい使って思いっきり遊びたいものです。

ご紹介した遊びのアイデアはどれも頭や身体を目一杯使います。

ぜひ日々の保育にお役立てください。

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