保育士の給料は今後本当に上がるんですか?処遇改善でいつから引き上げが始まるのでしょうか?
2020/12/07
数年前から保育士の給料が上がっているという話はよく聞くのですが、私自身給料が上がっている実感があまりありません。
本当に給料って今後上がっていくのでしょうか?
はい。
2018年、2019年と政府から保育園に支給される補助金などの額は増加し続けており、2019年10月の消費税引き上げに際して、保育士と幼稚園教諭などを対象としてさらなる処遇改善がされる予定になっています。
ただ、まだ実際のお給料にまで反映されていない方もいるのも事実です。
そこで、今回は保育士の給料のこれまでとこれからの処遇改善施策を紹介しながら、今後2019年以降どれくらい給料アップが期待できるのかについて詳しく解説いたしますね。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
これまでに行われた保育士の給料の処遇改善施策
保育士の処遇改善は、2013年に作られた「保育士処遇改善等加算」という制度から始まりました。
「保育士処遇改善等加算」という制度は、保育士の給料をあげる為の取り組みを行った保育園に対し補助金が支給されるという制度で、保育園側はこの補助金を使って、勤続年数やキャリアップに応じた給料アップを行います。
この補助金の支給額は、年々アップしており、2013年度の補助金支給開始から2017年には約10%もアップしています。
子ども子育て新制度による給料3%ベースアップ(2015年)
実は2015年4月に給与が3%アップしたのをご存知でしょうか?
これは、「子ども・子育て支援新制度」がスタートしたことが要因です。
「子ども・子育て支援新制度」とは、認定こども園のより一層の普及や、給付金制度の刷新などが目玉の新制度のことで、保育士の給料が平均3%上昇しました。
3%というと、給与が月20万だった場合、月額6,000円のベースアップされたということなんですね。
全保育士の給料が2%ベースアップ(2017年)
これに加えて2014年度の公務員給与の見直しに準拠し、2017年4月から保育士の給与が平均2%改善されています。
同じく給与が月20万だった場合、月額4,000円ですね。合計で10000円も給与アップしたということですか?
あくまで平均なので、個人の給与が1万円上がったというわけではありませんが、確実に上昇するための政策は行われているのです。
保育士処遇改善加算Ⅱによるキャリアアップ補助(2017年)
そのほかにも、2017年に行われた全保育士のキャリアアップ補助という制度もありあります。
「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」職が新設され、そこにキャリアップした方に「副主任保育士」「専門リーダー」は月額4万円の、「職務分野別リーダー」は月額5千円の処遇改善を行うという内容です。
このキャリアアップ制度は正職員のもので、派遣だと関係ありませんよね?
いえいえ、これらの補助制度で給与を上げるためにはキャリアアップ研修の受講が必要とはなりますが、雇用形態には関係がありません。
現状では、「副主任保育士」「専門リーダー」への任命は正職員が多いため、派遣保育士が任命されることはほとんどありませんが、「職務分野別リーダー」としてスキルアップしながらお給料を上げていくことはできます。
今後チャンスがあればぜひ積極的に手を挙げてみてくださいね。
今後予定されている保育士の給料の処遇改善施策
今後2019年以降に行われる予定の処遇改善施策もいくつかあります。
1つは、安倍政権が行っている「人づくり革命」政策です。
この原案内に、2019年4月以降に保育士の給料が約1%(約3,000円)ベースアップされる旨が記載されており、さらなる保育士の処遇改善が今後も積極的に行われる予定です。
また、今後政府が2019年10月の消費税アップに際して予定している「2兆円政策パッケージ」内においても、さらなる保育士の給料アップ施策が予定されています。
このように、政府が主導となって、様々な処遇改善が積極的に行われているため。今後2019年、2020年と右肩上がりで保育士の給料改善はされて行く予定になっています。
そうなんですね。
少し安心しました。
中にはこういった補助金をしっかりと保育士の給料補填に回していない保育園もあると聞きますので、全く給料が上がらないということであれば、他の保育園への転職を考えても良いかもしれません。
認可保育園であれば、より国の補助と密接な関わりがあるため、認可保育園への転職が良いかもしれませんね!
そうですね!
ちょっと保育園の転職は検討してみます。
ちなみに、ある大手メディアの調査では、給料が特に低い保育園を実名公表したりするなど、国もそれぞれのやり方で保育園の処遇改善に取り組みはじめてるので、今後いわゆるブラック保育園と呼ばれる保育園はひと昔前に比べてグンと少なくなることが予想されています。
少しでも悪質な保育園がなくなるようにして欲しいですね!
ちなみに、もし違う保育園に転職したいと思った時にはどこに相談すればいいですか?
明日香では認可保育園の求人を多く扱っているため、認可保育園であれば明日香までお問い合わせください!
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数年前から保育士の給料が上がっているという話はよく聞くのですが、私自身給料が上がっている実感があまりありません。
本当に給料って今後上がっていくのでしょうか?
はい。
2018年、2019年と政府から保育園に支給される補助金などの額は増加し続けており、2019年10月の消費税引き上げに際して、保育士と幼稚園教諭などを対象としてさらなる処遇改善がされる予定になっています。
ただ、まだ実際のお給料にまで反映されていない方もいるのも事実です。
そこで、今回は保育士の給料のこれまでとこれからの処遇改善施策を紹介しながら、今後2019年以降どれくらい給料アップが期待できるのかについて詳しく解説いたしますね。
【記事監修】ずっと保育士編集部
「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。
これまでに行われた保育士の給料の処遇改善施策
保育士の処遇改善は、2013年に作られた「保育士処遇改善等加算」という制度から始まりました。
「保育士処遇改善等加算」という制度は、保育士の給料をあげる為の取り組みを行った保育園に対し補助金が支給されるという制度で、保育園側はこの補助金を使って、勤続年数やキャリアップに応じた給料アップを行います。
この補助金の支給額は、年々アップしており、2013年度の補助金支給開始から2017年には約10%もアップしています。
子ども子育て新制度による給料3%ベースアップ(2015年)
実は2015年4月に給与が3%アップしたのをご存知でしょうか?
これは、「子ども・子育て支援新制度」がスタートしたことが要因です。
「子ども・子育て支援新制度」とは、認定こども園のより一層の普及や、給付金制度の刷新などが目玉の新制度のことで、保育士の給料が平均3%上昇しました。
3%というと、給与が月20万だった場合、月額6,000円のベースアップされたということなんですね。
全保育士の給料が2%ベースアップ(2017年)
これに加えて2014年度の公務員給与の見直しに準拠し、2017年4月から保育士の給与が平均2%改善されています。
同じく給与が月20万だった場合、月額4,000円ですね。合計で10000円も給与アップしたということですか?
あくまで平均なので、個人の給与が1万円上がったというわけではありませんが、確実に上昇するための政策は行われているのです。
保育士処遇改善加算Ⅱによるキャリアアップ補助(2017年)
そのほかにも、2017年に行われた全保育士のキャリアアップ補助という制度もありあります。
「副主任保育士」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」職が新設され、そこにキャリアップした方に「副主任保育士」「専門リーダー」は月額4万円の、「職務分野別リーダー」は月額5千円の処遇改善を行うという内容です。
このキャリアアップ制度は正職員のもので、派遣だと関係ありませんよね?
いえいえ、これらの補助制度で給与を上げるためにはキャリアアップ研修の受講が必要とはなりますが、雇用形態には関係がありません。
現状では、「副主任保育士」「専門リーダー」への任命は正職員が多いため、派遣保育士が任命されることはほとんどありませんが、「職務分野別リーダー」としてスキルアップしながらお給料を上げていくことはできます。
今後チャンスがあればぜひ積極的に手を挙げてみてくださいね。
今後予定されている保育士の給料の処遇改善施策
今後2019年以降に行われる予定の処遇改善施策もいくつかあります。
1つは、安倍政権が行っている「人づくり革命」政策です。
この原案内に、2019年4月以降に保育士の給料が約1%(約3,000円)ベースアップされる旨が記載されており、さらなる保育士の処遇改善が今後も積極的に行われる予定です。
また、今後政府が2019年10月の消費税アップに際して予定している「2兆円政策パッケージ」内においても、さらなる保育士の給料アップ施策が予定されています。
このように、政府が主導となって、様々な処遇改善が積極的に行われているため。今後2019年、2020年と右肩上がりで保育士の給料改善はされて行く予定になっています。
そうなんですね。
少し安心しました。
中にはこういった補助金をしっかりと保育士の給料補填に回していない保育園もあると聞きますので、全く給料が上がらないということであれば、他の保育園への転職を考えても良いかもしれません。
認可保育園であれば、より国の補助と密接な関わりがあるため、認可保育園への転職が良いかもしれませんね!
そうですね!
ちょっと保育園の転職は検討してみます。
ちなみに、ある大手メディアの調査では、給料が特に低い保育園を実名公表したりするなど、国もそれぞれのやり方で保育園の処遇改善に取り組みはじめてるので、今後いわゆるブラック保育園と呼ばれる保育園はひと昔前に比べてグンと少なくなることが予想されています。
少しでも悪質な保育園がなくなるようにして欲しいですね!
ちなみに、もし違う保育園に転職したいと思った時にはどこに相談すればいいですか?
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