2025.10.28
ニュースリリース
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、保育系学科に在籍する学生84名を対象に、保育系学科学生の進路選択実態調査を実施しましたので、お知らせいたします。

| 本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/4hvqQfV | 
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
| ≪利用条件≫ 1 情報の出典元として「子ねくとラボ」の名前を明記してください。 2 ウェブサイトで使用する場合は、出典元として、下記リンクを設置してください。 URL:https://konnect-labo.jp/ | 
「Q1.あなたは、近年、保育士養成課程を廃止・停止する大学・短大・専門学校が増えていることを知っていますか。」(n=84)と質問したところ、「詳しく知っている」が45.2%、「なんとなく知っている」が29.8%という回答となりました。

・詳しく知っている:45.2%
・なんとなく知っている:29.8%
・聞いたことはある:4.8%
・全く知らない:20.2%
「Q2.あなたは卒業後、保育・幼児教育関連の仕事に就きたいと思いますか。」(n=84)と質問したところ、「非常にそう思う」が36.9%、「ややそう思う」が48.8%という回答となりました。

・非常にそう思う:36.9%
・ややそう思う:48.8%
・あまりそう思わない:10.7%
・全くそう思わない:2.4%
・わからない/答えられない:1.2%
Q2で「非常にそう思う」「ややそう思う」と回答した方に、「Q3.保育・幼児教育関連の仕事に就きたいと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=72)と質問したところ、「子どもが好きだから」が54.2%、「子どもの成長に関わりたいから」が44.4%、「やりがいのある仕事だから」が31.9%という回答となりました。

・子どもが好きだから:54.2%
・子どもの成長に関わりたいから:44.4%
・やりがいのある仕事だから:31.9%
・社会に貢献できる仕事だから:30.6%
・安定した職業だから:29.2%
・専門性を活かせるから:25.0%
・家族や周囲に勧められたから:16.7%
・他に興味のある職業がないから:6.9%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q2で「あまりそう思わない」「全くそう思わない」と回答した方に、「Q4.保育・幼児教育関連以外の仕事を検討している理由を教えてください。(複数回答)」(n=11)と質問したところ、「家族や周囲に勧められたから」が27.3%、「給与水準に不安があるから」が27.3%、「保護者対応が大変そうだから」が27.3%という回答となりました。

・家族や周囲に勧められたから:27.3%
・給与水準に不安があるから:27.3%
・保護者対応が大変そうだから:27.3%
・業界の将来性に不安があるから:18.2%
・保育施設の減少で就職が困難そうだから:18.2%
・精神的にきつそうだから:18.2%
・他にやりたい仕事が見つかったから:18.2%
・労働条件(労働時間・休日等)に不安があるから:9.1%
・体力的にきつそうだから:9.1%
・職場の人間関係が心配だから:9.1%
・就職先が見つかるか不安だから:0.0%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q1で「詳しく知っている」「なんとなく知っている」「聞いたことはある」と回答した方に、「Q5.保育士養成課程の廃止・停止について知ったことで、あなたの進路選択に影響がありましたか。」(n=67)と質問したところ、「大きく影響があった」が28.4%、「やや影響があった」が49.3%という回答となりました。

・大きく影響があった:28.4%
・やや影響があった:49.3%
・あまり影響がなかった:11.9%
・全く影響がなかった:10.4%
・わからない/答えられない:0.0%
Q5で「大きく影響があった」「やや影響があった」と回答した方に、「Q6.具体的にどのような影響がありましたか。(複数回答)」(n=52)と質問したところ、「就職先確保への不安が増した」が57.7%、「保育業界の将来性への不安が増した」が38.5%、「より良い条件の就職先を探すようになった」が34.6%という回答となりました。

・就職先確保への不安が増した:57.7%
・保育業界の将来性への不安が増した:38.5%
・より良い条件の就職先を探すようになった:34.6%
・他の職業への興味が高まった:30.8%
・保育の道を諦めることを検討し始めた:25.0%
・保育業界の情報収集を積極的に行うようになった:21.2%
・家族や周囲と進路について相談するようになった:15.4%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
「Q7.あなたは現在、保育・幼児教育関連の仕事に就くことに対して不安を感じていますか。」(n=84)と質問したところ、「非常に不安を感じている」が23.8%、「やや不安を感じている」が51.2%という回答となりました。

・非常に不安を感じている:23.8%
・やや不安を感じている:51.2%
・あまり不安を感じていない:20.2%
・全く不安を感じていない:3.6%
・わからない/答えられない:1.2%
Q7で「非常に不安を感じている」「やや不安を感じている」と回答した方に、「Q8.保育・幼児教育関連の仕事に就くことについてどのような点に不安を感じていますか。(複数回答)」(n=63)と質問したところ、「給与が低いこと」が60.3%、「労働時間が長いこと」が54.0%、「精神的な負担が大きいこと」が46.0%という回答となりました。

・給与が低いこと:60.3%
・労働時間が長いこと:54.0%
・精神的な負担が大きいこと:46.0%
・体力的な負担が大きいこと:38.1%
・保護者との関係構築:27.0%
・休日が少ないこと:25.4%
・専門知識・技術の不足:20.6%
・子どもとの関わり方:19.0%
・同僚との人間関係:17.5%
・保育施設の経営状況の悪化:15.9%
・保育需要の減少による影響:11.1%
・就職先が見つからないこと:9.5%
・その他:0.0%
・わからない/答えられない:0.0%
Q8で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.Q8で回答した以外に、保育・幼児教育関連の仕事に就くことへの不安があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=63)と質問したところ、「子どもに関わる仕事に就きたいと思うが自分に向いているのかわからない」や「少子化の影響がどう響くかが不安」など39の回答を得ることができました。
今回は、保育系学科に在籍する学生84名を対象に、保育系学科学生の進路選択実態調査を実施しました。
まず、保育系学科の学生の約8割が、近年、保育士養成課程を廃止・停止する大学・短大・専門学校が増えていることを「詳しく/なんとなく」認識していることが分かりました。卒業後の進路については、85.7%の学生が保育・幼児教育関連の仕事に就きたいと考えており、その理由として「子どもが好きだから」(54.2%)、「子どもの成長に関わりたいから」(44.4%)が上位に挙げられました。一方で、保育士養成課程の廃止・停止を知ったことで、約8割の学生の進路選択に何らかの影響があり、「就職先確保への不安が増した」(57.7%)や、「より良い条件の就職先を探すようになった」(34.6%)、「他の職業への興味が高まった」(30.8%)など、保育以外の選択肢も視野に入ってきていることが明らかになりました。最後に、約8割の学生が保育・幼児教育関連の仕事に就くことに対して不安を感じており、具体的には「給与が低いこと」(60.3%)や、「労働時間が長いこと」(54.0%)、「精神的な負担が大きいこと」(46.0%)などが不安要因として挙がっています。
今回の調査では、保育士を目指す学生たちが、養成機関の相次ぐ閉鎖という現実に直面し、将来への不安を抱えながら進路選択を行っている実態が明らかになりました。保育の道を志したにもかかわらず、給与水準や労働環境への懸念から、その熱意が揺らいでいる状況は、保育業界全体にとって大きな損失です。少子化が進む中でも、保育へのニーズは依然として高く、次世代を担う子どもたちの健やかな成長を支える保育人材の確保は社会全体の課題といえます。新たな保育士のなりてである学生たちの気持ちに真摯に向き合い、働きやすい環境づくりや待遇改善を進めることで、優秀な人材を迎え入れ、持続可能な保育サービスの提供体制を構築していく必要があるでしょう。
| 本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/4hvqQfV | 
当社の提供するサービスに関するお問い合わせはこちらからお願いいたします。
受付時間 / 9:00〜18:00(土日祝日を除く)