2025.10.07
ニュースリリース
〜ウェアラブルカメラで保育士の視点を可視化、『阿吽の呼吸』を超えた情報共有で保育の質向上へ〜
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する、子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、「保育の質向上」等を目的にした、“保育士の目線”を動画化した取り組み『まなざしプロジェクト』を、幼保連携型認定こども園「YMCAいずみ保育園」(横浜市泉区)にて実施しましたので、お知らせいたします。

近年、保育現場に求められるニーズの多様性は広がりつづけており、それに的確に応えるために保育士の専門性向上や組織的な保育の質向上が急務となっています。特に保育所や認定こども園では多様な背景をもつ利用家庭も増え、支援強化のために保育士間の連携や情報共有がこれまで以上に重要視されているわけですが、価値観の多様化は当然ながら保育士の間でも広がっており、経験則に頼った連携や人材育成では安定的な人材確保に結びつかないことから、体系的な学び合いの仕組みづくりが課題となっています。
こうした背景を踏まえ、『まなざしプロジェクト』は、保育士の”目線”を動画として記録・共有することで、暗黙知として扱われてきた保育スキルや配慮点を「見える化」し、組織全体での学び合いを促進する新たなアプローチとして注目されています。
今回、幼保連携型認定こども園「YMCAいずみ保育園」(定員120名)において、リーダー保育士と補助保育士の2つの視点を同時に撮影し、両者の連携の実態や、それぞれの役割における気づきを全職員で共有することで、保育の質向上と職員の相互理解促進を図りました。

<ウェアラブルカメラを装着した保育士の感想>
*4・5歳児クラス保育士:T氏、補助保育士:K氏
Q.保育者同士の情報共有や振り返りにおいて、「目線動画」は議論を活発にさせる材料になると感じましたか?
Q.撮影した目線動画の活用方法について、アイデアを自由にご記入ください。


<目線動画によるフィードバック会に参加した保育士の感想>
Q.他職員の目線動画を見て、どのような気づきがありましたか?


<目線動画によるフィードバック会に参加した保育士の様子>
<幼保連携型認定こども園 YMCAいずみ保育園 園長 森 由美子 氏>
まなざしプロジェクトのお話を伺い、率直に新しいスタイルの園内研修になると感じました。映像で振り返ると反省となる部分が表面化しやすいのですが、良い部分や共有したい部分を捉える機会にしましょう!との言葉通り、職員が自分事と捉えられる編集となっており、保育者の動きや言葉に共感しながら活発な意見交換ができました。お互いの働きに感謝し、今後の保育に活かせる有意義な時間となりました。ありがとうございました。
<幼保連携型認定こども園 YMCAいずみ保育園 主任 力丸 雄司 氏>
今回の「まなざしプロジェクト」を通し、子どもたちが表情や仕草でどれだけ豊かに思いを伝えているかを改めて実感しました。全職員で視線を共有することでリードする側の思いや工夫、フォローする側の配慮や苦労などをダイレクトに感じることができ、園全体で支援を考えるきっかけとなったことも大きな収穫でした。座学では得られない学びを得られた貴重な体験に感謝しています。
<事業責任者|末廣 剛(子ねくとラボ所長/Advanced Marketer(公益社団法人日本マーケティング協会公認)/心理カウンセラー)>

当プロジェクトとして初めての幼保連携認定型こども園での実施となりました。今回は同クラス内のリーダー保育士と補助保育士の“目線”を同時撮影し、フィードバック会にてその視点を共有し合っていただきましたが、保育に関する活発な議論のほか、先生方同士が互いのありがたみを再認識し合うなど、常日頃から心理的安全性のある組織運営を実践されていることが強く伝わってきました。様々な保育ニーズが混在する環境の中で、全ての先生方が保育に対して真剣に取り組んでいる、とても魅力的な認定こども園でした。YMCAいずみ保育園のみなさま、ありがとうございました。
| 日程 | 撮影実施日:2025年6月27日(金) フィードバック会議日:2025年9月13日(土) |
| 実施園 | 幼保連携型認定こども園「YMCAいずみ保育園」(横浜市泉区上飯田町1872-1)https://hoiku.yokohamaymca.org/izumi/ |
| 対象保育士 | 保育士2名(内訳:4・5歳児担任保育士、補助保育士) |
| 内容 | ・ウェアラブルカメラを装着したまま保育を実施。また、固定カメラによる全体映像の同時撮影も実施。 ・撮影した動画を保育園で上映し、対象保育士の言動や他の保育士との連携などを視聴しながら、より良い保育を目指すための気づきにつなげる。 |
| 主催・運営 | 子ねくとラボ |

少子化や保育ニーズの多様化を背景に、持続可能で質の高い保育を実践することが昨今保育現場に求められており、子どもたちの健全な心身の育成に向けて、保育士の技術力と保育施設全体の組織力向上が今大きな手掛かりとなっております。
『まなざしプロジェクト』は、保育中の”保育士の目線”をウェアラブルカメラを使用して映像化し、それをもとに保育士間での保育の振り返りや連携・技術のフィードバックを行う、保育の「質」と「魅力」を高める活動としてスタートしました。個々の保育士が持つ魅力やスキルを客観性のある”目線映像”を通して共有し合うことで円滑な人材育成・人材確保を助け、さらに具体性のある振り返りにより保育の質向上を支えます。
<『まなざしプロジェクト』フロー>
子ねくとラボでは、『まなざしプロジェクト』にご協力いただける認可保育園・幼稚園・こども園を数園限定で現在募集しています(※応募状況により、急遽終了する場合もございます。ご了承ください)。「職員の目線を動画化してみたい!」、「園内研修に活用できるか試してみたい!」といった保育施設様に、撮影・動画編集・園内研修のご支援をいたします。お気軽にお問い合わせください。
▼お問い合わせ
子ねくとラボ事業部:seminar-info@g-asuka.jp
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