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【子どもの幸福、考える余裕なし?】保護者が考える我が子の『幸福』に重要だと思う要素、第1位「精神的な健康・心の安定」 一方、ユニセフ調査では「日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位」の実態

2025.06.30

ニュースリリース

〜ユニセフ調査14位の背景に保護者支援不足の実態〜

 株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、0歳~15歳の子どもを持つ保護者111名を対象に、子どもの幸福に関する保護者の意識調査を実施しましたので、お知らせいたします。


本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/440GTgz


■調査概要

※1|合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。


≪利用条件≫


■子どもの「幸福」について、保護者の39.7%の「よく考える」、39.6%が「たまに考える」と回答 

「Q1.あなたは普段、お子さまの『幸福』について考えることがありますか。」(n=111)と質問したところ、「よく考える」が39.7%、「たまに考える」が39.6%という回答となりました。

■子どもの「幸福」について考えるきっかけ、「子どもの表情や行動を見たとき」「子どもの成長を実感したとき」など

 Q1で「よく考える」「たまに考える」と回答した方に、「Q2.お子さまの『幸福』について考えるきっかけを教えてください。(複数回答)」(n=88)と質問したところ、「子どもの表情や行動を見たとき」が51.1%、「子どもの成長を実感したとき」が47.7%、「保育園や学校での出来事を聞いたとき」が38.6%という回答となりました。

■子どもの「幸福」において重要な要素、第1位「精神的な健康・心の安定」 

 「Q3.あなたが考えるお子さまの『幸福』について、特に重要だと思う要素を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「精神的な健康・心の安定」が68.5%、「家族からの愛情」が62.2%、「友達との良好な関係」が55.9%という回答となりました。

■「自分に自信を持てること」や「本人の気持ちの充足感」などの声も

 Q3で「特にない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.Q3で回答した以外に、お子さまの『幸福』について、重要だと思う要素があれば、自由に教えてください。(自由回答)」(n=104)と質問したところ、「自分に自信を持てること」や「本人の気持ちの充足感が大事かなと思っています」など62の回答を得ることができました。

<自由回答・一部抜粋>

■「日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位」というユニセフの調査結果について、「今回初めて知った」保護者が63.1%にのぼる

 「Q5.2025年5月にユニセフが発表した調査(※2)で、日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位という結果でした。この調査結果をご存知でしたか。」(n=111)と質問したところ、「今回初めて知った」が63.1%、「なんとなく知っていた」が20.7%という回答となりました。

■ユニセフの調査結果に対する評価、「順位が低い」が27.9%、「妥当な順位」が32.5%を占める

 「Q6.Q5の調査結果について、どのように感じますか。」(n=111)と質問したところ、「順位が低いと思う」が27.9%、「妥当な順位だと思う」が32.5%という回答となりました。

■54.1%が、子どもの「幸福」を実現するために「取り組んでいることがある」と回答

 「Q7.あなたは、お子さまの『幸福』を実現するために何か取り組んでいることがありますか。」(n=111)と質問したところ、「積極的に取り組んでいる」が9.9%、「少し取り組んでいる」が44.2%という回答となりました。

■具体的な取り組み、「子どもの話をよく聞くようにしている」が70.0%で最多

 Q7で「積極的に取り組んでいる」「少し取り組んでいる」と回答した方に、「Q8.お子さまの『幸福』のために取り組んでいることを教えてください。(複数回答)」(n=60)と質問したところ、「子どもの話をよく聞くようにしている」が70.0%、「一緒に過ごす時間を増やしている」が51.7%、「子どもの興味関心を尊重している」が45.0%という回答となりました。

■約5人に1人が、子どもの「幸福」について相談できる人や場所が「いない/ない」実態

 「Q9.あなたは、お子さまの『幸福』について相談できる人や場所がありますか。」(n=111)と質問したところ、「いない/ない」が20.7%、「1人いる/1箇所ある」が29.7%、「複数人いる/複数箇所ある」が35.2%という回答となりました。

■子育てにおいて求める支援、「経済的な支援」や「子どもが安全に遊べる環境」が上位

 「Q10.あなたが子育てにおいて特に必要だと感じる支援を教えてください。(複数回答)」(n=111)と質問したところ、「経済的な支援」が41.4%、「子どもが安全に遊べる環境」が37.8%、「緊急時のサポート体制」が26.1%という回答となりました。

■まとめ

 今回は、0歳~15歳の子どもを持つ保護者111名を対象に、子どもの幸福に関する保護者の意識調査を実施しました。

 まず、子どもの「幸福」について、保護者の39.7%の「よく考える」、39.6%が「たまに考える」と回答しており、子どもの幸福について日常的に考えている保護者は約4割にとどまることがわかりました。また、子どもの「幸福」において重要な要素では、「精神的な健康・心の安定」(68.5%)や「家族からの愛情」(62.2%)が挙げられています。一方で、「日本の子どもの幸福度は先進36カ国中14位」というユニセフの調査結果(※2)について、「今回初めて知った」保護者が63.1%にのぼり、調査結果に対する評価としては、「順位が低い」が27.9%、「妥当な順位」が32.5%でした。さらに、約5人に1人(20.7%)が、子どもの「幸福」について相談できる人や場所が「いない/ない」と回答し、子育てにおいて求める支援では、「経済的な支援」(41.4%)や「子どもが安全に遊べる環境」(37.8%)が上位となっています。

 今回の調査では、子どもの「幸福」について、保護者が日々の忙しさの中でどのように向き合っているか、またどれほどの時間をかけているかについて、その実態が明らかになりました。なかでも、子どもの「幸福」における重要な要素として、「身体的な健康」を抜いて、「精神的な健康・心の安定」が最も多く回答されたことは、これを理想と現実の不一致と捉えるのであれば、今まさに子どもの精神的健康に関して課題を抱えている家庭が多く存在しているとも言えます。その状況がまさにユニセフの調査に反映されたものと考えられ、日本の子どもの幸福度が14位にとどまった背景には、経済的負担の大きさや相談体制の脆弱さなど、保護者自身が支援を必要としている状況も推察できます。少子化が進む今こそ、保護者が安心して支援を受けられ、子どもの幸福について深く向き合える環境を整備することが急務です。保育や子育て支援の専門性を活かした包括的なサポート体制を構築することで、保護者の負担軽減と子どもの真の幸福を同時に実現することが求められています。

※2|ユニセフ「レポートカード19」:https://www.unicef.or.jp/news/2025/0081.html


本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/440GTgz


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