2025.06.24
ニュースリリース
株式会社明日香(本社:東京都文京区、代表取締役:萩野 吉俗、https://www.g-asuka.co.jp/index.htm)が運営する子どもと未来、そしてすべての人がConnect(繋がり、結びつき)する保育研究プロジェクト「子ねくとラボ(https://konnect-labo.jp/)」は、自治体が運営する遊び場施設の利用経験がある、未就学児・小学校低学年の子どもがいる保護者109名を対象に、地域の遊び場の役割と効果に関する調査を実施しましたので、お知らせいたします。
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/3FPA3Bp
※合計を100%とするため、一部の数値について端数の処理を行っております。そのため、実際の計算値とは若干の差異が生じる場合がございます。
≪利用条件≫
「Q1.あなたが、自治体(区市町村)が運営する地域の遊び場施設を利用する頻度を教えてください。」(n=109)と質問したところ、「月に1回程度」が20.2%、「月に2回~3回程度」が16.5%という回答となりました。
「Q2.あなたが地域の遊び場施設を利用する主な目的を教えてください。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「子どもが自由に遊べる場所として」が89.9%、「子ども同士の交流の場として」が30.3%、「自宅では体験できない遊びができる場所として」が29.4%という回答となりました。
「Q3.地域の遊び場施設を利用したことで、お子さまに見られた変化や成長があれば教えてください。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「他の子どもとの関わり方を学んだ」が39.4%、「年齢の異なる子どもと関わるようになった」が31.2%、「社会のルールを学ぶようになった」が22.0%という回答となりました。
Q3で「特に変化は見られない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q4.お子さまの変化や成長について、具体的な内容があれば教えてください。(自由回答)」(n=75)と質問したところ、「知らない子どもに自分から話しかけたり、一緒に遊ぶようになった」や「歩き回れるようになって、人見知りが減った」など57の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
「Q5.地域の遊び場施設は、お子さまの成長や発達にとって重要だと思いますか。」(n=109)と質問したところ、「非常に重要だと思う」が45.0%、「やや重要だと思う」が49.5%という回答となりました。
Q5で「非常に重要だと思う」「やや重要だと思う」と回答した方に、「Q6.あなたがお子さまの成長や発達にとって重要だと思う、地域の遊び場施設の要素を教えてください。(複数回答)」(n=103)と質問したところ、「子どもが自分で選んで自由に遊べる環境」が70.9%、「年齢の異なる子ども同士の交流機会」が54.4%、「広々とした遊びのスペース」が54.4%という回答となりました。
Q6で「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q7.Q6で回答した要素が重要だと思う理由を教えてください。(複数回答)」(n=100)と質問したところ、「家庭では体験できない活動ができるから」が56.0%、「子どもの五感や感性が育つから」が55.0%、「安全・安心して遊べる環境が確保されるから」が48.0%という回答となりました。
「Q8.地域の遊び場施設を利用して、保護者であるあなた自身にどのような変化や効果がありましたか。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「子どもの新たな一面を発見できた」が39.4%、「他の保護者と知り合い交流が生まれた」が33.9%、「子どもとの関わり方について学べた」が25.7%という回答となりました。
Q8で「特に変化や効果は感じていない」「わからない/答えられない」以外を回答した方に、「Q9.あなた自身の変化や効果について、具体的な内容があれば教えてください。(自由回答)」(n=85)と質問したところ、「子育てに前向きになった」や「他のお母さんたちとの交流する場面が多くなり、母親になった実感が湧いた」など56の回答を得ることができました。
<自由回答・一部抜粋>
「Q10.あなたは、地域の遊び場施設についてどのような価値があると思いますか。(複数回答)」(n=109)と質問したところ、「子どもの健全な発達に必要な場所である」が66.1%、「子育て家庭の孤立防止に役立っている」が42.2%、「地域の子育て環境の充実に貢献している」が39.4%という回答となりました。
今回は、自治体が運営する遊び場施設の利用経験がある、未就学児・小学校低学年の子どもがいる保護者109名を対象に、地域の遊び場の役割と効果に関する調査を実施しました。
まず、保護者の約6割が、自治体が運営する遊び場施設を「月1回以上」利用しており、約9割が、自治体が運営する地域の遊び場を「子どもが自由に遊べる場所」として活用していることがわかりました。また、94.5%が、地域の遊び場は「子どもの成長や発達にとって重要」と回答しており、うち70.9%が、「子どもが自分で選んで自由に遊べる環境」を重視しています。さらに、地域の遊び場の利用による保護者自身の変化として、「子どもの新たな一面を発見」(39.4%)や「他の保護者との交流」(33.9%)などが挙げられました。最後に、地域の遊び場が持つ価値では、「子どもの健全な発達に必要な場所」が66.1%で最も多く、次いで「子育て家庭の孤立防止に役立っている」が42.2%でした。
今回の調査では、地域の遊び場施設が子どもの発達と保護者支援の両面で大きな役割を果たしていることが明らかになりました。少子化・核家族化が進む現代社会において異年齢の子ども同士が自然に交流し、社会性を育む機会は貴重になりつつあります。同時に、子育ての孤立化が深刻化する中で、保護者同士がつながり、情報を共有できる場へのニーズも高まっています。地域の遊び場施設は、こうした社会的課題に応える「単なる遊び場を超えた社会資源」として機能していることが確認されました。今後は、子どもが主体的に遊びを選択できる環境整備や、異年齢または国籍の違いや障害の有無などを越えたインクルーシブな交流を促進する仕組みづくりなど、より質の高い運営が求められます。
本調査のダウンロードはこちら:https://bit.ly/3FPA3Bp
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