保育のコラム

設定保育(一斉保育)と自由保育とは?それぞれのメリット・デメリット

2017/10/05

それぞれのメリット・デメリット

 

 

保育園での保育は、設定保育(一斉保育)と自由保育に分かれています。保育士は子どもの発達を援助しながら、成長を見守っていくことが大切です。

 

 

今回は設定保育と自由保育とは何なのか、さらにそれぞれのメリットとデメリットをご紹介します。

 

設定保育(一斉保育)とは

 

 

設定保育(一斉保育)

 

設定保育とは、保育士がねらいを持って指導案を設定し、それに基づいて行う保育のことです。

 

保育士は子どもの成長と発達に合わせて指導案を立て、設定時間や目的、予想できる子どもの動きなどをふまえて保育を行います。

 

また、少人数のグループやクラス単位で行うこともあれば、保育園全体の行事を行う場合もあるため、「一斉保育」とも呼ばれています。

 

設定保育(一斉保育)のメリット

 

設定保育のメリットは、保育士が活動に目標を持って取り組み、環境設定も行うため子どもがスムーズに遊びに入ることができるところです。また、集団で行動することによって、譲り合うことや忍耐力が身につくでしょう。

 

設定保育(一斉保育)のデメリット

 

デメリットとしては、子どもが保育士の指示を待つことに慣れてしまったり、豊かな発想の子どもが設定保育を苦手と感じてしまったりすることが挙げられます。

保育士は、一人一人に目を配りながら、全体への声かけをしていくことが大切です。

 

 

自由保育とは

 

 

 

自由保育自由保育とは、子どもが自発的に遊ぶことを促す保育のことです。

 

 

保育士は、子どもが自由な発想で遊びを展開することができるよう、環境設定を行います。子どもが興味を持つものや遊びはそれぞれに違うため、子どもが自分のペースで工夫しながら遊ぶことに重点を置いて子どもを見守ることが大切です。

 

 

自由保育のメリット

 

自由保育のメリットは、子どもが自分で遊びを考え、それを展開していくことができるため、子ども同士の関わりが増えていくことです。

また、自由な発想で自由に遊ぶことができるため、子どもは好きなことや興味のあることに思いっきり打ち込むことができます。

 

自由保育のデメリット

 

デメリットは、子ども同士で言い合いになる、争いになるなどのトラブルにつながりやすいことです。また、子どもが集団行動に慣れるのに時間がかかってしまう場合もあります。

保育士は子どもの遊びを見守りながら、遊びが展開しやすいような環境づくり、一人一人への声かけをしていくことが必要です。

 

 

それぞれの保育の中で保育士がすべきこと

 

 

 

設定保育では、保育士は子どもの集団全体への声かけや援助が必要なため、経験が浅いうちは要領をつかむのに苦労するかもしれません。その一方で、綿密に準備さえしておけば、流れに沿って保育を進めていくことができるため安心感があります。

 

子どもの発達段階に合わせた設定保育を取り入れることで、効果的に子どものやる気を引き出すことができるでしょう。

 

それに対して自由保育では、子ども一人一人の考えや発想を大切にするため、保育士はさまざまな子どもの行動を予想して環境設定を行う必要があります。遊びが展開していく中では、できるだけ多くの子ども一人一人に声かけをして援助していくことが求められます。

 

集団で行動するのが苦手な子どもの中には、1人で遊ぶことが好きな子どももいます。保育士はそうした様子に気がつき、子どもの良さを引き出すような援助をすると良いでしょう。

 

設定保育と自由保育は、それぞれ違った良さがあります。保育士は子どもの様子や季節などに応じて、臨機応変にこれらの保育を織り交ぜていくと良い保育ができるでしょう。

 

どちらか片方に偏らないようにすることで、子どもたち一人一人は好きな遊びを楽しみ、良い成長をすることにつながります。

 

 

おわりに

 

 

 

設定保育と自由保育のメリットとデメリットを頭に入れ、保育士が効果的な声かけをすることで、子どもの良い成長へとつながります。

 

どちらの保育の場合でも、保育士が事前に準備しておくことによって、子どもに対して余裕のある声かけや対応ができるでしょう。子どものやる気を引き出し、さらに遊びが展開するように、保育士はどんどん声かけをしてくださいね。

 

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