保育のコラム

保育参観、0歳・1歳・2歳児はどんな内容がいい?ねらいや注意点

2017/10/05

保育参観のねらいや注意点

 

保育参観は、普段子どもがどんな園生活を送っているのか、保護者に見てもらえる良い機会です。保育士は子どもの年齢に合わせて保育参観の内容を考え準備しなくてはなりません。

 

そこで今回は、0歳・1歳・2歳児の保育参観に適した内容や、ねらい・注意点をご紹介します。

 

 

0歳、1歳児クラスの保育参観では普段の生活を

 

0歳、1歳児クラスの保育参観0歳、1歳児の保育参観では、普段どおりの園生活を保護者に見てもらうことがねらいです。

 

食事の様子や先生との関わり方、手遊びや絵本などに興味を持っているかどうかなど、保護者は園での子どもの様子を知りたいと思っています。

0歳、1歳児の場合、保護者の姿を見ると子どもが園生活に集中できなくなるため、保護者が保育士に変装したり、子どもに姿が見えないように影から覗いたりする形で保育参観が行われることもあります。

 

保護者参加型の保育参観を行う場合は、子どもと保護者が一緒になって触れ合い遊びをするのも良いでしょう。子どもが寝転がった状態で、保護者が体にタッチしながら遊べる「頭・肩・ひざ・ポン」などの歌遊びは親子の距離がぐっと縮まります。

このような触れ合い遊びは、保育参観の終盤に行うと良いでしょう。序盤で行うと、子どもが保護者から離れられなくなってしまうことが多いためです。

 

お昼寝の時間が長い0歳、1歳児の保育参観は、短時間で終わらせることと、普段の生活の様子を保護者がよく見られるように工夫すると良いでしょう。保育室の壁面に園生活での写真や事前に制作したものを飾っておくと、保護者も見ることができるのでおすすめです。

 

 

 

2歳児クラスは保育園での遊びを取り入れる

 

 

2歳児クラス2歳児クラスになると、園生活の中でできることが増えていきます。普段の生活を見てもらうことはもちろん、歌を歌ったり、手遊びをする様子を見てもらったりすることで、子どもの成長を感じてもらうことがねらいです。

 

 

親子でできるリズム遊びや、保育士によるペープサート(紙人形劇)などを行うと良いでしょう。リズム遊びや手遊びをすることで、親子の触れ合いにもなり、子どもが生き生きと園生活を楽しんでいることを感じてもらえるでしょう。

 

 

手遊びは、げんこつやまのたぬきさん、むすんでひらいてなど、シンプルで覚えやすいものをおすすめします。

 

手遊びは保育参観でいきなりやっても子どもはできません。普段から保育の中に取り入れておくことが必要です。

 

保育参観の終盤には、保育士による絵本の読み聞かせやペープサートを視聴してもらいましょう。興味を持って視聴する姿に、保護者は子どもの成長を感じることができます。

 

また、ペープサートの内容は子どもの好きなキャラクターを出すと、子どもたちは興味を持ち楽しんで視聴してくれるでしょう。

 

 

子どもの成長を感じられる保育参観

 

 

 

まだ小さな0歳、1歳、2歳児。家庭ではまだまだ赤ちゃんでも、先生や他の子どもと触れ合い保育園の生活に慣れ、楽しみ、家庭とは違う姿を見ることで、保護者は子どもの大きな成長を感じることでしょう。

 

 

子どもによっては保護者の姿を見て泣き出してしまい、保育にならないこともあるかもしれません。しかし、それも成長の過程として受け止めましょう。

 

保育士は柔軟性を持って、どんな時でも子どもに優しくおおらかに接し、あわてないことが大切です。子どもと遊ぶ際に保育士が子どもに寄り添い、フォローや声かけをする姿は、保護者にとっても参考になるはずです。

 

保護者は園での子どもの様子を見るだけでなく、保育園の清潔さや設備、先生たちの保育の様子をしっかりと見ています。保育参観の前にはいつも以上に行き届いた掃除をして、当日は自信を持って保育に取り組みましょう。

 

 

 

おわりに

 

 

 

0歳、1歳、2歳児の保育参観では、子どもが園生活を楽しんでいる姿を保護者に見てもらい、安心して預けられると改めて感じてもらう機会でもあります。子ども一人一人成長のスピードは違うので、あまり背伸びしすぎた内容を組むのではなく、普段の園生活の延長線上でできる遊びを取り入れると良いでしょう。

 

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