昼寝は何歳まで必要?保育園で昼寝をしない子どもへの対処法
2017/10/05
寝る子は育つという言葉があるように、昼寝は子どもの成長や発達に関わる大切な行為です。では、その昼寝は何歳まで必要なのでしょうか?また、昼寝の時間になっても眠らない子どもにはどのように対処すれば良いのでしょうか?
今回は、保育園での昼寝の必要性などについてご紹介します。
なぜ昼寝をするの?
子どもだけに限らず、大人でも昼寝をすると体の疲れが取れ、頭がスッキリしますよね。人間にとって昼寝とは有益なものです。
昼寝には、体の疲れを癒やし、精神的な疲れや緊張を緩和させる効果があると共に、睡眠中に分泌されるメラトニンというホルモンが、細胞の免疫力の向上や成長の手助けをしています。幼児期はメラトニンが最も多く分泌される時期のため、昼寝は成長のためにとても大切なものだといえます。
子どもは、大人と比べると脳も体も未熟です。保育園では長い時間集団生活をするため、昼寝がないと体力や集中力が持たず、ぐずったり、時には夕方に眠ってしまって夜眠れなかったりすることもあるでしょう。それをできるだけ避け、子どもが規則正しく元気に生き生きと過ごすために、保育園では昼寝の時間を設けています。
昼寝は何歳まで必要?
一般的に、昼寝をしたがらなくなる年齢は3~4歳頃だといわれています。しかし、3歳で昼寝が必要なくなる子どもがいれば、5歳でも昼寝をしている子どももいます。つまり、具体的に何歳までに昼寝をやめなければいけないという決まりはありません。
乳幼児期の子どもに必要な睡眠時間は、10~14時間とされています。この時間分だけ家庭でしっかりと睡眠が取れていれば、無理やり寝かしつける必要はありません。
昼寝には良い効果もたくさんありますが、必要がないのにたくさん昼寝をしてしまうと、夜眠れなくなる原因にもなり得ます。5歳児の場合は、小学校に入学してから周りと生活を合わせることに苦労する可能性も否めません。
体力や最適な睡眠時間には個人差があります。年齢や発達過程、家庭での睡眠時間や、その日の子どもの体調などを配慮し、保護者とも相談しつつ昼寝が必要かどうかを判断しましょう。
昼寝をしない子どもへの対処法
昼寝の時間になっても眠らない子どもに手を焼くことは、保育士であれば一度は経験することだと思います。では、なぜ昼寝をしたがらない子どもがいるのでしょうか?
ここでは、子どもが昼寝をしない原因ごとに、対処法をご紹介します。
日中に体を動かすようにする
まず、午前中活発に遊んでいないと昼寝を嫌がる場合があります。あまり体を動かさずゆったりと遊んでいると、体力が余っていて眠くならないためです。
1日2日であれば仕方ありませんが、連日にわたって体力が余っているために昼寝をしない子どもがいるようであれば、体をたくさん動かす遊びをもっとさせるよう、保育内容を見直すと良いでしょう。
昼寝しやすい環境をつくる
お友達の声などが気になって眠れない子どもについては、安心できる静かな環境をつくることでスムーズに眠れるようになることがあります。
オルゴールのような優しい音楽をかけたり、起きて遊んでいる子どもには静かにしてもらえるように声掛けをしたり、昼寝しやすい環境づくりにも気を配るように心掛けてください。
「眠らなくても大丈夫」と伝える
また、昼寝の時間に必ずしも眠らなければならないわけではありません。布団やベッドに横になるだけでも、体はある程度休まります。
どうしても眠れないとぐずったり困ったりしている子どもには、眠らずとも目を閉じて横になるだけで大丈夫と伝えてあげましょう。一人一人の生活リズムに合った柔軟な対応を心掛けることが大切です。
おわりに
昼寝は、具体的に何歳までにやめなければいけないという決まりもありませんし、眠らない子どもを絶対に寝かさなければいけないわけでもありません。子どもの年齢、発達、体力、家庭での生活などを総合的に見て、昼寝が必要かそうでないかを判断しましょう。
保育園での子どもの様子は、基本的には保育士にしか分かりません。保育士が日々子どもの様子を見て「この子どもにはもう昼寝は必要ないな」と感じたのであれば、その旨を保護者に伝え相談して、昼寝をするかしないかを決めることをおすすめします。
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寝る子は育つという言葉があるように、昼寝は子どもの成長や発達に関わる大切な行為です。では、その昼寝は何歳まで必要なのでしょうか?また、昼寝の時間になっても眠らない子どもにはどのように対処すれば良いのでしょうか?
今回は、保育園での昼寝の必要性などについてご紹介します。
なぜ昼寝をするの?
子どもだけに限らず、大人でも昼寝をすると体の疲れが取れ、頭がスッキリしますよね。人間にとって昼寝とは有益なものです。
昼寝には、体の疲れを癒やし、精神的な疲れや緊張を緩和させる効果があると共に、睡眠中に分泌されるメラトニンというホルモンが、細胞の免疫力の向上や成長の手助けをしています。幼児期はメラトニンが最も多く分泌される時期のため、昼寝は成長のためにとても大切なものだといえます。
子どもは、大人と比べると脳も体も未熟です。保育園では長い時間集団生活をするため、昼寝がないと体力や集中力が持たず、ぐずったり、時には夕方に眠ってしまって夜眠れなかったりすることもあるでしょう。それをできるだけ避け、子どもが規則正しく元気に生き生きと過ごすために、保育園では昼寝の時間を設けています。
昼寝は何歳まで必要?
一般的に、昼寝をしたがらなくなる年齢は3~4歳頃だといわれています。しかし、3歳で昼寝が必要なくなる子どもがいれば、5歳でも昼寝をしている子どももいます。つまり、具体的に何歳までに昼寝をやめなければいけないという決まりはありません。
乳幼児期の子どもに必要な睡眠時間は、10~14時間とされています。この時間分だけ家庭でしっかりと睡眠が取れていれば、無理やり寝かしつける必要はありません。
昼寝には良い効果もたくさんありますが、必要がないのにたくさん昼寝をしてしまうと、夜眠れなくなる原因にもなり得ます。5歳児の場合は、小学校に入学してから周りと生活を合わせることに苦労する可能性も否めません。
体力や最適な睡眠時間には個人差があります。年齢や発達過程、家庭での睡眠時間や、その日の子どもの体調などを配慮し、保護者とも相談しつつ昼寝が必要かどうかを判断しましょう。
昼寝をしない子どもへの対処法
昼寝の時間になっても眠らない子どもに手を焼くことは、保育士であれば一度は経験することだと思います。では、なぜ昼寝をしたがらない子どもがいるのでしょうか?
ここでは、子どもが昼寝をしない原因ごとに、対処法をご紹介します。
日中に体を動かすようにする
まず、午前中活発に遊んでいないと昼寝を嫌がる場合があります。あまり体を動かさずゆったりと遊んでいると、体力が余っていて眠くならないためです。
1日2日であれば仕方ありませんが、連日にわたって体力が余っているために昼寝をしない子どもがいるようであれば、体をたくさん動かす遊びをもっとさせるよう、保育内容を見直すと良いでしょう。
昼寝しやすい環境をつくる
お友達の声などが気になって眠れない子どもについては、安心できる静かな環境をつくることでスムーズに眠れるようになることがあります。
オルゴールのような優しい音楽をかけたり、起きて遊んでいる子どもには静かにしてもらえるように声掛けをしたり、昼寝しやすい環境づくりにも気を配るように心掛けてください。
「眠らなくても大丈夫」と伝える
また、昼寝の時間に必ずしも眠らなければならないわけではありません。布団やベッドに横になるだけでも、体はある程度休まります。
どうしても眠れないとぐずったり困ったりしている子どもには、眠らずとも目を閉じて横になるだけで大丈夫と伝えてあげましょう。一人一人の生活リズムに合った柔軟な対応を心掛けることが大切です。
おわりに
昼寝は、具体的に何歳までにやめなければいけないという決まりもありませんし、眠らない子どもを絶対に寝かさなければいけないわけでもありません。子どもの年齢、発達、体力、家庭での生活などを総合的に見て、昼寝が必要かそうでないかを判断しましょう。
保育園での子どもの様子は、基本的には保育士にしか分かりません。保育士が日々子どもの様子を見て「この子どもにはもう昼寝は必要ないな」と感じたのであれば、その旨を保護者に伝え相談して、昼寝をするかしないかを決めることをおすすめします。