保育のコラム

ピアノが苦手でも保育士になれる?転職できる?

2021/06/06

ピアノを重視しない求人を探す

「保育士だけど、ピアノが苦手・・・」「もう一度保育士に復職しようと思うけれど、ピアノ大丈夫かなぁ・・・」などと、実はピアノに苦手意識を持つ保育士さんは多いものです。

日頃の保育はもちろん、季節行事や発表会、入園式や卒園式など、保育士がピアノを弾く機会は沢山あるため、ピアノが苦手な保育士にとってはとても苦痛に感じることもあるでしょう。

また、新しく転職や復職を考えた時に、ピアノについての質問や実技試験などを想像するとそれだけで憂鬱(ゆううつ)になってきてしまうこともあります。

今回は、ピアノの苦手な保育士必見の、ピアノを弾かなくても良い職場や最低限できれば良いピアノのレベルをご紹介します。

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

保育士にピアノは必須?

保育士はピアノが必須だと思われていますが、そもそも保育士資格を取得するのにピアノは必須ではありません。

保育士資格をとる方法は2種類あります。

1:保育士資格取得可能な指定の学校などを卒業する

2:保育士試験に合格する

1の保育士資格取得可能な指定の学校へ通った場合、ピアノは通常必修科目です。

そのため、ピアノを全く弾いたことがなくても、授業で学ぶうちに弾けるようになっているのが普通です。

最低限のピアノ伴奏ができなければ、単位も取得できませんので、保育士資格の取得もできません。

一方、2の保育士試験に合格して保育士になった方は、ピアノの試験を受けていないこともあります。

保育士試験は3つの分野「音楽表現」「造形表現」「言語表現」のどれか2科目を選択して受験します。

ピアノを弾かなければいけない「音楽表現」を選択せず、「造形表現」「言語表現」を選択すれば、ピアノが弾けなくても保育士資格の取得は可能です。

しかし、実際に保育園で働くことになると、どの方法で保育士資格を取得したかなどはわざわざ確認されるわけではなく、ピアノが弾けた方が良い場面はたくさんあります。

最低限の知識として下記のような実技課題曲程度のレベルをマスターしておくと、気持ちの面からは楽になるでしょう。

参考※平成30年の実技試験のピアノ課題曲「アイアイ」「おかあさん」

「アイアイ」

「おかあさん」

ピアノを弾かなくて良い職場や働き方

ピアノが必要なことはわかっていても、どうしてもピアノを弾きたくない場合はどうすれば良いのでしょうか。

実は、働き方の多様化により、ピアノを弾かなくても良い職場や働き方も増えてきています。

「どうしても嫌」という場合、ピアノを弾かなくても良い職場、働き方を目指すのも1つの手段です。

ピアノを弾かなくても良い職場としては、集団保育をやっていない保育園やベビーシッターなどです。

個別保育なので、必ずしも全員一緒に歌う必要もなければ、ピアノ伴奏が必要なわけではありません。

また、ピアノを弾かなくても良い働き方としては、派遣保育士・パート保育士などクラス担任をやらないような働き方です。

仕事を始める前にあらかじめピアノが苦手なことは伝えておく必要がありますが、正職員の場合に比べて必ずしも行事でピアノを弾かなくてはならない確率は低いと言えます。

どれくらいピアノが弾ければいいの?

繰り返しになりますが、保育士はピアノは必須ではありませんが、弾けるに越したことはありません。

また、ピアノを弾くシチュエーションとしてはお歌を歌う保育時間やお誕生日会、行事などです。

普段から上手にピアノを弾いてくれる保育士は子ども達の人気者になりやすい傾向にありますし、保護者から一目置かれるなどの利点もあります。

保育士に求められるピアノのレベルは決して高くはありません。

だからこそ、童謡など数曲の伴奏ができれば十分です。

練習すれば誰にでもできるようになるので、今は苦手意識がある方もコツコツ練習をしていくことで上達は必ずできます。

ピアノの上達方法・上達のコツ

ピアノを上達させるためには、「ピアノ教室に通う」というのも1つの手です。

ピアノ教室は週1回で、月に1万円程度からであるので、自分で練習するのが難しいという人はピアノ教室に通って練習するのが上達への近道と言えます。

ただ、今はyoutubeなど、インターネットで無料で丁寧に解説しているような動画もあります。

普段保育士として働いていたりすると、忙しくてピアノ教室に通うことができないこともあると思います。

自宅で時間を問わずに練習できる動画学習でも、独学で十分にピアノの腕前を上達させることは可能です。

自宅で上達するためのコツは次のとおりです。

・1日長時間よりも、1日15分などを毎日続けること。

・片手ずつ右手、左手と順番に練習してから両手で練習すること。

・最初はゆっくりとしたテンポで始めること。

1日15分を毎日

学習にはコツがあり、その一つが「細切れ学習」です。

細切れで学習を行うことで、記憶が定着し、体が自然に覚える反復練習になるというものです。

つまり、週に1回7〜8時間、一気に学習をするよりも、1日15分を毎日行うことの方が高いということです。

これはピアノも同じです。

毎日コツコツと繰り返し練習をしていった方が上達します。

片手ずつ練習する

ピアノはいきなり上達はしません。

まずは右手から、できるようになったら左手と順番に進めるのがポイントです。

指の運び方(運指)を動画サイトなどで確認しながら、無理をせずに一つひとつ確認しながら進めましょう。

最初は焦るかもしれませんが、焦りは禁物です。

いきなり上手に弾こうとするよりも、まずは正確に弾けるように心がけていくことを最初は心がけておきましょう。

ゆっくりとしたテンポから始める

童謡を練習するとき、ついつい知っている曲だからといつものテンポで弾いてしまいたくなると思います。

また、右手はできるから早めに、左手は苦手だからゆっくり目になどとテンポを変えて覚えると、後からあわせて弾くときが大変です。

ゆっくり目のテンポで弾くと、気持ち悪く感じてしまうこともありますが、どちらの手もまずはゆっくりと正確に弾けるように練習しましょう。

おすすめのピアノ練習用youtubeチャンネル

ピアノ練習用のyoutubeサイトはいくつかありますが、初心者におすすめで、指の動きなどの保育士にとってわかりやすいのチャンネルをご紹介します。

ぜひ参考にしてみてください。

おすすめのピアノ練習用youtube1:「動画でピアノレッスン」

おすすめのピアノ練習用youtube2:「ながみねあき」

これが弾ければOK!よく保育園で弾かれる曲

童謡と一言で言っても何百曲、何千曲とあります。

何を弾けるようになれば良いのかがわからない・・・。

そんなお悩みの方へおすすめなのは、まずは5曲弾けるようになることです。

その5曲とは、ズバリ季節の代表的な楽曲です。

これさえ弾くことができれば、一年を通じてなんとかピアノ伴奏という役割を果たすこともできます。

「ピアノが苦手で、弾ける曲がない!」という方はまずはこの5曲だけ、徹底的に練習してみてください。

「こいのぼり」

「たなばた」

「どんぐりころころ」

「ジングルベル」

「ひなまつり」

ピアノが弾けない保育士だって問題ない!

保育士がピアノを弾く場面はとても多く、ピアノが弾けないことに悩む保育士も多いのが現状です。

しかし、保育士に求められるのはピアノだけではありません。

保育士の中にはピアノが得意な人もいるため、大事な行事や大勢が集う時にはその人にお願いすることも社会人として大切なことです。

「ピアノが苦手」と思い悩んでいるのであれば、まずは簡単な曲だけでも練習をしてみましょう。

少しずつでも弾けるようになった時、自分に自信がつくに違いありません。

どうしてもピアノ自体に苦手意識がある、もしくはどうしても弾きたくのであれば、今はピアノが弾けなくても他の分野で活躍する働き方もあります。

ピアノが得意な先生に音楽をお任せする代わりに、誰にも負けない読み聞かせの技術や壁面製作を行うのも強みの一つには違いありません。

ぜひご自身の強みを活かしながら苦手を克服し、「ピアノがダメだから保育士としてダメだ」と落ち込まないようにしてください。

 

 

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