保育のコラム

先生から子どもへ…卒園メッセージの書き方と例文

2017/10/05

先生から子どもへの卒園メッセージ

肌寒い冬が過ぎれば、暖かな春がやってきます。年長の子どもたちは、最後のお遊戯会や、音楽会などの行事を終え、少し落ち着く時期かもしれません。ですが、卒園はもう目の前にせまっています。

進級や卒園は、子どもたちにとっても、保育士にとっても一大イベントです。特に、担任を持った保育士は、毎回この時期には充実感とさびしさを感じることが多いと思います。

そのようなこの時期に、年長クラスの担任が悩んでしまうのが、子どもへ向けて送る卒園メッセージではないでしょうか。

今回は、卒園メッセージカードの書き方・作り方をご紹介します。

子どもたちへの卒園メッセージの書き方

卒園メッセージの書き方

先生から子どもへ向けた卒園メッセージには、どのようなことを書くと良いのでしょうか。

一緒に過ごしたからこそ分かることを具体的に書こう

手書きのメッセージカードの文面からは、保育士の愛情や思いやりが自然と伝わるものです。

長く一緒にいたからこそ見えてきた子どもの成長は、受け持った保育士がよく分かっていると思います。一緒に体験してきたことを思い出し、具体的なエピソードを交えながら文章にして伝えましょう。

メッセージには子どもの「成長」や「長所」を書こう

卒園メッセージには、保育園での子どもの成長や長所が盛り込まれたエピソードを書きましょう。

成長、長所が盛り込まれたエピソード。具体的にはどんなものが考えられるでしょうか。

  • 運動:運動縄跳びや跳び箱、鉄棒などができるようになった
  • 楽器:鍵盤ハーモニカや笛、カスタネットができるようになった
  • 工作:ハサミが使えるようになった。クレヨンやマーカー、絵の具での色塗りができるようになった
  • 行事:ハサミが使えるようになった。クレヨンやマーカー、絵の具での色塗りができるようになった
  • 生活:あいさつができるようになった。身の回りのことが1人でできるようになった
  • 精神面:けんかで手足が出やすい子どもが、会話で解決できるようになった
  • 性格面:真面目なところ。優しく思いやりがあるところ

一例でしかありませんが、いろいろと視野を広げれば、子ども一人ひとりに伝えたい内容がたくさん挙がってくるものです。

メッセージの内容を考える際は、子ども1人ずつの名前を書いたメモ用紙をそれぞれ用意し、上記で述べたような成長や特徴をいくつか挙げていきましょう。全員分考えるのは大変!とは言わずに、最後の大仕事だと思ってがんばってみましょう。

必ず、「この子はこれだ!」と思うこと、書きたいことが見つかるはずです。

先生から子どもへ送る卒園メッセージの例文

「成長や長所は思いつくのだけれど、文章にまとめるのが苦手」という保育士の方もいると思います。そんなときに役立つ例文を、いくつかピックアップして書いてみました。

それぞれの子どものエピソードに合わせてアレンジして、使ってみてください。

製作が上手になった子どもに向けた例文

○○くんは、この1ねんかんで せいさくが とってもじょうずになりましたね。○○くんのかいた ○○のえは、みんながすごーいって いっていましたよね。しょうがっこうに いっても、ほいくえんでこんなにできたんだから、だいじょうぶ。じしんをもって、がんばってね!○○せんせいも○○くんをずっとずっとおうえんしています。

ごそつえん おめでとう。

お遊戯会などをがんばった子どもに向けた例文

○○ちゃんのこぶたさんやく、とってもよかったよ。せりふがながかったのに、いっしょうけんめいおぼえて、とってもえらかったね。みんなのまえで、どうどうとえんじるすがたは、とってもかっこよかったです。しょうがっこうにいっても、おおきなこえでどうどうと、がんばってね!○○ちゃんのせいちょうを、ずっとたのしみにしています。

ごそつえん おめでとう。

笑顔を絶やさない子どもに向けた例文

いつもニコニコえがおの かわいい○○ちゃん。○○ちゃんが クラスにいてくれるだけで、○○せんせいもおともだちも、とってもあかるく しあわせなきもちになれました。○○ちゃんには、まわりをしあわせにする、そんなちからがあるんだよ。しょうがっこうにいっても、えがおをたやさずに がんばってね。

ごそつえん おめでとう。

園児が喜ぶ卒園メッセージカードの作り方

卒園メッセージカードの作り方

カードというと、四角い形を想像しますよね。ですが、子どもに喜んでもらうために、形に一工夫してみるのも良いかもしれません。

あくまでも例ですが、男の子ならばサッカーボール、また女の子は桜の花ハートの形のカードが喜ばれます。

ポップアップする仕掛けカードなどもかわいいです。100円ショップなどでも、桜の形のシール型抜きアイテムなどがそろっているので、これらのアイテムを駆使してメッセージカードを作ってみてください。

ただし、注意しておきたい点があります。例年と全く異なる形のカードにしてしまうと、同じ園に通っていた兄弟がいる子どもがいた場合に問題となることがあります。そのため、「どのようなカードにするか」はあらかじめ先輩や主任保育士に相談し、確認しておくことをおすすめします。

メッセージを書く際も、同様に注意が必要です。園によっては、すでに決められた文面があるなどしてあまり保育士の自由がきかない、というケースも考えられますので、必ず確認しましょう。

おわりに

卒園メッセージカードを一つひとつ作るのは大変です。しかし、子どもたちや保護者の方にとっては、一生の思い出に残る大切なメッセージとなるかもしれません。園児一人ひとりの成長や長所を思い出しながら、しっかり愛情を込めて作ってあげましょう。

すてきな卒園メッセージカードを渡して、子どもたちを送り出してあげてくださいね。

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