保育のコラム

保育園でひな祭り!ひな祭りのねらいと子どもと作れる壁面飾りや出し物アイデア集

2020/12/08

保育園でひな祭り

冬の寒さが少し和らぎ、少しづつ暖かい日中が気持ち良い季節になってきた頃、おひな祭りの季節がやってきます。

保育園によってはひな人形を飾る保育園もあるでしょう。

毎年行われるひな祭りですが、保育士にとってはついついマンネリになりがちな行事でもあります。

そこで、今回は「保育園で行うひな祭りにはどんなねらいがあるの?」という基本的なおさらいから、「おすすめの出し物や製作の具体的事例」まで紹介します。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

ひな祭りってどんな行事?

ひな祭りは、3月3日の「桃の節句」に女の子の健やかな成長を願う行事です。

通常、ひな人形や桃の花を飾り、ひなあられ、菱餅を飾りお祝いをします。

ひな祭りに飾るひな人形には、おひな様に女の子の穢れを移し、災を身代わりになってもらうという意味もあります。

ひな祭りでは、ちらし寿司やはまぐりを使った祝膳などが用意され、「女の子のための行事」とされるのが一般的です。

ひな祭りにはどんな由来があるの?

ひな祭りの由来は、中国で行われていた「上巳(じょうし)の節句」が日本に伝わってきたという説が有力です。

もともとは人形に邪気や厄を移して川にながす「流し雛」と呼ばれる行事が行われていましたが、時代とともに人形が立派になり家に飾るようになりました。

これがひな人形の始まりです。

そして、この雛人形が平安時代ごろ、貴族の子女が楽しんでいた人形遊び(ひいな遊び)が結び付き女の子の節句として定着していきます。

3月3日にひな祭りが設定されたのは江戸時代で、それ以来3月3日の桃の節句は、女の子の健やかな成長と幸せを願う日として定着しました。

保育園でひな祭りをするねらいは?

ひな祭りは日本の伝統行事の一つです。

伝統行事の意味を理解したり、お祝い遊びや祝膳を通じて日本の文化への理解や季節の行事を楽しめるようにしましょう。

また、保育園には女の子だけでなく、男の子もいます。

ひな祭りと同様、男の子の節句があることなどを話したり、一緒に行事を楽しめるように工夫することも大切です。

みんなで楽しく製作できる!保育園のひな祭りのアイデア

保育園でひな祭り

ひな祭りのお祝いに豪華なひな人形を飾るのも良いですが、子どもたちにアイディアいっぱいの手作りひな祭り制作をしてもらうのも特別な機会です。

伝統行事への親しみに加え、楽しみながら行事を祝う体験を作っていきましょう。

そのために参考になる製作グッズアイディアをご紹介します。

好きな色に染めよう!色染めおひなさま

準備するもの

・水彩絵の具

・パレット

・ノリ

・ドライヤー

・はさみ

・スポイト

・コーヒーフィルター

・画用紙(顔用、台紙用)

・折り紙

作り方

1、コーヒーフィルターのつなぎ目と折り目をカットし2枚に分ける

2、1枚ずつをおひな様とおだいり様の着物にみたてて色付けをする

3、絵具をパレットで溶き、スポイトで色を吸う

4、コーヒーフィルターに一滴たらしてじんわりと広がる柄を作る

5、全体を染めたら、ドライヤーで乾かす

6、顔用の丸く切った画用紙でおひなさまとおだいり様の顔を作る

7、台紙用の画用紙の上に5の着物と6の顔を合わせて貼る

8、折り紙で冠や扇などを作って貼る

切るだけ!桃の花

準備するもの

・ピンクの折り紙

・はさみ

作り方

1、桃の花の型紙を用意する

2、折り紙に予め型紙に沿った切り取り線を描いておく

3、線に沿ってハサミで切る

おいしそう!手作りちらし寿司

準備するもの

・綿

・折り紙

・毛糸(黄色、ピンク)

・ハサミ(3歳以上)

作り方

1、お皿にご飯に見立てた綿をおく

2、折り紙や毛糸をちらし寿司の具に見立てて綿の上に並べる

 (乳児は折り紙をちぎって並べる、幼児はハサミを使って並べる)

保育園のひな祭りにおすすめの出し物は?

ひな祭りのお祝い会ではクラスやグループに別れて出し物を行うのも良いです。

ひな祭りなどの行事はお友達と協力したり、一緒に楽しむことを体験するにはぴったりの機会なので、ひな祭りに向けて各クラスで力を合わせて取り組む良い機会になります。

ここからはひな祭りにおすすめの出し物をご紹介します。

1、ひな祭りにちなんだ歌の合唱

ひな祭りに合わせた歌をみんなで歌うのはおすすめです。

ひな祭りの定番といえば「うれしいひな祭り」

昔から歌い継がれた歌は保育士さんも幼い頃から親しみがあり、お家に帰ってご家庭で保護者と一緒に歌うこともできます。

そのほか、次のような歌もおすすめです。

・おひなまつりのうた

・ひなまつりの桃の花

・五人ばやしの歌

2、ひな祭りクイズ

子どもたちはクイズが大好きです。

「♪クーイズ、クイズ」というだけで「♪なーんのクイズ」と返してくるのは保育園児の定番とも言える光景です。

ひな祭りについてについてのクイズを出すことで、伝統行事への理解が楽しく深まります。

また、単にクイズを出すだけでなく、シルエットを用意しておひなさまとおだいりさまを当てたり、おだいりさまの持つシャクを別のものに取り替えて、「違うのどーこだ!」と問いかけるなど、工夫を凝らしたクイズをだすと盛り上がります。

3、人形劇

ひな祭りに由来した人形劇を行うのも良いでしょう。

年長さんくらいになると、セリフを各人に割り振って上手に演じることもできるようになります。

年長クラスとしての団結力も高まりますし、下のクラスの子たちにとっては憧れのお兄さんお姉さんたちの劇に刺激を受け、楽しい1日になることは間違いありません。

4、絵本の読み聞かせ会

ひな祭りに由来する絵本はたくさんあります。

せっかくの機会なので、ひなまつりの絵本を読み聞かせてあげることで、ひな祭りの意味や伝統行事への理解が深まります。

おすすめのひな祭り絵本は次のようなものです。

・もりのひなまつり(福音館書店)

・みんなでおひなさま!(教育画劇)

・おひなさまのいえ(世界文化社)

・のはらのひなまつり(金の星社)

出し物や製作で日本の伝統行事に触れられるひな祭りにしよう!

保育園でひな祭り

ひな祭りは年に一度の行事です。

保育の中で節句という伝統行事の伝承を伝えるのは重要な項目の一つですが、子どもたちは楽しいことが一番です。

みんなで楽しくひな祭りだけの遊びや製作を行い、ひな祭りを楽しく過ごす工夫をしましょう。

また、ひな祭りは女の子の健やかな成長を願う日ではありますが、男の子にとってもイベントは楽しい日です。

男の子も一緒に楽しめるように、性別に関係なく子どもたちに健やかに育ってほしい願いを込めてイベントを行うようにしましょう。

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