保育のコラム

保育士を目指すのに英語力は必要?持っていると有利な資格・検定とは

2017/10/04

保育士を目指すのに英語力は必要?

 

いよいよ、小学校で本格的に英語教育が始まる時代がきました。今後は、さらに対象年齢を下げ、幼児期から英語に触れさせる動きに注目が集まっています。バイリンガル保育、外国人の保護者も多い昨今、保育士の英語力に需要が高まるのも何ら不思議ではありません。今回は。英語力を中心に保育士のステップアップに必要な資格・検定をご紹介します。

 

 

 

 

保育英語検定

 

保育英語検定「保育英語検定」という検定を耳にしたことはありますか?保育英語検定は、一般社団法人保育英語検定協会が実施する民間の検定試験です。誰でも受験可能ですが、保育士資格を持つ方が合格した場合は「イングリッシュエキスパート保育士証」が発行されます。これは一般の合格者が受け取る「保育英語士証」と証書の表記が異なりますが、どちらも資格の証明書類です。

保育英語検定の試験内容は、通常の英検やTOEFLなどの検定試験と異なり、英語の赤ちゃん言葉や幼児言葉が対象です。乳幼児と触れ合う場に生かされる英語能力を身につけることができます。

保育英語検定には5級から1級までレベルが設けられています。

 

 

5級(入門レベル)

必須語彙(ごい)力約200語。初歩的単語とフレーズが理解できていれば合格できます。

 

4級(初級レベル)

必須語彙力約500語。簡単な定形型フレーズを使用したコミュニケーションが求められます。

 

3級(基礎レベル)

必須語彙力は約1,000語。3級からはリスニングが加わります。

基礎文法を理解し、保護者との簡単なトークが聞き取れるレベルが想定されています。

 

2級(補助レベル)

必須語彙力約2,000語。子ども、保護者とコミュニケーションが取れ、簡単な文章作成も可能なレベルが求められます。

 

準1級(実務レベル)

必須語彙力約3,000語。準1級からは二次試験として面接が課されます。

円滑にコミュニケーションでき、文章作成も難なくクリアできる英語力です。

 

1級(専門レベル)

必須語彙力約5,000語。試験内容は準1級と変わりません。

合格には、高度なコミュニケーション能力と文章作成力が必須です。

 

幼児期から英語に触れさせる動きが活発化している以上、保育英語検定は今後も注目を集める資格であることは言うまでもないでしょう。保育士にもステップアップが求められているのかもしれません。そして、この検定に合格して英語力が証明できると、英語保育を行う保育所、幼児英語教室などで働く道が広がります。

 

持っていて損はない?「保育士に有利な資格」

 

保育士に有利な資格

今後の保育士に必要とされるのは、さらなるスキルアップを目指すことです。

「保育士」以外にも取得していて損はない資格として、まず「幼稚園教諭」が挙げられます。保育士として3年以上勤務し、1カ月120時間以上の勤務があれば、幼稚園教員資格認定試験を受けることができるようになります。

 

「チャイルドマインダー」もぜひ知っていただきたい資格の1つです。チャイルドマインダーは「個別保育のプロ」に位置付けられます。この資格を取得すると、自宅で保育室を開業したり、外部の保育室に勤務できるようになったりします。合格率は70~90%と比較的高く、ぜひともチャレンジしてみたい資格ですね。

 

 

 

「チャイルドケア」も持っていて損はない資格かもしれません。ハーブ、アロマなど自然療法を取り入れたホームケア、ベビーマッサージで育児をサポートできる資格です。この資格を取得すると、セミナー講師や産婦人科など仕事の選択肢が広がります。保育士がスキルアップのために取得することが多い資格の1つです。通学講座か通信講座を修了後、在宅試験に合格すれば取得できます。

 

「チャイルドコーチング」は心理学の領域に踏み込んだ資格です。子どもが自ら考え、学び、行動する環境をサポートしていきます。カウンセラー部門と密接に関係しており、心理技術のエキスパートです。チャイルドコーチング認定実施団体の試験に合格すれば取得できます。

 

おわりに

 

近年、英語指導力がある人材は重宝されています。就学前から英語を学ぶ子どもも少なくない中、英語教育を取り入れる保育園が増加しており、特に私立幼稚園ではそういった動きが顕著です。時代の流れとして、保育士も英語力に限らずさらなる高みを目指すことが求められていると言えるでしょう。

 

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