保育のコラム

パート保育士のため、正職員に気後れしてしまい辞めたいです。これからどのように行動すべきでしょうか?

2023/05/29

パート保育士は、正職員の保育士と立場や仕事内容が違うため様々な悩みにぶつかる方は多いようです。

この記事では、パート保育士さんが辞めたいと思う主な理由と、どのように行動していけばよいのか、解説いたします。

悩んでいるパート保育士さんが行動するヒントに繋がれば幸いです。

 

パート保育士が辞めたいと思う主な理由

 

パート保育士という働き方を選ぶ方は、それぞれ様々な事情があって正職員は出来ないけど保育士の仕事が好きな方ばかりです。

そんな中、様々な困難なことが起きてしまうのが保育士と言う仕事。

では、いったい「辞めたい」と思うのは、どのような理由が多いのでしょうか。

 

理由1:責任が大きい仕事を任される

 

保育園によって、正職員とパートの人事の方針は違いますが、保育園によっては多少経験豊富で、園に慣れてくると、パート保育士が1人担任でクラスを任される事もあるようです。

これらは、人員不足によるものでしょう。

 

通常は正職員でなければそこまで任せる事はありません。

パート保育士なのに、責任が重すぎます。

 

また、副担任でも担当業務や担当園児を決められて責任がつくこともあります。

 

責任重大すぎる事を避けてパート保育士という働き方を選択した方にとっては、自分の希望とかけ離れてしまい、つらいと感じるようです。

 

理由2:勤務時間内では到底終わらない仕事量を任される

 

保育士は、保育だけではなく書類作成などの事務業務も大事な仕事のひとつです。

こちらも園によって方針は違いますが、パート保育士にも書類業務を任せる園も存在します。

保育計画や園児の成長を記録する児童票などは、正職員の保育士のみで分担する園もありますが、パート保育士も同じように担当する園もあります。

 

場合によっては、勤務時間内では到底終わりそうにない仕事量の事もあるようです。

パート保育士は、時間を決めての勤務の事が多いですが、退勤時間になっても終わらないこともあると、辞めたいと悩むでしょう。

 

理由3:雑務ばかりで子どもと関わることができない

 

パート保育士は、担任の補助という役割の保育園が多いため、雑務をいろいろ任されるケースが多いです。

掃除や洗濯・食事の準備・片付け・制作準備・室内装飾や行事の制作物などなど、毎日雑務ばかりであまり子ども達と関わることが出来ないことに、ストレスを抱える方がいるようです。

これも保育園によって方針は様々ですが、中にはまったく子どもと関われないパート保育士もいます。

子どもが好き、保育園で働きたいという気持ちがあるのに、こんな状況ではやりがいが感じられず、「辞めたい」と思うのも仕方ないでしょう。

 

理由4:持ち帰りの仕事を任される

 

前述した事務作業や行事準備、制作準備等、保育士の仕事は保育以外にもたくさんありますね。

そして、勤務時間内では到底終わらない量を任されることもあります。

それらを、やむを得ずサービス残業や持ち帰り仕事として引き受けることがあるようです。

 

家庭を持つ方が、家事や育児とのバランスのためにパート保育士という働き方を選択しているケースが多いことを考えると、このような業務量の多さの問題は、自身の家庭とのバランスが崩れて、「辞めたい」と感じます。

 

理由5:正職員の保育士とコミュニケーションをとりづらい

 

パート保育士はどうしても正職員の保育士より立場が弱くなります。

正職員保育士の指示のもと働くからです。

担任を組む先生や遅番早番で組む先生から直接日々指示をもらいます。

 

優しい先生と組めれば働きやすいのですが、中にはあたりが強い保育士や性格のキツイ保育士がいます。

そんな保育士と組んでしまえば、顔色をうかがって萎縮してしまい、日々働くのがつらくなり「辞めたい」と思うでしょう。

 

また、子どもへのかかわり方や保育に対する姿勢等で、いくら正職員の保育士でも理不尽に思う事もあるかもしれません。

そんな時も、自分はパート保育士だからという理由で意見を伝えることが出来ず、正職員の保育士とコミュニケーションを取るのが難しいと感じるようです。

 

園の雰囲気に馴染めなかったり、関係を築くのが難しいと感じたりした時、「辞めたい」と思うパート保育士は多くいます。

 

理由6:パートという立ち位置的に子どもとの関わり方に迷いがある

 

パート保育士は、勤務時間が短かったり出勤日が毎日ではなかったり、また、クラスが固定されておらず正職員の保育士が休みのクラスに入るフリーの立場、といったケースが多くあります。

 

その場合、子ども達との信頼関係を築くのがなかなか難しいです。

乳児クラスの場合は人見知りで泣かれてしまう事もあるでしょう。

そういった環境から、子どもとどのように接していけばよいか悩むようです。

 

理由7:保護者対応が難しい

 

パート保育士は、勤務時間が短かったり、雑務が多くて子どもたちとあまり関われていなかったりするので、正職員の保育士である担任の先生より、子どもの様子や行事の事・園の方針などについて、圧倒的に情報量が少ない事がほとんどです。

 

そうはいっても、保護者にとってはパートも正職員も同じ保育士です。

保護者から何か質問されることも多いでしょう。

そんな時、回答に困ってしまうケースが多々あるようです。

 

正職員の保育士へ繋ぎ、代わって回答してもらう、笑顔で「今度確認しておきますね。」と言うなど対応できれば良いのですが、人によってはすぐ回答がない事に不信感を抱くケースもあります。

 

このような事があった場合、「辞めたい」と思うようです。

 

理由8:仕事が忙しく家庭を優先できない

 

パート保育士は、自身の家庭との両立など、事情があって選択するケースが多いです。

子育て中、親の介護、などなどの理由があり、家庭とのバランスをとってパート保育士という働き方を選択しています。

 

勤務時間は、基本自分の都合に合わせて決めることが出来ます。

 

しかし、園児が増えたり保育時間の変更があったりすると、人手不足から勤務時間が長くなる、勤務時間の変更をお願いされる、といった事が発生します。

 

そうなると、家庭とのバランスが崩れたり、体力的に限界がきてしまったりする事もあるでしょう。

そういった事から、忙しくなると「辞めたい」と思う事もあるようです。

 

パート保育士の仕事がつらくて辞めたいと思った時の2つの選択肢

 

パート保育士の仕事がつらくて「辞めたい」と思う理由を8個のケースにまとめました。

それでは、「辞めたい」と悩んだらどのような選択肢があるのか、見てみましょう。

 

【1】相談できる場合は、まずは園長や上司に相談する

 

もしも相談できるならば、まずは園長や上司に相談してみましょう。

園長や上司は、クラスでの具体的な状況等を把握してない場合が多いです。現状を伝え、素直に気持ちを打ち明けてみましょう。

 

園長や上司の立場であれば解決できることもあるかもしれません。

園の方針を見直してくれるかもしれません。

 

まずは真実を伝える事です。

 

 

【2】相談できない場合は、転職や退職を考える

 

もしも、相談できない状況であれば、転職や退職を視野に入れましょう。

具体的な行動のタイミングについて、2択あります。

 

体力やメンタルに余裕がある場合は、時間がある時に転職を考えよう

 

転職や退職を進めるにはあらたなパワーも必要です。

体力やメンタルに余裕があるのであれば、時間がある時にじっくりと考えましょう。

まずは情報を集める、人材派遣仲介会社に相談する、といったスモールステップから始めて、転職活動を計画的に行動していくのも手です。

 

すでに体力やメンタルに余裕がなく、転職活動などもできない状態であれば、すぐに退職をしよう

 

すでに体力やメンタルに余裕がなく、転職活動をする体力や時間もない、といった状態であれば、すぐに退職することをおすすめします。

まずは、退職して時間や心に余裕が生まれてから、転職活動を進めます。

 

体が資本です。

あなたが倒れてしまっては、元も子もないのです。

自分を大事にしましょう。

 

パート保育士が辞める時の一般的なフロー

 

パート保育士が辞める時の一般的なフローを説明します。

退職の意思が固まったらやることは、正職員の保育士と流れは同じです。

 

退職の意思を伝えることから始まります。

 

退職の意思は、法的には退職希望日の14日前までに申告をするよう法律で定められていますが、一般的にはシフトの都合もあるため、1ヶ月程度前に申告するのが良いとされています。

 

ただし、雇用期間に定めのある場合は注意しましょう。

契約期間が満了し、更新する1ヵ月前に更新の意思がない事を伝えるケースもあります。

契約期間満了を待たずに退職したい場合は、対応可能かの確認が必要になります。

 

まずは直属の上司に退職意思を伝え、その後園長に伝えます。

 

園長に伝えた後に、保育園側から退職に関する書類等が発行されますので提出します。

 

退職日には保険証や貸与品の返却を行い退職となります。

 

一緒に働く正職員の保育士などに伝えるタイミング等は、保育園側の指示に従うようにしましょう。

職場の環境などに配慮して情報の解禁日を設ける保育園もあります。

 

また、パート保育士といえども何か担当を任されていた場合は、後任者が困ることのないようにできる限りしっかり引継ぎを行いましょう。

 

子どもたちや保護者へ退職を伝えるかどうかも保育園の方針によります。

直接自分から伝えたいという思いがあったとしても、今後の影響を考えて退職後にプリントなどで伝えるのみにするなど保育園側にも方針があります。

 

周囲への混乱を招かないためにも、退職についてどのように伝えるかは園長や上司に確認してから進めます。

 

パート保育士を辞めたいと思ったら、家庭や体調を優先して判断しよう!

 

パート保育士の仕事がつらい、辞めたいと思ったら、「生活のため辞められない」「辞めたら園に迷惑がかかる」「パートなんてこんなもの」などと我慢して無理をせず、家庭や自分の体調を最優先に判断して行動していきましょう。

 

あなたが明るく元気でいることを、あなたの家族も望んでいます。

 

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