保育のコラム

保育士の夜勤の仕事内容や給料相場!日勤とどう違うの?

2021/02/01

夜勤のある保育士求人を探す

働き方が多様化している現代、子どもを持つ保護者たちの働き方も千差万別です。

そして、それに伴い、保育士の働き方も変わってきています。

特に最近では24時間休み無く回り続ける社会への女性の進出も目立ってきました。

子どもたちを安全に、健やかに育てるために、保育園も夜間や24時間の対応を求められる時代がきているのです。

そこで今回は保育士の夜勤についてまとめていきます。

“ずっと保育士編集部”

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

求められる24時間保育と夜間保育

24時間子どもを預かる夜間保育所や深夜保育はここ15年ほどの間に緩やかに増加しています。

図1:各自治体の保育実施状況

ー 引用元:厚生労働省「各自治体の多様な保育(延長保育、病児保育、一時預かり、夜間保育)及び障害児保育の実施状況について

増加の背景にあるのは、核家族化やシングル家庭の増加、共働きなどの増加により、24時間の勤務体制を求められる保護者の不在時に子どもの預け先が必要となったことが挙げられます。

具体的にあげると、病院や物流施設など現代社会は24時間動いています。

そこで働く保護者にも保育を必要とする子どもはいます。

しかし、昔のように親や親戚に頼れるばかりでありませんし、深夜に子どもだけでお留守番させることには不安が伴います。

24時間保育や深夜保育が求められる背景は、複雑な社会的要因が重なった結果と言えるでしょう。

夜勤のある保育施設と仕事内容

ここからは少し具体的に24時間保育や深夜保育を行う施設について説明します。

24時間保育や夜間保育を行う保育園

通常、保育園の開所時間は7時半ごろから18時半が多く、最近では延長保育20時頃などの施設も増えてきました。

認可保育園において24時間保育や深夜保育を行う施設は圧倒的に少なく、とりわけ24時間保育に至っては全国でも現在6カ所程度しかありません。

ほとんどが認可外保育園であることが多いです。

院内保育園

病院で働く医療従事者の子どもを預かる施設です。

入院施設がある病院で働く医師や看護師などは日勤だけでなく、深夜勤務も多々あります。

そのため通常の保育園では対応できない時間に保護者が家を不在にするケースも多くあります。

院内保育園は病院内の一角に設けられることがおおく、通勤時に預け退勤時に子どもを引き取ります。

日中は別の幼稚園や保育園に預け、夜間の勤務が発生した時のみ院内保育園に預けるというケースも多く見受けられます。

院内保育所で働く保育士の仕事は、保育という面では通常の保育園と変わりありません。

しかし、院内保育自体は少人数制で保育士は一人ひとりをじっくり見てあげることができます。

ただ、一方で当日登園してくる子どもは保護者のシフトによるため、日々登園するメンバーによって保育のねらいを変更しなくてはならないなどの通常とは違う保育もあります。

企業内保育園

企業が自社の従業員のために設置する保育園のことです。

夜間勤務が発生する従業員のために夜間も保育しています。

主にメーカーや物流などの企業が24時間体制で勤務することがおおく、従業員確保のための福利厚生として整備しています。

働き方は院内保育と同じく、当日夜間勤務シフトが入っている保護者が預けます。

その日によって預かる子どもが異なり、また人数も少人数であることが多いです。

乳児院

乳児院は児童福祉施設の一つであり、主に0歳から2歳までの乳児を対象とした24時間の保育を行う場所です。

24時間保育は言い換えれば、家庭と同様であり、保育園でいう「先生」ではなく「お母さん」「お父さん」代わりの存在として赤ちゃんの保育を行います。

そのため、24時間交代制で保育を行いますので、保育園などの「預かる」というスタンスとは異なり、家庭的保育の要素がより強い働き方になるでしょう。

児童擁護施設

児童養護施設とは、保護者がいない、虐待があるなどの理由により、家庭生活が困難な子どもが生活する施設です。

条件を満たせば、20歳まで在所することも可能です。

こちらも乳児院と同じく、家庭と同様であり、保育園でいう「先生」ではなく「お母さん」「お父さん」代わりの存在として子どもの養育をします。

夜間に限らず24時間、保護者としての働きを求められることになります。

日勤と夜勤の働き方の違い

一般的な保育園の開所時間は通常7時半ごろから18時半が多いです。

そのため、日勤の保育士は通常7時ごろから19時のうち8時間のシフト勤務で働くことが多いです。

一方、夜間保育を実施する保育園は18時〜22時と開所時間を設定している保育園が多いため、夜勤の場合は17時頃出勤し23時頃退勤します。

また、24時間保育を実施する保育園では、保育士は17時頃出勤し翌朝9時頃退勤が多いです。

日勤の保育士は、子どもの活動時間に保育を実施することから、仕事内容は生活介助、散歩、遊びなどが中心ですが、夜勤保育士は異なります。

特に20時以降の保育については、入浴、歯磨き、睡眠といった、普通の保育園では行わないような家庭的保育が求められます。

1日の疲れを心身ともに沈めてあげることが必要です。

また、保育士も一晩中起きているわけではありません。

子どもたちが入眠した後は片付けを行った後、仮眠等は可能です。

ただし、夜間は子どもが急な発熱をしやすい時間帯でもありますので、完全にリラックスをするというよりは気を配りながら少し体を休めることができます。

夜勤のある保育士の給料相場はどれぐらい?

夜勤保育士の給与相場は日勤保育士の相場よりも高くなります。

というのも、夜勤保育士の働く夜22時〜翌朝5時までは、通常の125%の割増賃金を支給する法律があります。

つまり、時給1,000円で働く場合は、時給1,250円以上を確保できます。

使用者が、午後十時から午前五時まで(厚生労働大臣が必要であると認める場合においては、その定める地域又は期間については午後十一時から午前六時まで)の間において労働させた場合においては、その時間の労働については、通常の労働時間の賃金の計算額の二割五分以上の率で計算した割増賃金を支払わなければならない。

ー 引用元:労働基準法第37条第4

同じ働く時間でも、割増料金が一定時間付与されるため、給与相場は高くなります。

また、夜勤中心の働き方は昼間の仕事に比べ希望者が少ないため、そもそも募集時の給与相場が高い傾向にあります。

これらを合わせ、保育士の夜間勤務は日勤よりも給与相場は高いと言えます。

夜勤のある保育士の求人は高収入が多い!

夜間保育、24時間保育で働く保育士についてまとめてきました。

夜勤のある保育士のメリットは、高収入であったり、日中の時間が使える、といったメリットがある一方、生活サイクルが夜中中心になり体調管理が難しいというデメリットもあります。

どちらが良いというわけではありませんが、メリットデメリットをシッカリ加味し求人に応募する方が良いでしょう。

 

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