保育のコラム

保育士の自己紹介!子どもや保護者、同僚に向けた自己紹介のコツや例文まとめ

2020/09/10

就職や転職での初勤務、新しいクラスの新年度など、新たな環境で仕事を始める保育士にとって、重要なことのひとつに「自己紹介」があります。

保育士の第一印象を決める大事な自己紹介ですが、どうすれば、相手に伝わる自己紹介ができるのか、悩んでしまう方も多いのではないでしょうか。

今回の記事では自己紹介のポイントや注意点を詳しくご説明します。

併せて自己紹介の例文もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

ずっと保育士編集部

【記事監修】ずっと保育士編集部

「ずっと保育士」は、保育ひとすじ28年の株式会社明日香が運営する保育専門のキャリアサポートサービスです。結婚や出産、育児など、目まぐるしく変わるライフステージの中で、その時その時にぴったり合うお仕事を紹介したい。そして、保育の仕事でずっと輝き続けるあなたを応援したい、という想いで保育士の就職、転職、復職などのキャリア支援を行っています。また、「ずっと保育士」では保育士さんの疑問や悩みなどを少しでも解決すべくコラムを通した情報発信も積極的に行っています。

自己紹介をする時に気を付けたい3つのこと

自己紹介には、初対面の相手に自分のことを知ってもらい、良いイメージや印象を持ってもらうことで、今後のコミュニケーションをスムーズに行えるように方向付ける、というとても重要な役目があります。

そのためにも、第一印象を大きく左右する次の3つのことを心がけましょう。

明るい表情で話す

最も大切なのは、明るく笑顔で自己紹介をすることです。

人の第一印象は、初対面のほんの数秒の視覚情報で決まるといわれています。そして、第一印象で抱いたイメージは簡単には変わりません。

相手が子どもであっても保護者であっても、最初に良い印象を持ってもらった方が、以降のコミュニケーションが取りやすくなります。

ですから、笑顔で元気に自己紹介することがその後の園生活の充実につながります。

そうはいっても、初対面の人の前では子どもであっても、保護者であっても、緊張して表情がこわばってしまうこともあります。

緊張しやすい性格であることを自覚している人は、鏡を見ながら自然な笑顔が作れるようにトレーニングするのもおすすめです。

身だしなみは清潔に

繰り返しになりますが、第一印象は初対面のわずか数秒の視覚情報で決まってしまいます。

そのため、「見た目」という点からいうと、表情だけでなく、身だしなみもかなり重要です。自己紹介前には、きちんと身だしなみを整えましょう。特に以下の点には注意が必要です。

・髪はまとまっており、清潔感があるように見えるか

・爪はきちんと切ってあるか

・こざっぱりとした保育士としてふさわしい洋服を着ているか(露出が高い服、華美な服などはNG)

・メイクは濃すぎず、ナチュラルで好感のあるものか

・背筋はきちんと伸びているか

特に姿勢が悪いと、それだけで「頼りない」「やる気がなさそう」という残念な印象を与えてしまいがちです。

自己紹介前には落ち着いて深呼吸をし、背筋を伸ばしてから話すようにしてみましょう。

言葉は簡潔にまとめる

自己紹介は、30秒~1分を目安に端的かつ簡潔に行うようにしましょう。

特に時間制限などがあるわけではありませんが、だらだらと長く話すようでは、相手が子どもであっても大人であっても良い印象にはつながりません。

特に子どもは話が長いと集中力が切れてしまいますので、理解できる言葉を選び、短い時間でわかりやすく伝えましょう。

緊張や焦りがあると早口になりがちなので、ゆっくり話すことも意識すると良いでしょう。

<子ども向け>自己紹介のコツやアイデア

続いては、前述の3つを踏まえたうえで、子どもの興味を引いて、中身の伝わる自己紹介をするためのコツとアイデアを紹介します。

子どもたちに向けた自己紹介のコツとは?

自己紹介はまず、子どもにしっかり伝わることが大切です。

自己紹介をする相手の子どもの年齢に合わせ、子どもが理解できる、分かりやすい言葉を選んで自己紹介を行いましょう。

また、子どもが理解できるように、ゆっくり大きな声で、活舌のいい話し方を意識しましょう。

また、時には話し方に合わせて大きく身ぶり手ぶりなどの動きを取り入れ、メリハリある話し方を工夫しましょう。

クイズや歌を取り入れるなど、楽しい要素を加えると、注意力が散漫になりがちな子どもでも話を聞き入れやすくなります。年齢に応じて取り入れてみると良いでしょう。

子どもたちに向けた自己紹介のアイデアは?

自己紹介をしっかり成功させるためには、子どもたちの年齢に合わせ、興味を引き付ける内容を取り入れ、自己紹介の時間を楽しくする工夫が必要です。

そのためのアイデアを3つ紹介しましょう。

手品

手品を自己紹介に折り込む際は、うまく子どもたちが参加できる仕掛けを作りましょう。

絵が変わる、カードやコインが消えるなどの瞬間に、おまじないや掛け声を入れますが、この掛け声に自己紹介を織り込むのも良いでしょう。

単に手品をするのではなく、子どもたちの興味を集めるためのツールとして行うのが、大事なポイントです。

ペープサート

ペープサートとは、紙人形のことです。

絵を描いた2枚の紙を貼り合わせ、間に竹串や割りばしを挟んで人形をつくり、人形をクルクルと回しながら劇を楽しむことができます。

簡単に作れるうえに視覚的に子どもたちの興味を引き付けられるので、自己紹介には使いやすいツールです。

気を付けたいのは、ペープサートを扱うことに夢中になり過ぎて、自分の顔と名前を覚えてもらうといういちばん大切な目的を忘れないようにすることです。

また、子どもの顔が見られないようでは、コミュニケーションが成立せずに本末転倒なので注意しましょう。

対策としては、セリフと流れを事前に練習しておくと良いでしょう。少しくらい緊張をしても余裕を持って行えるようになります。

スケッチブックの絵本

スケッチブックに、自分の似顔絵や好きな食べ物、得意なことを絵にかいて、子どもたちに見せながら自己紹介します。

100円均一などで売っている大判のスケッチブックのページ1枚ごとに、顔や好きな食べ物、得意な遊びなどの絵を描き、紙芝居のようにめくりながら自己紹介をしていきます。

視覚と聴覚の両方で楽しく印象づけることができ、子どもたちの記憶にも残りやすいでしょう。

<保護者向け>自己紹介のコツや例文

初対面の保育士に会う際、保護者が最も気になるのは、「この先生に子どもを預けても大丈夫か?」という点です。

こちらでは、保護者に「信頼できる先生だな」と好印象を持ってもらうためのコツと自己紹介の例文を紹介します。

保護者に向けた自己紹介のコツとは?

保護者に自己紹介をする際には、子ども向けのときのように親しみやすさをアピールするだけでなく、真面目さや真剣さを前面に押し出して、頼りになりそうなイメージを持ってもらえるようにすると良いでしょう。

笑顔や身だしなみに気をつけるといった基本マナーの徹底はもちろんのこと、どんなクラスを作っていきたいのか、子どもたちにどのような経験をさせてあげたいのか、1年間担任として関わっていくことの目標や抱負をしっかり伝えるようにしましょう。

併せて、人柄がより伝わるように、保育の役に立ちそうなピアノ・スポーツなどの特技なども盛り込むと良いでしょう。

敬語が正しく使えると印象はさらに良くなります。

自己紹介の例文(保護者向け)

この度、◯◯組の担任をさせていただくことになりました◯◯△△と申します。

今日、◯◯組のお子さん達に会えることをとても楽しみにしていました。

これから1年間、得意なピアノを弾きながら、みんなとたくさん歌ったり、お外で元気に遊んで、明るく楽しい毎日を過ごしていきたいと思っています。

お子さんにとって初めての園生活が充実したものになるように、また基本的生活習慣を身に付けていけるような援助をしながら、楽しいクラス作りをしていきたいと思います。

至らない点もあるかと思いますが、精一杯に保育をしていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

<同僚向け>自己紹介のコツや例文

新たに保育園に就職・転職した場合は、上司・先輩・同僚などの園スタッフに向けて自己紹介をすることになります。

これから一緒に働く先輩保育士に良い印象を持ってもらえるように、しっかりと挨拶ができると良いですね。

こちらでは同僚に向けての自己紹介のコツと例文を紹介します。

同僚に向けた自己紹介のコツとは?

明るくハキハキと話し、真面目さや真剣さをアピールして、良い印象を持ってもらいましょう。

やる気や一生懸命さを伝えるのはもちろんのこと、保育にかける熱意なども盛り込むと良いです。

自己紹介の例文(同僚向け)

自己紹介の例文(同僚向け)

4月からお世話になります□□△△と申します。

小さいころからの夢だった保育士になり、これからいろいろ学びながら保育のプロを目指して頑張りますので、よろしくお願いいたします。

まだまだ至らないところばかりですが、やる気と根性、明るさと元気はあるので、遠慮なくご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

園長先生をはじめ、先生方を見習って、一日も早く一人前の保育士になれるよう頑張ります。

自己紹介は準備が大切!

今回の記事では保育士さんの自己紹介についてまとめてみました。

自己紹介は第一印象を決める上で大変重要です。

自己紹介をする相手によって、注意すべき点も大きく異なるので、しっかり準備し、予行練習なども行ったうえで本番に臨みましょう。

自己紹介は、子どもたちや保護者の方と信頼関係を築いていくためのはじめの一歩です。ぜひ自信をもってステキな自己紹介をしていきましょう!

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