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「保育」のお役立ちコラム

子どもの健康と食事

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子どもの健康と食事
 
 「生まれる前から、生涯の健康が決まっている。」と聞かされたら、多くの方は驚かれるかもしれませんが、今や、子どもの食と栄養の分野では、認められつつあることなのです。
 
 これまでに明らかになったデータによると、やせた妊婦さんや妊娠中の体重増加が少ない場合、赤ちゃんは低出生体重児(2,500g未満)として生まれる率が高くなります。そして、この体重が少ない赤ちゃんは、将来、心筋梗塞や糖尿病などの生活習慣病にかかるリスクが増加するというのです。これは、1986年に、イギリスのバーカー氏が「成人病胎児期発症説」として唱えました。どのようなことなのでしょうか。
 
 胎児期にお母さんの栄養が不足してしまうと、お腹の赤ちゃんは少しの栄養で生きていかなくてはならないので、赤ちゃんの臓器や代謝のメカニズムは、低栄養に適応するようなしくみにでき上がってしまいます。そして、生まれた後に豊富な栄養を摂取すると、腎臓や心臓などに負担となったり肥満しやすくなり、成人後の生活習慣病の原因となると考えられています。小さく生まれた子どもほど、食事に注意が必要です。
 
 妊娠前から妊娠中のお母さんの体型や食事は、赤ちゃんの将来の健康と密接に関連しています。妊娠前にやせていた女性は、妊娠しても食事量が不足していたり、体重が増えるのを気にして十分な食事をとらない傾向があります。赤ちゃんは必要な栄養が不足してしまい、将来の健康に対して大変心配な状態に陥ってしまいます。これから母親になる女性は不必要なダイエットをしないことですが、現在、20歳代の女性のうち、やせの人は 約1/4を占めます。そして、低出生体重児の出生数も増加しています。将来の日本人の健康が心配ですね。
 
 子どもを肥満ややせにしないために大切なのは、日常の食生活です。現在の日本では、望めば、いつでもどこでも、食べたいものが手に入るので、ついつい食生活が乱れがちになります。食事は規則正しく、栄養は過不足なくとりましょう、塩分や糖分はとりすぎないように、脂肪は適量を、などの当たり前といわれることが難しいのが実情ではないでしょうか。
 
 食事のリズムは、授乳のリズムがスタートです。食事のイメージがつくられるのは、離乳食から続く毎日の食事の経験です。乳幼児期から培われた味覚や好みは、食習慣に大きな影響を与え、一生の健康を左右します。毎日の食事やおやつは、食べてしまえば目の前からなくなってしまいますが、子どものこころとからだにしっかりと刻まれていきます。
 
 子どもの食にかかわるすべての人は、ひとりひとりの子どもの、将来の健康のゆくえを握っているといっても過言ではありません。どの子どもも健康なおとなになって能力を発揮し、豊かな日本を築いていく役割を担っています。子どもの健やかな発育と幸福のために、そして日本の未来のためにも、よりよい食習慣の確立に向けて、今、保育者の力が求められているのです。



 曽根 眞理枝 先生

(そね まりえ 先生) 
 
横浜女子短期大学准教授・管理栄養士
専門:小児栄養学

神奈川県内の保育士を対象として、離乳食の進め方など乳幼児の食生活に関する研修の講師を務めるほか、
2009年度より横浜市港南区の委嘱を受け、区内保育園の食育研修講師として食育推進にもかかわっている。

〔著書〕
「子どもの食と栄養」建帛社、「最新子どもの食と栄養」学建書院 など



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2013.03.01
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