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「保育」のお役立ちコラム

子どものおやつ 三つの役割

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子どものおやつ 三つの役割
 
 毎日、子どもが楽しみにしているおやつ。与える側も、子どもの喜ぶ顔が見たくて、「今日のおやつは何にしようかしら。」と、あれこれ考えを巡らせる保護者の方も多いことでしょう。今月は、子どもにとってのおやつの意味を考えてみます。
 
 子どもの発育はめざましく、必要な栄養も年齢とともに増加します。特に、3~5歳児の場合、体重は約16kgと成人女性の1/3以下ですが、1日の栄養摂取の目安である「日本人の食事摂取基準(2010年版)」(厚生労働省)をみると、エネルギー必要量は、運動が少ない成人女性の約80%にあたる量が必要とされています。幼児のたんぱく質必要量は、成人女性の50%、カルシウムに至っては、3~5歳男児で600mg、女児では550mgですが、成人女性は650mgなので、成人の約90%にあたる量が示されています。
 
 しかし、子どものからだは小さく、消化機能も未熟なため、一度にたくさん食べることができません。栄養価の高い食品を使うように工夫しても、朝・昼・晩の三食で、このようなたくさんの栄養を摂ることは難しいのが実際です。
 
 そこで、第四の食事として、おやつが必要になります。子どものおやつは、三食で摂りきれないエネルギーや栄養素を補給する大切な食事のひとつなのです。
 
 おやつの第二の役割は、子どものこころとからだのリフレッシュです。
楽しみにしていたおやつを食べる満足感は、こころを豊かにします。家族やともだち、先生と食べるおやつは、楽しいコミュニケーションの場であり、社会性や情緒も育んでいきます。また、絶えず活発に動いている子どもにとって、座って食べるおやつの時間は、からだへの休息の時間でもあります。疲れをいやし、エネルギーを補給して、再びじっくり遊びこむことができるのです。
 
 そして、おやつは、食育の場でもあるということ。
おやつへの期待は、素材やおやつ作りの興味につながります。とくに、子どもと一緒のおやつ作りは、子どもにとって食がさらに身近になる貴重な体験です。現在は、加工食品や市販の菓子類が数多く出回っていますが、このような環境だからこそ、素材に触れ、おやつ作りを体験させることを通して、食と健康について興味や関心を高めることが必要なのです。おやつは食育のよい機会です。
 
 「食事のひとつ」、「こころとからだのリフレッシュ」、「食育の場」という、おやつの三つの役割から、望ましいおやつ像が見えてきます。
 
 おやつの量は、食事に影響を与えないように、1日の摂取エネルギーの10~20%程度が適切です。1~2歳児なら200kcal、3~5歳児なら260kcal程度でしょう。運動量や他の食事量などとのバランスを計りながら与えましょう。
 
 内容は、お菓子に限らず、穀類、いも類、野菜・くだもの、牛乳・乳製品、卵、小魚など、食事で不足する栄養を補えるものがよいでしょう。ふかしいもなど、簡単な調理で素材が味わえるものがお勧め。リフレッシュのための水分補給も大切です。
 
 子どもとのふれあいや食育の場であることを考えれば、可能なかぎり手作りを心がけたいですが、おやつは毎日のことですから、頑張りすぎても長続きしません。市販品にひと手間加えたり、組み合わせを工夫しましょう。おやつを虫歯や食欲不振の原因にしないように注意して、子ども一緒におやつのひとときを楽しみたいものです。

 


 曽根 眞理枝 先生

(そね まりえ 先生) 
 
横浜女子短期大学准教授・管理栄養士
専門:小児栄養学

神奈川県内の保育士を対象として、離乳食の進め方など乳幼児の食生活に関する研修の講師を務めるほか、
2009年度より横浜市港南区の委嘱を受け、区内保育園の食育研修講師として食育推進にもかかわっている。

〔著書〕
「子どもの食と栄養」建帛社、「最新子どもの食と栄養」学建書院 など



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2013.02.01
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