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「保育」のお役立ちコラム

離乳食とベビーフード

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離乳食とベビーフード
 
 ドラッグストアのベビーコーナーへ行くと、ベビーフードがずらりと並んでいます。粉末状やフレーク状のドライタイプ、レトルトやびん詰めなどのウエットタイプを合わせると、市場に出回っているベビーフードは500種類を超えます。少子化で赤ちゃんは減っていますが、ベビーフードの売り上げは伸びているので、ひとりの赤ちゃんの食べる量が多くなってきていることがわかります。今のお母さんたちにとって、離乳食にベビーフードは欠かせないものなのでしょう。
 
 このベビーフード、調理がほとんど不要ですぐに与えることができ、持ち運びもできるので大変便利ですし,手作りの離乳食を作るときの参考になります。ところが、ベビーフードを利用するときに、ちょっと知っておいた方がよいこともあります。
 
○柔らかすぎる傾向があります
 製品にもよりますが、表示してある対象月齢があまり参考にならない場合があります。ペーストにわずかな粒々が混ざっている状態では、舌でつぶしたり歯ぐきでかまなくてもそのまま飲み込めてしまうので、噛む力を育てるためには不十分だといえるでしょう。赤ちゃんに与える前に、ベビーフードの固さや大きさが離乳の進行に合っているかどうかを確認しましょう。
 
○素材の味が分かりにくいです
 多くのベビーフードは、野菜や肉類、魚類などを一緒に煮込んで調理してあります。たくさんの材料を使っていることは、栄養のバランスがとれていて良さそうなイメージを与えそうです。ところが食べてみると、感じる味はすべてがミックスして調味された味。手作りのように、かぼちゃ、ほうれん草、魚の煮付けなど、個々の食品の味わいを感じることができません。ちょっと残念な気がします。
 
○手づかみ食べができません
 子どもは、離乳が進み1歳近くになると、さかんに手づかみ食べをして、一口量の確認や食べものの感触を確かめ、ひとりで食べる準備を始めます。手づかみ食べは、食事の自立の第一歩といえるでしょう。ところが、この時期用のベビーフードも、袋やびんから出すとドロドロしているので、手でつかむことができません。ベビーフードが主体の離乳では、食事の自立についても考えてあげる必要があるでしょう。
 
 大変身近になったベビーフードですが、食事が商品になったことで、おとなの場合と同じように、ほかの多くの人が食べているのと同じ味を、もう赤ちゃんの時代から味わうような世の中になりました。いくら種類が多くても、赤ちゃんが食べているのは工場で作られた人工の味です。味覚が発達する離乳期には、食材のもつ自然な風味を舌に刷り込んであげたいところです。
 
 また、家族と同じものを食べておいしさを共有する経験も、赤ちゃんのころから必要でしょう。離乳食作りは、めんどうでも難しくもありません。おみそ汁の実のお豆腐や、煮物のじゃがいもをよくつぶせば、すぐに赤ちゃんに与えられます。みんなで「おいしいね」という食卓の団欒は、家庭の食育のスタートです。
 
 でも、ときには時間がないときもあるかもしれません。手作りの離乳食のメニューが少ないときや変化をつけたいときもありますね。そんなときは、ベビーフードに助けてもらいましょう。
 
 保育士の先生やベビー・シッターさんは、栄養を補う、噛む力を育てる、味覚を広げるといった離乳食の役割とともに、ベビーフードを上手に使って、またとない離乳期を楽しむこともお母さんに伝えてほしいものです。

 

 曽根 眞理枝 先生

(そね まりえ 先生) 
 
横浜女子短期大学准教授・管理栄養士
専門:小児栄養学

神奈川県内の保育士を対象として、離乳食の進め方など乳幼児の食生活に関する研修の講師を務めるほか、
2009年度より横浜市港南区の委嘱を受け、区内保育園の食育研修講師として食育推進にもかかわっている。

〔著書〕
「子どもの食と栄養」建帛社、「最新子どもの食と栄養」学建書院 など




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2012.10.01
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