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「保育」のお役立ちコラム

食育を実践する為に その2

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食育を実践する為に その2
 
 先月に引き続いて食育がテーマです。多くの法律には、「この法律で、○○とは、……をいう。」のように、堅苦しい用語の定義が書かれていますが、意外にも「食育基本法」に食育の定義はありません。ただ、食育の位置づけとして、「生きる上での基本であって、知育・徳育・体育の基礎」、「様々な『経験』を通じて『食』に関する知識と『食』を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができる人間を育てること」という内容が示されています。
 
 健康で豊かな人生を歩みたいとは、おそらく誰もが望むところでしょう。ところが、現在の日本人の健康状況をみると、糖尿病は増加の一途をたどり、三大死因とよばれる、がん、脳血管疾患、心疾患で亡くなる人は、死因全体の約6割を占めています。
 
 こうした病気は、食習慣をはじめ運動やストレスといった、長年の生活習慣が主な原因で、治療しながらも少しずつ症状は悪化して、定期的な通院、身体の不自由、寝たきりなど、経済的負担とともに人生の質を著しく低下させます。以前は、早期発見・早期治療が中心でしたが、もっと有効でお金もかからない方法は、一人一人が健康を維持増進して病気にならないような習慣を確立すること。基本的生活習慣の基礎が身につく乳幼児期は、「健全な食生活を実践することができる人間を育てる」スタートの時期なのです。保育所保育指針では、「健康な生活の基本としての『食を営む力』の育成に向け、その基礎を培うこと」と、食育の推進の目標が掲げられています。
 
 基礎を培うためには、まず食事を楽しくおいしく食べること、そして子どもが、生活と遊びの中で、様々な体験を通して食に興味・関心を持つことです。ですから、日常の保育にこそ食育の基本があるととらえ、季節の行事などを通して、子どもが意欲をもって食にかかわることができるように、保育者の願いや工夫をこらした経験の場を提供していきましょう。保育指針の改定以後、子ども向けの食育の本がたくさん出版されていますが、多くは、食育活動の具体例を紹介したものです。そのままそっくりいただくのは手っ取り早くて重宝かもしれませんが、各保育園や保育者の願いが込められた食育がきっとあるはずです。
 
 前回のコラムで、「食育は以前からやっていたんですね。」という、ある先生の声を紹介しました。繰り返しになりますが、子どもが食に関心を持ち、自分のからだや健康のために食事を大切にしようという気持ちを育てる体験の場が食育と考えれば、給食やおやつの時間は大切な食育の場ですし、野菜の栽培、絵本や紙芝居、調理室から漂うおいしそうな匂い、栄養士さんや調理員さんへの「ごちそうさま」の感謝の言葉、みんな食育であることはもうお分かりでしょう。
 
 子どもは、やがて成長して、次代の日本を担う大切な宝です。ところが、スポーツ、学問、芸術など、どれだけ優れた才能を持っていても、健康でなければその才能を十分に発揮することはできません。まさに、食育は、知育、徳育、体育の基礎。そして将来の日本を支える取り組みでもあるのです。

 

 曽根 眞理枝 先生

(そね まりえ 先生) 
 
横浜女子短期大学准教授・管理栄養士
専門:小児栄養学

神奈川県内の保育士を対象として、離乳食の進め方など乳幼児の食生活に関する研修の講師を務めるほか、
2009年度より横浜市港南区の委嘱を受け、区内保育園の食育研修講師として食育推進にもかかわっている。

〔著書〕
「子どもの食と栄養」建帛社、「最新子どもの食と栄養」学建書院 など




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2012.07.01
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