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「保育」のお役立ちコラム

保育士の残業事情と、残業なしを目指すために今からできる対策とは!?

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保育士の残業事情


保育士として働いていると、行事の時期など、職場によってはなかなか定時で帰れないこともあると思います。


残業による収入を期待している方にとっては、残業代がどれくらいもらえるのか気になるところですが、中には残業なしの職場をお探しの方もいるでしょう。


今回は、保育士の残業代や残業時間など、保育園の残業事情についてご紹介します。


保育士の残業の実態とは?


保育士の残業は、実は「保育士の退職の主な原因」の一つです。


東京都福祉保健局が発表した「東京都保育士実態調査」によると、保育士退職意向理由の第3位に「労働時間が長い」が上がっており、全体の約37.3%を占めています。


しかも、この調査による退職意向の第1位に「給与が安い」第2位に「仕事量が多い」があがっていることも、残業や長時間労働とは切り離せない問題を含んでいます。


つまり、保育士の残業の実態として、業務量が多く、時間がかかる仕事にもかかわらず、その正当な賃金が払われていないという現状があるという事なのです。


そこで、ここからは保育士の残業時間や残業代の支給状況、実際に残業が増える時期について詳しく解説して行きます。


保育士の残業時間はどれくらい?


厚生労働省から発表されている賃金構造基本統計調査によると、保育士の残業時間の平均は月に4~5時間となっています。


つまり、平均的に1日15分程度しか残業していないということになります。


これを見て「こんなに少ないはずない」と驚かれている方もいらっしゃるかもしれません。


確かに、実際にこの通りの残業時間だとしたら、退職理由に「労働時間が長い」というデータは出てくるはずがありません。


実のところ、保育士の残業時間はそれぞれの園によって大きく差異があるため、その実態についての正確なデータはわかりません。


比較的保育士の確保ができている公立の保育園では、一人ひとりの保育士の残業は多くはないと言われています。


また、私立保育園であっても、潤沢な運営資金を確保できている保育園では保育士の残業を減らすためにパートやアルバイトなどの保育士を充実させ、ワークシェアリングすることで、一人ひとりの残業代を減らす取り組みをしている園もあります。


一方で、保育士の確保が難しい昨今、一人ひとりの保育士の業務過多で残業せざる終えない環境に追い込まれている保育園もあります。


保育業界の昔からの悪習を未だ引き継いでいる保育園では、「子どもの保育をしている時間」だけを業務時間としており、事務作業やその他の残務時間を勤務時間に含めていない例なども報告されています。


この場合は、同じ残業でも「サービス残業」として換算されるため、世の中の実態としてはどの程度の残業が発生しているのかをわかりにくくしています。


つまり、一般的に公表された月4~5時間というデータは賃金から割り出した残業時間のため、実際には残業をしていても「サービス残業」や「みなし残業」も含む場合があり、その実態は定かではありません。


保育士としての残業は園によるとしか言えない部分が多分にあります。


残業代はどれくらいもらえるの?


保育士の残業代の金額は、職場によって異なります。


時間単位で支払われることもあれば、いわゆる「みなし残業代」として、月にまとめて手当が付けられる場合もあります。


「みなし残業代」とは、あらかじめ給与の中に残業代が含まれており、所定の時間までの残業については、働いていても、働いていなくても、一定の額が支払われます。


このみなし残業代の残業時間は、入社前の給与提示の段階で提示されるため、事前に納得がいくものであるかどうかは、自分で判断する必要があります。


一方、残業代を時給で支払われる場合の残業代ですが、実際の労働時間が法定労働時間(1日8時間、1週間で合計48時間)を超えた場合に、その法定労働時間外の残業については、割増率を1.25倍として残業代を計算します。


つまり、普段の給与から決まる基礎賃金よりも加算された金額が支給されることになっています。


ただし、気を付けておくべきことは、残業代が実質的に支払われない職場があるという点です。


子どもたちがそれぞれのお家へ帰った後にも、保育士には事務作業や行事の準備などやるべき仕事が残されています。


ところが、残業時間と同様に子どものいない時間帯は業務外とみなす風習が残っている園もいまだに存在しているので、子どもの前ではできないレクリエーションの準備でさえ、勤務時間外とみなされ、残業代が支払われないこともあります。


このようなサービス残業はもちろん、賃金計算を意図的に操作したり、別日に振り返ることで、週の労働時間を40時間越えないように設定し、不正な処理をしている保育園もないとは言えません。


就職活動の際には、その園の残業代の仕組みについて、きちんと確認するようにしましょう。


今は保育士が足りない現状があり、保育士確保のためにそういった残業代や残業時間について取り組む園が多くなってきています。


保育士の残業が増えがちな時期はいつ?


保育士の残業が増えるのは、事務作業が増える3月~4月の時期です。


卒園式の準備はもちろん、卒園児の送り出しに伴う、小学校や行政への提出書類が増えていきます。


また、同時に入園児の受け入れに伴う、入園式の準備、行政への書類提出、入園や進級に伴う書類作成など、特に事務作業が煩雑で、業務量そのものが増えます。


そのため、業務時間内で終わらせることは難しく、残業や持ち帰り作業になることが多いです。


そのほか、残業が増えやすいのが、9月の運動会や12月のクリスマス会、2月ごろの発表会など、大きな行事の前は残業が増える傾向があります。


イベントの準備作業は、衣装や小道具の製作なども大掛かりになることも多く、他の保育士との連携が必要にもなるでしょうし、普段遅番と早番ですれ違いになる保育士同士もともに作業しなければならないため、どちらかが時間を合わせるしかありません。


できるだけ作業を進めたければ、園児の降園後の方が作業がスムーズであるため、やはり残業になることが多くなりがちです。


毎月のお誕生日会や特別なイベントの準備なども重なってくるときは、特に計画的に準備をしないと、残業がどんどん増える可能性があります。


保育士の残業の原因とは?


保育士の残業は「子どもの保育」以外の作業が多いこと、「保育士が足りないこと」が主な原因です。


保育のみであれば、24時間保育園でない限り、ほとんどの園で保育時間が決まっており、その時間内で仕事は終わるはずです。


まれに保護者の都合によってお迎えが遅れたりすることもあります。


また、保護者がお迎えに来なかったり、連絡がつかない場合、園児を置いて帰るわけにはいかないので、保護者が到着するまでは当然残業となってしまいます。


たとえ保育時間通りに園児が全員帰ったしたとしても、保育士の仕事は終わりではありません。


お便りを作ったり、保護者からの個別の相談を受けたり、翌日に使う玩具の準備や消毒、保育室の清掃など数え切れないほどの業務があります。


保育時間内にできるだけやるように指示があったとしても、実際に保育士が作業できるのは園児たちがお昼寝をしている1~2時間の間しか時間はなく、それだけで終わるような業務量とはとても言えないのが問題です。


残業なしを目指すために今からできる対策


 


保育士の残業なしを目指すために今からできる対策として、具体的にはどんな対策ができるのでしょうか。


主に次の5つの具体的な対策があるので、ご紹介します。


・対策1:しっかり園の問題の1つとして提案する

・対策2:イベント準備は効率性を重視する

・対策3:保育士同士のコミュニケーションをしっかりと取り効率的に動く

・対策4:子どもの保育以外のタスクをリスト化して分担する

・対策5:ITを駆使する


対策1:しっかり園の問題の1つとして提案する


残業は保育士さん1人の問題ではないので、まずは正直に「声をあげる」ことが大切です。


残業時間のところで「「子どもの保育をしている時間」だけを業務時間としており、事務作業やその他の残務時間を勤務時間に含めていない」保育園の悪習について述べましたが、実はこれも保育園では長く受け継がれた伝統的な考え方でもあるのです。


そのため、保育園自体がこのことを悪意を持って利用しているというより、「そういうものだ」として自然と受け入れている場合もあります。


暗黙の了解により、お互いが疲弊し、最終的には保育士が辞めるとなると、保育士不足に陥るなど保育園にとっても大変なデメリットがあります。


もちろん、園の方針に物申すようで言い辛い気持ちもあると思いますが、誰かが声を上げなければ、現状を変えることはできません。


周りの保育士とも協力しながら、現状の改善のために素直な声をあげることはとても大切なことです。


対策2:イベント準備は効率性を重視する


イベントの時期は保育士の残業が増えがちです。


運動会やクリスマス会など、大きなイベントがある時期はあらかじめわかっているため、年間の中で少しずつでも準備をしておく、または準備のためのスケジュールを組んでおくことなどで、効率的なイベント準備ができるでしょう。


また、具体的なイベント準備の効率化として、行事の衣装や小道具づくりなどでは、一から始めるのではなく、以前に作った衣装で使えるものがあれば工夫して利用することも考えましょう。


また、ミシンで丁寧に縫製しなくても、簡単に作ったりできる方法もあります。


または、保護者にも協力してもらったり、子ども自身に手作りさせてみることも良いでしょう。


保育士が作る衣装であれば、完璧を求める保護者もいますが、子ども自身が頑張って作った衣装であれば、たとえ新聞紙で作った衣装であっても、満足してくれますし、保育時間内に制作が完了することもできます。


教室内の季節に合わせた装飾も、前の年の飾りを再利用し、ちょっとした工夫で新しく生まれ変わらせることも可能です。


事前の準備と、あるものをうまく利用することで効率的に作業を進めることができるでしょう。


対策3:保育士同士のコミュニケーションをしっかりと取り効率的に動く


保育士の仕事はチームワークで効率化させることができます。


保育士の90%以上が女性と言われる女性社会で、人間関係が複雑だと言われています。


しかし、「残業を減らして早く帰りたい」というのは、どの保育士にとっても共通の思いです。


一つのチームとして、効率化して、全員が「残業を減らす」という目的に向かうような雰囲気を作ることが大切です。


チームでの効率化として、たとえばクラス担任が複数いる場合は、一人が子どもの保育に専念し、一人は事務作業を終わらせるなど、分担して仕事をすることも良いでしょう。


また、書類などはお互いにルールに基づいて共有し、同じ資料を2度作ったり、資料などを探す時間を短縮させることもできます。


お互いのコミュニケーションを大切にし、協力し合える体制を作り上げることで、結果的に業務の負担が軽減します。


対策4:子どもの保育以外のタスクをリスト化して分担する


業務を効率化させるには、タスクそのものを「見える化」し、担当や役割を分担することが最適です。


一般的にこれらはコンサル会社やIT企業など、業務改善の場で使われる手法ですが、保育士の現場でも活用することができます。


まず、子どもの保育時間以外に何をしなければならないかを全て項目として洗い出します。


その上で、その業務は誰が担当で、いつまでにやらなければならいのかを、一つずつ上げていきます。


一見、作業がより増えるように感じるかもしれませんが、洗い出してみると、不要な業務も実は多くあったり、業務の抜け漏れもなくなるため、後からフォローする必要も無くなります。


いきなり園全体で行うのは難しいというのであれば、まずは自分の業務だけでもやってみると、効率化されて楽になります。


対策5:ITを駆使する


保育士にはパソコンやITが苦手だと思い込んでいる人も多いようですが、効率化していくにはITは駆使した方が良い道具の一つです。


ITは人間の仕事を少しでも効率化し、時間を確保するために生まれた技術です。


たとえば、行事や壁面などの製作にこれまで全て手書きをしていた場合、かなりの時間がかかったかもしれませんが、インターネットにはこれらに使える画像などが無料で提供されていることも多くあります。


ダウンロードした素材をハサミでカットしたり、組み合わせるだけで壁面が完成することになりますので、気持ち的にも楽になるでしょう。


ただし、ダウンロードする場合には著作権もありますので、ご注意ください。


また、イベントなどの企画をしていると、アイデアが浮かばずに煮詰まってしまうこともあるかもしれません。


そんな時は、他の保育園で行われている行事の様子や、保育士を支援するサイトなどで、紹介されているアイディアがヒントになることもあります。


また、今やっている行事や、イベントの準備やスケジュールをデータとして保存しておくことも忘れないようにしましょう。


一見手間のようにも感じますが、来年の同じ行事やイベントの際に、準備の手順やスケジュールがあらかじめ把握できていることで効率化できることはたくさんあります。


「去年この準備に時間が思った以上にかかったから、今年はこの準備は早めに動こう」、「時間と手間がかかった割りには、当日には特に役に立たなかった」などの情報があれば、時間と手間を最初からかける必要もありません。


ITはこれまでの経験や実績を蓄積することもできるので、まずは活用できるところから活用してみるのがおすすめです。


もし対策しても難しいようであれば残業なしの働き方・保育園への転職も考えよう!


 


今回は、保育士の残業事情についてご紹介しました。


保育士の残業代や残業時間は園によって異なりますが、多くの保育園は残業が多く、中には残業代がきちんと支払われない職場もあるようです。


残業への対策ももちろん一人ひとりの保育士が行うべきこともありますが、園全体で取り組まなければ解消されないこともたくさんあります。


残念ながら、どんなに努力しても、お互いの協力がないと残業自体そのものは減らないという現状を考えると、転職や働き方の変更も視野に入れることも一つの方法です。


もしも、残業の多さに疲れて就職活動をする時は、就職する前にそれぞれの園の情報をきちんと調べておくことが何より大切です。


残業を減らす取り組みを園全体で行なっている園は、保育士への負担を軽減させることを念頭にしている保育園が多いため、働きやすさに直結することが多いです。


「なかなか自分では見つけることができない」「どの求人もいいことを言っているように感じて、実態がわからない」など、お悩みのある方は、派遣コーディネーターや転職エージェントを利用して就職先を決めたりすることをおすすめします。


なるべく残業の少ない職場を希望することはもちろん、園の雰囲気や全体の考え方など、より深い園の情報を得ることができます。


また、雇用条件や就業後に起こった条件提示とは違うなどのトラブルは、仲介者である人材派遣会社や転職エージェントが間に入って交渉してくれることもあります。


「保育士という仕事は続けたい、でも残業や業務量に疲れてしまった」という方は、「残業の少ない」保育園で勤務している保育士もいるということを念頭に、働き方や働く環境を変えてみるのも良いかもしれません。


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2018.11.07
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