保育士の転職面接で転職理由を聞かれたらなんと答えるべき!?正直に回答していいの?

転職活動をしているのですが、今の保育園を辞めたい理由が「人間関係」と「残業の多さ」です。
転職の面接の際には必ずと言っていいほど、「転職理由」が聞かれるという話を友人から聞いたのですが、「人間関係」と「残業の多さ」と正直に答えていいものなのでしょうか?

「人間関係」や「待遇への不満」は決して珍しい転職理由ではありませんが、面接でそのまま正直に言ってしまうのはよくありません。

やはりそうなのですね。
では、なんと回答すれば良いのでしょうか?

そうですね。そうですね。
では、今回はそういった「転職理由」について面接で聞かれた際にどう答えるべきかを解説していきますね!

ありがとうございます。
転職理由はなんと答えるべき!?

実際に保育士の転職理由として多いのが次の項目です。

参考:東京都「R4東京都保育士実態調査」

上記調査結果を見てみると、やはり「給料」「仕事量」「勤務時間」「人間関係」などが上位にきています。
しかしこのような理由をそのままストレートに面接で話してしまうのは印象がよくありません。

これだけきちんとした統計情報があるので、むしろ正直に伝えた方がいいのでは?とも思うのですが、どうなのでしょうか?

そういう考え方にも一理あります。
しかし、例えば「退職理由」について聞かれて、次の2人の答えを聞いて、あなたが保育園の運営者だった場合、どちらの保育士を採用したいと思いますか?

そうですね・・・。完全にB子さんの方がやる気があって良い印象を受けます。

そうですね。
保育士の採用担当者側の立場に立って考えてみると、「この保育園にどれだけこの人は貢献してくれるだろうか?」という事はもちろん「保育園でトラブルを起こさないか?」「保育園をすぐにまた辞めないか?」という事も見ています。
A子さんの回答の場合には、「うちの保育園でもコミュニケーションの問題が起きてしまうのではないか?」「体力的についていけるかどうか?」という不安を感じてしまいますよね。
一方でB子さんの回答の場合には、前向きでやる気に満ち溢れている印象を受けます。
当然B子さんの方が採用される確率は高くなります。

なるほどですね。正直に話すにも言い方が重要だという事ですね。

そういう事になります。
「人間関係が悪くて転職を希望した」という事も、「保育士同士の意思疎通や連携、意見交換が活発な保育園で働きたいと思ったから」という言葉に言い換えた方が印象はよくなります。
ネガティブな転職理由であってもポジティブに言い換えるだけでだいぶ面接の印象は上がると思います。
体調不良で病名がついている場合は?

先ほど言い忘れていたのですが、実は私は以前の職場で体調不良から病気になってしまい、それも大きな転職理由の1つです。
この場合はどのように伝えれば良いのでしょうか?

体調不良や病気で辞めた場合には、その事はしっかりと打ち明けるべきです。
しかし、ただストレートに打ち明けるのではなく、「休養をしっかりと取り、今現在は体調を回復しております。医師からも問題無いとの診断をいただいていますので、心機一転頑張りたいと思い転職を希望いたしました」とちゃんと治療をして医師からの了承を得ていることや、今は回復していること、今後頑張りたいと思っている事などをしっかりとアピールすることが大切です。

こちらもやはり伝え方が重要という事なのですね。

はい。こちらもポジティブで前向きな回答にする事が大切です。
特にネガティブな事をどうしても伝えなければならない場合には、先ほどお伝えした通り、ネガティブな事の後に前向きでポジティブな内容を加えることでだいぶ印象は変わってきます。
【ケース別】転職理由の具体的な回答例

退職理由はネガティブな理由であることが多いので、次のようにケース別で転職理由をどう回答すれば良いのかの例をいくつかご紹介します。
転職理由は人によってそれぞれですが、次の例を参考に自分なりに転職理由をしっかりと考えてみてください。
給料の安さ
保育士の給料の安さは社会問題にもなるほど転職理由の大きな理由ですが、やはりそのままいうと印象がよくありません。
詳しくは「保育士の給料はなぜ安いのでしょうか?原因や理由を教えてください。」の記事にもありますが、保育士の給料は助成金によって成り立っています。
福祉の観点から、それほど助成金を潤沢に配分されにくい保育園という立場上、決して保育園が搾取しているのではなく、支払うことができなかったこれまでの現状があります。
そのため、給料の安さだけを転職理由にする方に対しては、採用する保育園側としても「うちもすぐに辞めてしまうのではないだろうか?」「給料が安いというのが、どの程度の目安なのかわからない」といったことで敬遠されてしまうことにもつながります。
一例として、給料の安さが主な転職理由の場合の解答例をご紹介します。
【回答例】
仕事量や経験に応じた評価が得られる園で働きたいと思いました。以前勤務していた園では、保育主任等の手当てがなく、また残業代の支給もされていませんでした。主任として、保護者対応全般や、クラスの行事などは、企画からアイディア収集、実際の小道具作りなど、残業も多かったです。持ち帰りの仕事などもせざる得ないこともありましたが、手当ての支給や残業代の支給などがなく、「自分への評価」について疑問を持つことがありました。子どもたちが大好きで、笑顔を見られることの喜びとともに、自分の頑張りに対しても、正当な評価が得られるとさらにやる気が増すと思い、転職を決意しました。
人間関係の悪さ
職員室での人間関係や、園長の対応など、人間関係の悪さで転職した人は多いです。
しかし、これらの関係は、双方の人物像をよく知っていないと伝わりにくいです。
さらに、伝わりにくいがあまり、できるだけ詳しく説明しようとすると、「愚痴っぽい」「人間関係が上手に築くことができない人」という風にさえ伝わってしまうこともあります。
そうなると、逆に「考えが甘い」「トラブルメーカーはご自身なのでは?」と評価を落としてしまうこともあります。
これについては、できるだけ触れず希望のみを伝える方がポジティブに感じられるでしょう。
【回答例】
保育士同士の協力をしたアットホームな環境で働きたいと思い転職を決めました。以前の園は大規模園であったため、一人ひとりの役割がはっきりしていました。そのため、お互いに何でも意見を出しあうというよりは、自分の仕事を自分だけで完遂するということが求められました。もちろん、そのことで身についた力はたくさんありますし、勉強もさせていただいたと思っています。しかし、私は根本的には人が好き、子どもが好きで保育士になったため、できるだけ小規模で協力をしたり、意見を出し合ったり、他者の視点を取り入れた仕事の仕方をしたいなと考えています。
仕事量の多さ
仕事量の多さが理由の場合も、仕事量というのは目に見えて測れるものではないので、人には伝わりにくい部分があります。
仕事量が多くて、逆にどんな支障が出ているのかを伝えてみるのも一つの方法としてご紹介します。
【回答例】
もっと一人ひとりの子どもたちと触れ合いたいと思い、転職を希望しました。前職では、担任1人にパートの補佐保育士を4名でクラスを担当していました。ねらいの設定から、書類の作成、クラス行事の企画、連絡帳の記入など、私一人が担当せねばならず、子どもの保育のほとんどを補助の保育士にお願いしていました。保育士としての事務スキルなどは向上したとは思いますが、業務に追われて子どもたちの成長に直接時間を割くことができませんでした。できればもっと人員配置に余裕を持って子どもと接する時間を大切にできる園で働きたいと感じています。
労働時間の長さ
労働時間の長さが転職理由である場合も、労働時間と効率性の仕事内容が第三者からはわかりにくいです。
つまり、本人は業務過多のための残業が多かったという認識であっても、「仕事の仕方が遅いのではないのか」「だらだら仕事をしているのではないか」という疑念を持たれてしまうかもしれません。
実際にその状況で、どのような工夫をしたのかを交えて答えましょう。
労働時間の長さが転職理由の場合は、できるだけポジディブな理由を説明できるように回答例を参考にしてみてください。
また、家庭状況などから労働時間を変更しなければならないといった理由もあるでしょう。
その場合は、素直に労働時間の短縮希望の旨を伝えましょう。
【回答例】
もう少しシステムを活用した新しい保育園の形を学びたいと思ったことが理由です。前職は老舗の保育園だったため、パソコンを使った業務を行うことができたのは私だけでした。そのため、保護者への配布資料をはじめ、役所への提出書類など全て一人で行っており、通常の保育業務と合わせると、長時間労働になっていました。私自身も正直IT分野について詳しいわけではありませんが、本来であれば業務効率化を行うのがシステムの役割だと思うのです。 そこで、システムを適切に使用されており、業務効率を向上させ、マンパワーを「保育」に注力させる貴園の求人を拝見し、ここならもっと新しい保育園の形が学べると思い、転職したいと考えました。
体調不良、病気
体調不良や病気などの理由は、採用する保育園からすると不安要素です。
そのため、極力体調不良や病気以外の理由以外で回答することをお勧めします。
ただ、どうしてもそれ以外の理由が見つからないという場合は、「現在は療養が終わり問題がない」ことを含んだ伝え方にしましょう。
【回答例】
前職では、腰の痛みが酷くなり、歩くことも困難な日が続いたため退職しました。 ただ、保育士の仕事は天職だと感じるほど好きな仕事です。どうすれば腰に負担をかけずに保育が可能なのか、リハビリトレーナーと相談し、これまでの姿勢の矯正に加え、抱っこやおんぶ、歩き方の癖などで腰を痛めない方法を学んできました。 現在は、医師から保育士に復帰して良いと許可が出ており、腰の状態に問題はありません。 また、今後は仕事をしながら定期的なメンテナンスを行う予定です。
転職理由はしっかりと準備しておくことが大切!

転職理由も正直に言うだけでなく、相手からどう感じられるかを意識すれば言い方が変わりますね。

はい。転職理由は面接では必ず聞かれることの一つです。準備できるものは準備し、鏡の前で練習をしておくと、緊張しやすい方でもリラックスして面接に臨めますよ。

確かにそうですね。練習をしておくと焦らなくて済みそうです。

転職理由はどうしてもネガティブなことを言いたくなることが多いものです。だからこそ、そのまま言うのではなく、どのネガティブな要素をどれだけ次の職場でポジティブに捉えられるかというところが人柄として出るのかもしれませんね。

そうですね。参考にして考えてみます。ちなみにこういう面接の練習とかってできるのですか?

はい。私たち転職エージェントの仕事の一つに模擬面接の実施があります。
ご自身で考えた理由などに整合性があるかどうか、客観的に見てどのように感じたのか、など第三者だからこそできることがあります。 転職について、不安があればぜひお声がけください。
いつでもご相談に乗りますよ。



